鹿島アントラーズ原理主義

愛する鹿島アントラーズについて、屈折した意見を述べていく場です。

PSM水戸戦レポート

2012年02月26日 | Weblog
【2012Jリーグプレシーズンマッチ 水戸 vs 鹿島】レポート:鹿島が“したたかさ”を見せて手堅く勝利。互角の展開に持ち込みながらも水戸は“少しの勇気”が足りなかった(12.02.26)
冷たい雨が降り注ぐ中行われた第8回いばらきサッカーフェスティバル。試合は、60分に右CKを中央で中田浩二が合わせて決めた1点を鹿島が守り抜き、水戸を1対0で下した。これで鹿島の8連勝。“茨城の盟主”の座を今年もしっかりと手にすることとなった。

水戸にとっては絶好の勝利のチャンスであった。鹿島は代表組5人を欠く陣容。さらに、J2が3月4日開幕なのに対し、J1の開幕は3月10日。それだけにコンディション的に水戸の方が有利の状態にあった。勝利のチャンスであったし、「J1昇格」を目標に掲げるチームとしては絶対に勝利が求められる試合であった。

しかし、突然のアクシデントが水戸を襲った。試合前日、鈴木隆行がB型インフルエンザにかかっていることが判明。急きょ欠場を余儀なくされた。攻撃の軸であり、チームリーダーである鈴木隆の突然の不在がチームに大きな影響を与えることとなった。「(前線で)ボールがおさまらず、なかなか前に押し上げていくことができなかった」と柱谷監督が言うように、いつもなら絶対的な強さを発揮する鈴木隆が作るはずの前線の起点が作れない。ゆえに、なかなか前に出られない状態が続いた。

それでも水戸は時間とともに互角の展開に持ち込んだ。特に目立ったのが、右サイドの市川大祐の動きであった。序盤こそ対面の17歳鈴木隆雅に押し込まれる場面もあったが、時間とともに質の高い動きで右サイドを制圧すると、小澤司と息の合った連係を見せて、鹿島の左サイドにできた穴を広げていき、チャンスを作り出した。37分には、右サイドの市川がペナルティエリア内の岡本達也にボールを送る。岡本が落としたボールを中央に切り込んだ小澤が受けて、シュートを放つ。惜しくもミートせず、GKにセーブされるものの、市川がチームに新たなパワーをもたらすことを証明するシーンであった。

拮抗した展開のまま進んだ試合。勝負を分けたものは、“したたかさ”だ。隙を作らず、隙を突く。鹿島の伝統とも言える“勝負強さ”に水戸は屈することとなった。60分、塩谷司の軽率なプレーでボールを奪われて与えたCK、遠藤康が蹴ったボールを中田が合わせて先制する。それまでなかなか水戸の守備組織を崩せなかったものの、相手のミスに付け込み、確実に点を取るあたりはさすがであった。

そして、その直後のプレーが印象的であった。鋭いプレスで鹿島からボールを奪った水戸がカウンターに出ようとした瞬間、スペースに抜け出そうとした橋本晃司のコースの前に、それまで前線にいた小笠原満男が素早く戻って、体でブロック。献身的な動きで水戸の攻撃の芽を摘んだ、隠れたファインプレーであった。

そうした地味ながらも貢献度の高い動きを鹿島の選手たちの多くは見せていた。ゴール前ではDF陣が体を張り、ボランチの青木剛も高い危機察知能力を発揮して、鹿島ゴールを果敢に狙おうとする水戸の攻撃を跳ね返し続けた。開幕2週間前ということで、まだコンディションが万全でない状況の中でも勝利に対する強い執念を発揮して、水戸を下したのであった。試合終了間際、ロメロ フランクのスルーパスから抜け出し橋本がGKと1対1の場面を迎えるも、橋本が放ったシュートをGK佐藤昭大が左足を伸ばして止めてみせた。

「これまで戦った中で一番力の差がなかった」と本間幸司が言うように、過去に例のない拮抗した試合展開であり、水戸の成長ぶりをうかがわせる内容であったのは事実だ。だが、今季の水戸はそこで満足するわけにはいかないのだ。「J1昇格」という目標を掲げる限り、やはりどんな内容であれ、結果にこだわらなくてはいけない。相手が鹿島だろうと、鈴木隆が欠場しようと、勝たなくてはいけないのが今季の水戸の宿命だ。

何が足りなかったのか。様々な要因があるだろう。その中で挙げたいのが、“少しの勇気”だ。印象的なプレーを挙げると、87分の場面。水戸が中盤でボールをキープしている時、鹿島の右サイドに膨大なスペースが存在した。そこに輪湖直樹が走り込めば、ビッグチャンスになったであろうシーンがあった。だが、輪湖はバランスを取るために、最終ラインから離れなかった。決して輪湖が悪いのではない。周囲が輪湖を押し出すことが必要だったのではないだろうか。「後ろは任せろ。前に行け」。塩谷や村田翔あたりがそう言えるようになると、もっと水戸は強くなるはずだし、塩谷と村田もさらにレベルアップすると思われる。その後に西岡謙太が同様の場面を迎えたが、西岡も中盤に戻ってしまった。
バランスを保ちたい気持ちは分かる。だが、そこでリスクを負ってでも前に行く“勇気”がなければ、相手の守備をこじ開けることはできない。チームの土台は築かれ、90分通して安定した戦いを見せることができるようになっている。だが、勝利をつかむためにはプラスアルファが求められる。残り1週間、水戸が培うべきは“少しの勇気”と、それを支える“サポートの精神”。リスクを冒しながらもバランスを保つ。それが本当の組織なのではないだろうか。今季の水戸ならば、そこにトライできるはず。リーグ開幕戦、勝利のために果敢にトライする姿を見せてくれることを信じたい。

