アイ・ラブ みどり

逆境にもめげず、けなげに生きるみどり達がいとおしくてなりません。

霞ヶ浦浄化、草生排水路

2005年05月26日 | 霞ヶ浦浄化
土浦市蓮河原町地内に、今では珍しい水深が浅く、幅が15m位の広い草生水路が残っています。水路畔も土のままか木杭で補強されており、自然豊かな水路です。周囲の稲田や蓮田のための農業排水路と思われます。
この排水路は、私の子供の時代の農業用水路の面影をよく留めています。水深が浅いため水路底まで日が当たり、幅が広いため水流が緩やかで、水草が生い茂っています。水草の間を夥しい小魚の群れが泳ぎまわっています。水草や微生物で溢れるこのような水路の水質浄化容量は、ビオパークや浮よし原など人工施設と比べ、極めて大きいものと考えられます。浄化機能単位当たりランニングコストも遥かに有利ではないかと思われます。
高度経済成長期に、自動車の台数が飛躍的に増加しました。交通渋滞を緩和するために、このような水路はコンクリート3面舗装の幅が狭く、水深の深く、流速の早い危険なフェンスで囲まれた水路、或いは暗渠に作り替えられました。3面舗装、暗渠化で作り出された土地は、道路用地に当てられたのです。交通の便が良くなった代償に、水路の水質浄化機能は著しく低下し、霞ヶ浦水質汚染の一因になっているのかもしれません。
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