つくば実験植物園で開催中のクレマチス展を訪ねてきました。クレマチスはキンポウゲ科センニンソウ属のつる性植物で、世界には300種、日本には20種が自生しているそうです。日本の自生地は本州・四国・九州に分布していますが、絶滅が危惧されています。しかし、栽培種は近所でも5軒に1軒で咲いているような状況で、今後益々普及してゆくのではないでしょうか。展示会では、色・形様々にざっと二百株くらいが華麗に咲き競っていました。
クレマチスの花言葉は「旅の喜び」です。私の旅の喜びは見知らぬ風景や地方の生活・風俗に出会うことです。その点、数年毎に各地を点々と転勤の機会のある国家公務員生活は楽しいものでした。数年間じっくり居座ってその地方の趣を心ゆくまで堪能できます。特に海外の生活を3回もできたのは、私にとって何にも代え難い「旅の喜び」でした。
転勤を繰り返したせいか、生まれつきの性格なのか、私は新しい土地に直ぐに順応できるのです。順応性の高さが「旅の喜び」を味わえる理由なのかもしれません。知らないことは直ぐに近くの人に聞きます。それがきっかけでその人と心が通じ、現地に通じてゆくことが多いのです。特に海外では、日本のことをあまり知らない田舎に派遣されたので、転勤で培った日本各地の話をすると相手はたちまち興味を示し、直ぐに仲良しになれるのです。「旅」で話のタネを蓄積し、豊富な「話のタネ」が「旅の喜び」を高くするのです。
人生も一つの「旅」のようなものです。一人では生きれない「人生」の旅を楽しくするには、良い「旅の道連れ」に出会うことです。それには自分が相手にとって「旅の良い道連れ」になることです。結局「旅の喜び」を味わえるかどうかは、自分の責任にかかっているのです。
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