「この悔しさを忘れずに開幕を迎えたい」と橋本は力強く語った。最後の“レッスン”が終わり、「J1昇格」を現実的に見据えた戦いが、いよいよ1週間後に幕を開ける。


以上
2012.02.26 Reported by 佐藤拓也


水戸担当の佐藤氏によるレポートである。
もう少し何かが足りず、鹿島に惜しい敗戦とのこと。
そこにある隔たりは、ちょっとしたもののように映ったのであろう。
しかしながら、それはそう埋まるものではない。
それは、ここまで築き続けた我等はよく知っておる。
そして、鹿島は更に新化する。
楽しみにしたい。

いばらきサッカーフェスティバル、連勝記録継続中

2012年02月26日 | Weblog
茨城ダービー、J1鹿島8戦全勝 水戸でプレシーズンマッチ
J1鹿島とJ2水戸が対戦する恒例のプレシーズンマッチ「いばらきサッカーフェスティバル2012」は25日、ケーズデンキスタジアム水戸で行い、鹿島が1-0で水戸を下し、同大会の対戦成績を8戦全勝とした。あいにくの雨にもかかわらず7千人近くが観戦し、それぞれのチームカラーの赤と青に染まったスタンドから大きな声援が送られた。

水たまりができるなどピッチの状態は不良だったが、鹿島は開始からパスをつなぐ姿勢を貫いて主導権を握った。決定機は遠かったものの、後半15分、遠藤のCKに中田が左足で合わせて先制。守備は球際で粘り強く、無失点で逃げ切った。

水戸も徐々にパスがつながり、攻撃で見せ場をつくった。終了間際には橋本がGKと1対1の決定機を決められず、同点のチャンスを逸した。

茨城ダービー、鹿島勝利
プレシーズンマッチ沸く


ゴール前で競り合いシュートを放つ水戸の小沢司選手(左)と鹿島の中田浩二選手(25日、ケーズデンキスタジアム水戸で)

 サッカーJ1・鹿島アントラーズとJ2・水戸ホーリーホックが対戦するJリーグプレシーズンマッチ「いばらきサッカーフェスティバル2012」が25日、水戸市のケーズデンキスタジアム水戸で行われ、鹿島が日本代表選出で主力を欠きながらも底力を発揮、1―0で勝利した。水戸も新戦力の充実ぶりをアピールした。駆け付けた6787人のサポーターは、リーグ戦開幕を前に一足早く熱戦に沸いた。

 小雨が降り、ピッチには雨水が浮かぶ悪いコンディション。序盤は両チームともにボールが落ち着かない。先にペースをつかんだのは水戸。元日本代表の新戦力DF市川大祐選手が右サイドを突破し何度も好機を作る。しかし、鹿島の盤石な守備陣に、FW鈴木隆行選手をインフルエンザで欠いた攻撃陣は決定機を作れなかった。

 後半に入ると、鹿島が流れを握り、お家芸の“堅守速攻”を披露。60分にはコーナーキックから、「ピッチが悪かったのでセットプレーを狙っていた」とDF中田浩二選手が左足で合わせて先制。その後も鹿島はMF梅鉢貴秀、土居聖真両選手など途中出場した若手がはつらつとしたプレーを見せ、水戸は新加入のMF橋本晃司選手が試合終了間際に相手GKと1対1の決定機を作るなど見せ場を作ったがゴールは遠かった。

 試合後、今季から鹿島の指揮をとるジョルジーニョ監督は「やろうとしたことが少しは出来た。経験と若さ故の勢いがうまくかみ合うと期待している」、水戸の柱谷哲二監督は「もう少し得点のにおいがするゲームが出来れば。開幕までにコンディションを上げていきたい」と話した。

 鹿島の中田選手は「お互いに頑張っていけば県民に元気を与えられる」と話し、水戸に加入後、初めてフル出場した市川選手は「90分間戦えたことが自分にとって大きい。チームの狙いも分かってきている」と手応えを感じていた。
(2012年2月26日 読売新聞)[PSM]ジュニーニョ不発もDF中田が決勝点、“茨城ダービー”は鹿島が貫禄勝ち
[2.25 プレシーズンマッチ 水戸0-1鹿島 Ksスタ]

 鹿島アントラーズは25日、ケーズデンキスタジアム水戸で水戸ホーリーホックとプレシーズンマッチを行った。試合は後半15分のDF中田浩二のゴールを守り切った鹿島が1-0で勝利。ジョルジーニョ新監督を迎え、常勝軍団復活を目指す鹿島が“茨城ダービー”を制した。

 この日の鹿島は日本代表のアイスランド戦メンバーに招集されていたDF岩政大樹、MF増田誓志、MF柴崎岳が欠場し、さらにはU-23日本代表のFW大迫勇也、MF山村和也も不在。J開幕を2週間後に控えた貴重な実戦の場だったが、主力の多数を欠く陣容となった。

