草丈2メートルにもなるヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡)ですが、市内の舗装道路の狭い割れ目にしぶとく根を下ろしていました。草丈は50センチ程度ですが、いかにも毒々しい実をたわわにつけていました。観光地でお土産に売っているヤマゴボウとは全くの別種で、実際に有毒で、食すると危険なのだそうです。何の役にも立ちそうにありませんが、姿だけは堂々と立派です。
ヨウシュヤマゴボウの花言葉は「野生」です。東京から南へ1,000キロの太平洋上の孤島、西ノ島新島は、野生の実験場として世界的に注目されているそうです。2013年に溶岩が流出、旧西ノ島の10倍になる2.7平方キロに面積を拡げ、火山活動も一服しました。そこで東大地震研究所などの研究者が調査のため、先日噴火後初めて上陸したのです。現在は溶岩で覆われた不毛の地です。やがて、ここに衣類、蘚苔類など下等植物、海鳥の糞・死骸などで土壌が徐々に形成され、シダ植物、裸子植物、被子植物へと、原始地球における植物の変遷が見られることでしょう。自然任せなら、それには何万年もの時間が必要と思われますが。
ヨウシュヤマゴボウの花言葉には、「元気」もあります。禿や白髪を自分の「欠点」だと殊更気にして、かつらを被ったら人生が楽しくなり、「元気」になったと言うコマーシャルがあります。禿や白髪は個性の一部であり、かつらを被るのは嘘をつくのと同じことです。持病や障害、貧乏、前歴を隠す人もいます。孤独死する人は、恥を嫌い隠し事が多く、人との交流が滞り、引きこもりになるのが原因と考えられます。例えば、かつらをかなぐり捨て、隠し事をなくしてしまえば、積極性が湧き出し、誰でも「元気」になれると思います。
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