アイ・ラブ みどり

逆境にもめげず、けなげに生きるみどり達がいとおしくてなりません。

アオコ

2011年07月14日 | 霞ヶ浦浄化
 霞ヶ浦環境科学センターの野外講座で北浦の最北部の湖岸の植物観察に出かけました。植物自体ではカワヂシャやジョウロウスゲなど絶滅危惧種に巡り会え、それなりに感動したのですが、一面エメラルド色に染まった水面には驚きました。写真では空が映り出され、綺麗に見えますが、手前のグリーンが対岸まで覆っているのです。やがて大量のアオコが酸素を消費し、酸欠状態となり、屍骸が湖底にヘドロとなって堆積、悪臭を放つのです。浄水施設の未整備、湖水の富栄養化、アオコ異常発生、酸欠水塊、悪臭という年中行事がもう始まったのです。
 アオコは藻類の一種ですが、1ヶ月ほど前の新聞記事に「油作る藻」が掲載されました。筑波バイオテック研究所が、石油の主成分である脂質の含有率が80%も含む新種の緑藻類を発見し、効率的な培養技術を開発しているのです。研究チームの試算では、航空機用燃料は90円/リットル、ディーゼル車用燃料は66円/リットルで製造できるといいます。脱原発で炭酸ガス削減が難しくなりつつある昨今、注目すべきニュースではありませんか。
 霞ヶ浦、北浦、休耕田などを動員して「油作る藻」を栽培すれば、茨城県は一大燃料油生産地帯に化けることでしょう。政府は予算・人材を集中させ、スピード感を持ってこの技術の開発に全力を上げるべきではないでしょうか。ぼやぼやしていると、この技術は外国に奪われてしまうこと、疑う余地はありません。
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