 新生・鹿島のシステムは中盤をダイヤモンド型にした4-4-2。GK曽ヶ端準で、DFラインは右から新井場徹、中田、昌子源、ルーキーの鈴木隆雅と並んだ。中盤はワンボランチに青木剛が入り、右に小笠原満男、左に遠藤康、トップ下に本山雅志。そして前線ではFW興梠慎三と、川崎Fから今季加入したFWジュニーニョが2トップを組んだ。

 ところどころに水たまりもできたピッチコンディションの中、個で上回る鹿島が試合を優位に進める。前半8分、右サイドで得たFKのチャンスに小笠原がゴール前に蹴り込むと、競り合いから中田がヘディングシュート。これは惜しくもゴール右に外れたが、同19分にも本山の絶妙なスルーパスに抜け出した興梠の右足シュートが左ポストを弾くなど好機をつくった。左SBで先発したルーキー鈴木も積極的にドリブルを仕掛けてクロスを送る。得点の匂いは感じさせたが、スコアは動かず、0-0で前半を折り返した。

 後半開始早々、鹿島がアクシデントに見舞われた。GK曽ヶ端がクロスボールを弾いた際、着地で足をひねってしまう。足を引きずりながらも自ら歩いてピッチをあとにしたが、無念の交代。代わってGK佐藤昭大がゴールを守った。

 それでも、攻撃陣は攻勢を続ける。すると後半15分、右CKから遠藤がゴール前にクロスを上げると、マークを外して飛び込んできた中田が左足ボレーで合わせ、先制点。結局、セットプレーからの一発が決勝点となり、中田は試合後「前半、(小笠原)満男からいいボールが入ったのに外していたので、後半は入れようと思ってました」と安堵の表情を見せていた。

 一方、期待の新戦力であるジュニーニョは精彩を欠いた。前線で孤立する場面が目立ち、走り込んでもパスが出てこないなど連係面に課題を残したまま、後半24分にFW岡本英也と交代でピッチを退いた。

 試合後のインタビューでジョルジーニョ監督は「今日はピッチコンディションが悪く、思い通りのパスワークができなかった。だが、勝利することが(開幕に向けて)準備するうえでは重要。勝つことができてうれしい」と結果を素直に喜び、「A代表に3人、U-23代表に2人選ばれ、フルメンバーで練習できないなど、チームとしての仕上がりという面では(順調さを)欠くが、みんなで一つずつ課題をクリアにして、いい方向に向かいたい」と、急ピッチでチームづくりを進めていくつもりだ。


劣悪なピッチ状態で思うように試合運びが出来なかったが、パスワーク主体の戦術の片鱗を感じることが出来た。
ボールがイメージ通りに転がれば、面白いような攻撃が展開されることであろう。
攻撃サッカーでJリーグを席巻しようではないか。
楽しみである。

曽ケ端・岩政・西、負傷中

2012年02月26日 | Weblog
ジョルジーニョ監督、1勝!菱形布陣機能「意思統一できた」…鹿島
 ◆プレシーズンマッチ 水戸0─1鹿島(25日・ケーズデンキスタジアム) 鹿島のジョルジーニョ監督(47)が25日、就任後、初勝利を挙げた。U―23、A代表の5人を欠く中、DF中田の決勝点で水戸を下した。中盤をひし形にした陣形の4―4―2に挑戦しているが、「7、8割くらいは意思統一できた」。ただ、GK曽ケ端が左足首を捻挫し、負傷交代。急性腰痛症のDF岩政、左膝痛のDF西に続き、主力に負傷者を出し、表情が緩むことはなかった。
(2012年2月26日06時01分 スポーツ報知)

サッカー:Jリーグ・プレシーズンマッチ 若手を積極起用、鹿島が水戸降す
 J1鹿島とJ2水戸が25日、水戸市のケーズデンキスタジアム水戸で対戦した。雨でピッチに水たまりができる悪条件の中、鹿島が後半15分、右CKに中田が合わせて1-0で勝った。

 今季から指揮を執る鹿島のジョルジーニョ監督はロンドン五輪予選を戦うU23(23歳以下)代表やA代表で主力5人が抜けたこともあり、若手を積極的に起用。「ベテランの経験と若手の勢いがかみ合えばいい」と話した。【村社拓信】
毎日新聞 2012年2月26日 東京朝刊


曽ケ端の捻挫も不安だが、岩政の腰痛、西の膝痛も痛い。
とはいえ、隆雅が輝き、U-23日本代表から戻ってきた山村、そしてさんまが穴を埋めてくれるであろう。
若き戦力の充実で確実に層が厚くなった。
ベテランと若手の融合で戦っていきたい。

日本代表・増田誓志、一定の評価

2012年02月26日 | Weblog
増田 遠藤からも絶賛、運動量認められ選出
ウズベキスタン戦メンバー発表


24日のアイスランド戦に出場した増田(右)
Photo By 共同


 MF増田は24日のアイスランド戦のプレーが評価され、ウズベキスタン戦メンバーに選出された。

 アイスランド戦では豊富な運動量で攻守に貢献。ボランチを組んだ遠藤から「やりやすかった」と絶賛されるなどチームメートからの信頼も高まっている。それでも本人は満足しておらず「もっと欲を出して積極的にやっていきたい」と力を込めた。
[ 2012年2月26日 06:00 ]

増田、ザック監督の信頼得た!
 日本サッカー協会は25日、ブラジルW杯3次予選・ウズベキスタン戦に臨む日本代表23人を発表した。

 「人生とはいかにチャンスを拾っていけるか」‐。ザッケローニ監督がアイスランド戦前日会見で語った言葉を実践できたのはMF増田1人だった。海外組が11人。GKを除けばザックジャパンで出場実績がある選手が選ばれた。

 同じボランチに長谷部、細貝と海外組がいるにもかかわらず呼ばれたのは、アイスランド戦で信頼を得た証拠。指揮官は試合後「特に守備のところで非常にフィジカルで献身的に動いてくれた」と絶賛した。

 サイドのFWは、大久保(神戸)、田中(柏)、石川(FC東京)の3人が試されたが、結局残されたのは、11年アジア杯Vメンバーの藤本。「いろんな選手を見たい」がゆえの選考だと説明したが、藤本を押しのける選手は新戦力組にはいなかったことになる。

 海外組を強制的に招集できる「国際Aマッチデー」は6月の最終予選前には29日しかない。海外組のテストはこの日しかできないため、注目のFW宮市、そしてFW乾もウズベキスタン戦が勝負の試合になる。

(2012年2月26日)

日本代表に選出された誓志がニュースになっておる。
遠藤には「やりやすい」と評価され、ザッケローニ日本代表監督からも信頼を勝ち得た様子。
ここから更に精進し、次は積極的な攻撃を魅せて欲しいところ。
期待しておる。

水戸戦コメント

2012年02月26日 | Weblog
マッチレビュー
鹿島アントラーズ:ジョルジーニョ監督
ピッチが乾いていたら問題なかったが、今日は雨が降って水たまりが多く、サッカーに適していないピッチコンディションだった。その中でもやろうとしていることが少し出ていた。光栄なことに代表に選手が5人呼ばれていて、フルメンバーで戦えなかったが、やれることをやろうとした。ピッチコンディションは悪かったが、後は気持ちの問題。選手たちがそれを示して、結果として現れた。チームの出来の比較として、今日は代表に選手が呼ばれていることでメンバーも違って、連係や意思疎通もまったく違うが、7割、8割は意思の部分で統一できていると思う。若手の選手を使ったがサッカーはチームプレーなので、個人名を挙げて評価する必要はない。今日は組織的な部分で良いところがあったので、良かったと思う。今シーズン、ベテラン選手に期待したい。また、ベテランの経験と若手の勢いが上手くかみ合えばいいと思っている。

【昌子 源】

CBがいなかったので交代しないつもりでやった。(目標である)出場する試合は無失点ということはできたが、これがスタート地点。浩二さん、イバさんに助けられた。慣れないコンディションで苦労したが後半は落ち着いて出来たと思う。

【梅鉢 貴秀】
思い通りにプレー出来なかった。手ごたえがない。もっと頑張らないと。課題もまた見つかった。交代してサイドバックで入ったのでクロスを意識したけど、1本も上げられなかった。ポジションニングが良くない。雨で寄せられなかった。

【鈴木 隆雅】
スタメンだとは思っていなかったので緊張した。浩二さんや満男さんに声をかけてもらってからは楽に出来る様になった。ピッチが悪かったのでシンプルにプレーすることを心掛けた。最初にしては出来たと思うが課題も見つかった。

【土居 聖真】
最後は自分のミスからピンチを招いた。裏でボールをもらいたかったが足元へのボールが多かった。ボールが出てこなくても裏への動きだけは続けた。短い時間は難しいけど、適用できるようにしたい。


2012年02月25日(土)

本日行われたプレシーズンマッチ水戸戦は、中田選手のゴールが決まり1-0で勝利しました。

【2012Jリーグプレシーズンマッチ 水戸 vs 鹿島】ジョルジーニョ監督(鹿島)記者会見コメント(12.02.25)
2月25日(土) 2012Jリーグプレシーズンマッチ
水戸 0 - 1 鹿島 (14:04/Ksスタ/6,787人)
得点者:60' 中田浩二(鹿島)


●ジョルジーニョ監督(鹿島):
「ピッチ自体は乾燥していれば問題ないのですが、雨が多く降ったために水溜りが多くできて、サッカーに適していないピッチコンディションになってしまった。そういう中でも自分たちのやろうとしているところは少しぐらいは出ていたと思います。あとは、今回代表に5人選手を出していて、なかなかフルメンバーで戦えないところはありますが、クラブにとっても、僕にとっても光栄なことなので、いい準備をみんなで進めようということでやってきました。ピッチコンディションを考えたら、最後は気持ちの部分になってきますので、どのぐらい戦い続けることができるかということでした。そこを選手たちが示して、結果として表れたのではないかなと思っています」

Q.現時点での仕上がり具合をどう感じていますか?
「まず、今日の試合は比較の対象にならない部分があります。1つは、水戸ホーリーホックさんは開幕が1週間早く、チームの仕上がりもそれだけ早いわけですから、その時点で条件は違うわけです。あと、我々は名誉なことに代表に5人が行ってますので、連係や意思の疎通についてはまた変わってくると思います。そこに違いはありますが、パーセンテージで言うと、7割8割ぐらいはチーム全体として意思の部分での統一はできていると思いますし、今日はいろいろ必要な条件が整っていなかったので、比較にはならないと思います。僕は代表に選手が呼ばれることは名誉なことだと思っているので、もっと増やしていきたいという考えです。その中でしっかり調整をしてきたいと考えています」

Q.若い選手を多く起用しましたが、印象的な選手はいましたか?
「個人名を挙げる必要はないのかなと。サッカーは団体スポーツなので。組織的な部分でうまくいったところがあったので、そこがよかったところだと思います。よく「ベテラン」に関していろいろ言われることがありますが、僕自身はベテランに大いに期待しているところがあります。また、若手にも大いに期待していきたいと思います。
チームというのは、経験と若さゆえの勢いが必要であるわけであって、その2つがうまく噛み合えばと思っていますし、みなさんが「ベテラン」と呼んでいる選手たちに対して、僕は期待をしています」


以上

【2012Jリーグプレシーズンマッチ 水戸 vs 鹿島】試合終了後の各選手コメント(12.02.25)
●興梠慎三選手(鹿島)
「ピッチ状態は難しかったけど、それはお互い一緒。その中でうまくやれたかな。ここまでけがはないし、順調にきていると思います。もっと仕掛けていきたいですね。紅白戦も含めて、実戦をあまりやってきていないので、ホンダロックと水戸と戦って、徐々によくなっているという感じはあります。ジュニーニョとのコンビは、もっと2人でつなげるといいなと思っています。ただ、マルキーニョスのときも最初はなかなかかみ合わなかったので、これから徐々にかみ合っていくと思います」

●鈴木隆雅選手(鹿島)

「緊張しました。こんなに早くスタメンが来るとは思っていませんでした。自分を出せたところがあるけど、課題も見つかった。そういう意味で、個人的にいい試合だったと思います。当たりとフィードは負けている気がしなかったです」

【鹿島】中田V弾で水戸に1-0勝利
<プレシーズンマッチ:水戸0-1鹿島>◇25日◇Ksスタ

 鹿島が水戸とプレシーズンマッチを行い、後半15分にMF中田浩二(32)が決勝点を挙げて1-0で勝った。日本代表MF増田誓志(26)らを欠く布陣だったが、ジョルジーニョ監督(47)は「7~8割は意思統一ができている」と手応えを口にした。

 また、後半開始直後にGK曽ケ端準(32)が左足首を負傷し、途中交代した。

 [2012年2月25日18時10分]

結果としては辛勝であるが、随所に新システムの良さは見えており心配は感じられぬ。
特にジュニーニョは格の違いを魅せており、公式戦になれば結果を残すであろう。
あれだけのピッチコンディションでは、本来のコンビネーションは発揮出来ぬもの。
練習試合としてはまずまずであったのでは無かろうか。
今後に期待である。

増田誓志、日本代表選出

2012年02月25日 | Weblog
日本代表メンバーに増田選手が選出
本日、2014 FIFAワールドカップブラジル アジア3次予選 ウズベキスタン代表戦(2/29@豊田ス)に臨む日本代表メンバーが発表されました。

鹿島アントラーズからは、増田誓志選手が選出されました。


国内組でのテストに合格し、海外組込みのメンバーに選出された増田誓志である。
これは喜ばしい。
誓志の才能が理解された瞬間と言えよう。
次は才能を開花させ、大きく羽ばたいて欲しい。
楽しみにしておる

神戸・野沢、挑戦を選択

2012年02月25日 | Weblog
野沢 30歳の決断…「タイトルに近い鹿島」より「挑戦」選んだ
J1注目の男 神戸MF野沢拓也


鹿島から移籍した野沢拓也
Photo By スポニチ


 オフは代表経験のある5選手を獲得するなど積極的な補強を進めた神戸だが、その中で最大のキーマンとなりそうなのが、鹿島から移籍した野沢拓也(30)だ。

 リスタートで正確なキックを蹴り分けられる鹿島生え抜きMF獲得は弱点を補う意味合いも込められている。チームは昨季、堅守速攻を武器に効果的にゴールを生んできたものの、セットプレーから生まれた得点はわずか2点だった。和田監督もセットプレーの強化を今季の課題に挙げており、「得点力をアップさせないといけない部分。10点以上の上乗せをしたい」と話す。野沢は鹿児島キャンプでも、ボールの軌道を確認する練習に時間を割いた。開幕までに磨きをかけて新たな武器とする考えで「身長のある選手も入ったので、ゴール前に迫力がある。面白そう」と手応えをつかんでいる。

 司令塔としての期待も大きい。得点を期待されて07年にC大阪から移籍した大久保は、パサー不在のチーム状況から中盤でのプレーを余儀なくされてきた。待望のパス供給役の加入で、ゴールに専念できるという相乗効果もある。

 下部組織時代から慣れ親しんだ鹿島を離れる決断は容易ではなかった。しかし、冷静なプレーとは裏腹に熱いハートを隠し持つ背番号8は「鹿島にいればタイトルに一番近いけど、向上して挑戦者としてレベルアップしたかった」と思いを口にする。昨季クラブ史上最高位の9位を勝ち取ったチームは、ACL出場圏内の4位を目標に掲げている。野沢の右足はそれを現実のものとするために、もっとも必要なカードとなる。

 ◇野沢 拓也(のざわ・たくや)1981年(昭56)8月12日茨城県笠間市生まれの30歳。ジュニアユース時代から鹿島に所属し、トップ昇格後に数々のタイトルを獲得する。リーグ戦254試合に出場し50得点。06年11月に日本代表に選出されたが出場はなし。1メートル76、70キロ。右利き。

[ 2012年2月25日 12:03 ]

鹿島でタイトルに近いところにいるよりも、神戸で自分をレベルアップさせたいと語る野沢である。
それも一つの考察であろう。
否定はせぬ。
もし、神戸でレベルアップするというのであれば、それを見せて貰えれば納得も行くのでは無かろうか。
対戦を楽しみにしたい。

大迫、骨に異常なし

2012年02月25日 | Weblog
マレーシア戦で左肩負傷…大迫 精密検査で異常なし

精密検査の結果、左肩に異常がないことが分かった浦和FW大迫
Photo By スポニチ


 22日のロンドン五輪アジア最終予選マレーシア戦で左肩を負傷したU―23日本代表FW大迫が24日、茨城県内の病院で精密検査を受けた。

 脱臼ではなく骨にも異常がなかったため、長期離脱は避けられる見通し。引き分け以上で本大会出場が決まる3月14日のアジア最終予選バーレーン戦は累積警告で出場停止となるため、同10日のリーグ開幕戦・仙台戦に向けて調整することになる。
[ 2012年2月25日 06:00 ]

大迫、骨に異常なし…鹿島
 U―23日本代表の五輪アジア最終予選マレーシア戦(22日)で左肩を負傷した鹿島のFW大迫が、大事に至らなかったことが24日、分かった。検査の結果、「骨に異常は見られなかった」とクラブ関係者が明かした。ただ、左腕が上げにくい状態が続いており、この日からクラブハウスで治療を開始。リーグ開幕・仙台戦(3月10日・ユアスタ)での出場を目指していく。

(2012年2月25日06時01分 スポーツ報知)

精密検査の結果、骨に異常は見つからなかった大迫である。
これで一安心と言えよう。
出場停止でU-23日本代表への招集が無いため、3月は鹿島に集中出来る。
強い気持ちで治療に励み、ポジション奪取に挑んで欲しいところ。
ところで、スポニチよ、大迫を「浦和FW」とは何事か。
さすがに、それはやってはならぬミスである。
勘弁して欲しい。

日本代表・増田誓志、自己診断は不満

2012年02月25日 | Weblog
初出場の増田は不満顔「遠藤さんに頼って…」
2012.2.24 23:09


前半、パスを上げる増田誓志=24日、長居スタジアム(撮影・門井聡)

 サッカー・キリンチャレンジ杯(24日、日本3-1アイスランド、長居)代表デビューの増田は守備的MFでフル出場。中盤でのボール奪取やスルーパスで存在感を見せたが「相手の時間帯に(流れを)自分たちに持ってくるのがボランチ(守備的MF)の仕事。そこができなかった。遠藤さんに頼っている部分があった」と反省の言葉を並べた。

 ザッケローニ監督は「誰よりも走っていたと思う。献身的なプレーをしてくれた」と評価したが、本人は29日のW杯3次予選のメンバー入りに向け「厳しいでしょ」とアピール不足を悔しがった。(共同)


前半 攻める増田誓志=長居スタジアム(撮影・山田喜貴)


前半 攻める増田誓志=長居スタジアム(撮影・山田喜貴)


指揮官も絶賛!フル出場・増田 運動量で貢献
キリン・チャレンジカップ 日本3-1アイスランド (2月24日 長居)


<日本・アイスランド>前半、相手選手と交錯する増田(左)
Photo By スポニチ


 増田がボランチでフル出場を果たし、豊富な運動量で攻守に貢献した。

 「後半は日本の時間帯が少なかった。もっとやらないといけない」と満足はしていないが、ザッケローニ監督からは「出場した選手の中で一番、走っていた。素晴らしい貢献度だった」と絶賛された。今後の成長次第では長谷部、遠藤のダブルボランチの定位置争いに食い込む可能性もありそうだ。


<日本・アイスランド>遠藤(7)とのダブルボランチで先発した増田
Photo By スポニチ


[ 2012年2月25日 06:00 ]

増田、代表初出場で90分プレー
 「親善試合、日本3-1アイスランド」(24日、長居)

 MF増田は代表初出場で90分プレー。MF遠藤とダブルボランチを組み、後半16分にはペナルティーエリア外からミドルシュートを放つなどゴールへの意識も見せた。だが「フルだろうがなかろうが、自分の中では評価していない。積極性を出さないと」と不満げ。一方、ザッケローニ監督は「今回のピッチに立った中では、一番フィジカルがある選手だった」と一定の評価を与えた。
(2012年2月25日)

増田誓志「自分に対して高い評価はしていない」=サッカー日本代表
 サッカー日本代表は24日、キリンチャレンジカップ2012・アイスランド戦(大阪・長居スタジアム)に臨み、3-1で勝利した。前半開始早々に前田遼一、後半は藤本淳吾と槙野智章がそれぞれ代表初ゴールを挙げた。日本は29日にワールドカップ・アジア3次予選の最終戦となるウズベキスタン戦に臨む。
 以下は、試合後の増田誓志(鹿島アントラーズ)のコメント。


「前半はちょっと失敗が多かったですね。バランス的にも前に行き過ぎていました。ハーフタイムにザック監督から前に行き過ぎだと言われたので、後半はバランスを修正しました。後半は日本の時間帯が少なかったけど、どう流れを取り戻すかってところでした。でも、何もできなかったと思います。攻撃が詰まった時にサポートをして、展開するプレーをしたかったけど、できなかったですね。

(ウズベキスタン戦への生き残りは)厳しいでしょう。ヤットさん(遠藤)にはサポートしてもらった感じ。ホントはもっとヤットさんをいいポジションに押し出してあげたかったですけど。ザック監督からは『ボランチというのは前の選手をいいタイミングで使うことだ』と言われていたんで、今までより縦の意識を持てたのは良かったと思います。今日はフル出場だったけど、自分自身に対してそんなに高い評価はしていない。手応えがあるわけではないです」

[ スポーツナビ 2012年2月25日 1:23 ]

遠藤保仁「みんないいパフォーマンスだった」=サッカー日本代表
(増田)誓志とは初めてこういう試合で組みましたけど、特に大きな問題はなかったと思いますし、誓志は運動量豊富で、攻守両面でファイトできる選手なんで、やりやすかったです。あとは積極的にシュートを狙ったり、そういうことができていけばいいんじゃないですか。

ザッケローニ監督「すべての選手が要求に応えてくれた」
 増田については、心拍数を図ることができず正確なデータはないが、非常によく走ってくれた。増田は、クオリティーもありながら、ピッチ全体をカバーできるタイプの選手だ。時に彼はチームメートへの献身が強過ぎて、前線のスペースを少し消してしまうこともあった。前田、大久保、柏木、藤本が前にいたので、ちょっと(前へ)行き過ぎの場面もあったが、遠藤とともにいいバランスを取ってくれて、今日の試合では力になってくれた。特に守備面で、フィジカル的かつ献身的に動いていたし、遠藤とのパス交換もうまくいっていた。今回呼んだメンバーの中で、ピッチに立った中盤の選手では最もフィジカルがある選手だと思った。

ザック「学校に例えれば、どの選手が宿題をしてきたか把握できた」/アイスランド戦
「増田(誓志)はよく走ってくれた。プレーのクオリティーが高く、ピッチ全体をカバーできる選手だと改めて感じた。遠藤(保仁)とともにチームのバランスを取ってくれた。特に守備のところで献身的に動いてくれたし、遠藤とのパス交換も良かった」


自分の出来に不満の残った日本代表の増田誓志である。
もっと出来たはず、やらねばならぬという気負いを感じさせる。
とはいえ、相棒の遠藤もザッケローニ日本代表監督も評価をしており、最低限の仕事をしたことは事実であろう。
代表定着への第一歩だったのでは無かろうか。
代表での経験を糧に次は鹿島で結果を残して欲しい。

ジュニーニョと新井場、連携を深めよ

2012年02月24日 | Weblog
2012年02月24日(金)

明日のプレシーズンマッチに向けて、GK陣は9時よりグラウンドでトレーニングを行い、その他のメンバーは室内トレーニング後、2タッチゲームを実施しました。

お揃いのスパイクを履くジュニーニョと新井場である。
今季は新井場からジュニーニョに良いクロスが入ることを期待する。
この白いスパイクから低く速いクロスが供給されれば、ジュニーニョが高い決定力を発揮してくれるであろう。
楽しみである。

新潟・小谷野、レギュラーポジション奪取か

2012年02月24日 | Weblog
MF小谷野、攻撃的な位置でプレー
効果的にパス供給


豊富な運動量で、練習でも動き回るMF小谷野(左)=23日、静岡市の清水ナショナルトレーニングセンター

 J1のアルビレックス新潟は静岡キャンプ2日目の23日、静岡市の清水ナショナルトレーニングセンターでゲーム形式の11対11などを行った。MF小谷野が主力級の攻撃的な位置でプレー。「戦術的な崩し方が試合で重要になる」と、前線で走り回り、効果的にパスを供給した。

 「中央にも入れば混乱する。相手にとって嫌な動きを心掛けたい」。11対11では、サイドだけでボールを受けるのではなく、流動的な動きを見せ、持ち味のドリブル突破も図った。

新潟日報2012年2月23日

新潟で光る小谷野である。
パスにドリブルと攻撃の起点となっておる模様。
この様子ではレギュラーポジション奪取もあり得るのでは無かろうか。
新潟・小谷野の活躍に期待である。

岳、外国人の目

2012年02月24日 | Weblog
ガイジン’s アイ:新戦力5人は日本の将来を担えるか?
フレッシュな招集選手に注目

2012/02/24 12:00:00



24日にキリンチャレンジカップのアイスランド戦を戦う日本代表には、多くの新戦力が招集さた。国際Aマッチ出場記録のない彼らは、果たして今後代表チームを担っていける存在なのかは気になるところだ。そこで今回のガイジン’s アイは特別企画として、外国人ジャーナリストから見たフレッシュな顔ぶれへの評価を紹介する。さて、あなたの意見との相違は?

GK林 卓人(仙台)

30歳間近の林卓人は、これからサムライブルーにデビューするには少々年を取りすぎていると感じる人もいるかもしれない。だがGKが全盛期を迎えるには少なくとも10年の経験が必要だと考える専門家も多いのだから、それが正しいとは言い切れない。イタリア代表としてワールドカップ(W杯)優勝を果たした時に40歳だったディノ・ゾフをはじめとして、実際に若くなくても成功した例はいくつも思い出すことができる。

ベガルタ仙台の守備陣を統率するこの身長188センチのGKについて考えるとき、年齢のことは問題視するべきではないだろう。2011年のJリーグにおいて、仙台の守備陣はリーグ最高の堅固さを誇った。失点の少なさで2位だった名古屋は11点、優勝した柏は17点も仙台より失点が多かったのだ。林は落ち着いたプレーやシュートに対する鋭い反応で、この数字に大きく貢献した。

日本代表のゴールマウスから川島を押しのけるのは簡単なことではないだろう。だがJ1で2シーズン連続で安定した活躍を見せ、プロとして12年目のシーズンを迎えようとする林に、代表チームの背番号1の座に挑戦するチャンスが巡ってきたのは間違いない。

文/アラン・ギブソン
筆者プロフィール JSoccer Magazineの編集者を務める。神戸在住。ツイッターは@JSoccerMagazine。


MF谷口博之(横浜FM)

谷口は試合のペースを操れる選手であり、個人として優れた才能であることは間違いない。だが、これまではそれに見合う脚光を浴びてこなかった。

現在26歳の彼は、過去にも国を代表してプレーした経験がある。本田圭佑や長友佑都、香川真司らとともに2008年の北京五輪に出場したチームの一員だった。

この3人をはじめとする当時のメンバーが大舞台へと飛躍していく一方で、谷口のキャリアは一進一退だった。キャリア初期には川崎フロンターレで活躍を見せたが、稲本潤一の加入以後は出場機会が減少し、昨年から横浜FMに籍を移すことになった。

谷口は移籍先の横浜FMでも静かに、着実にその立場を確かなものとしてきた。それほど目立つことなく試合を終えられる能力こそが彼の最大の特長のようだ。つまり、ほとんどミスを犯さないということだ。

2011年のJ1リーグでは、出場停止の1試合を除いてすべての試合に出場し、2ゴール7アシストを記録。ザッケローニ体制での初招集につながるほどの注意を引き付けてきたことは確かだ。

文/ショーン・キャロル
筆者プロフィール  デイリー・ヨミウリや週刊サッカーマガジンなどで執筆するライター。東京在住。ツイッターは@seankyaroru。


MF磯村亮太(名古屋)

磯村亮太が頭角を現してきた過程で何よりも印象的に感じられたのは、名古屋で見せてきたその確かな存在感だろう。昨季は惜しくも王座の防衛を逃した名古屋だが、今でも日本で最も経験と威厳を兼ね備えたチームとして君臨している。

愛知で生まれた磯村はそう簡単にトップチームでプレー機会を得ることはできなかったが、辛抱強くその時を待ち続け、デビュー戦となった2010年の天皇杯の試合ではPK戦で勝利を決めるキックを成功させた。さらに昨夏にはJリーグで初出場から3戦連続で見事なゴールを決めるなど、あらゆるチャンスを冷静にその両手でつかんできた。

まず目を引いたのは彼のフィニッシュの正確性と多彩さだったが、ドラガン・ストイコビッチ監督はスペースを効果的に使い、チャンスの出現を予測する動きの質の高さに注目している。幅広い能力を備える彼は、ユース時代にはGKを除くあらゆるポジションを経験した。日本ではFWの1列後ろのポジションが特にもてはやされることが多いが、現在20歳の磯村にはむしろクリエイティブな役割を担うダブルボランチの一角として、長期的に見た遠藤保仁の後継者となることを期待できそうだ。アルベルト・ザッケローニの起用するファーストチョイスの11人の中で、遠藤は唯一2014年の時点で年齢が問題となる可能性のある選手である。

文/ベン・メイブリー
筆者プロフィール 大阪在住の翻訳者・ライター。『The Blizzard』などサッカー関係のメディアに携わる。ツイッターは@BenMabley。


MF柴崎 岳(鹿島)



昨年4月に鹿島でプロデビューを飾ったばかりだが、柴崎岳はすぐにこのチームの中盤で輝きを放ち、ファンを熱狂させる存在となった。

2011年終盤にかけて好調なプレーを継続し、ナビスコカップ準決勝の名古屋戦では、延長戦で鹿島をファイナルに導く決勝点を決めた。今回の代表招集は新たなシーズンに臨もうとする彼の自信を深め、鹿島でのレギュラー確保の可能性を高めるだけはなく、日本代表にとっても攻撃面に新たなエネルギーが注入されることにつながるかもしれない。

彼の正確なボールタッチやプレーの先を読んだパスを通じて、チームはボールを一方のサイドから素早く逆サイドへと展開することが可能となる。相手チームの守備陣はプレーの流れから切り離され、より多くの味方がフリーとなって攻撃のオプションを増やすことにつながる。

今回の試合ではまだ出番はないと考えていた人が多かったとは思うが、柴崎は金曜日のアイスランド戦で出番が与えられるかもしれない。未来のスター候補である彼にとっては貴重な経験であり、チームのベテランたちから多くを学ぶ機会になりそうだ。

文/ライアン・スティール
筆者プロフィール Goal.comのレギュラーライター。オーストラリアでサッカーコーチも務める。 ツイッターは@Steelinho。


FW久保裕也(京都)

久保裕也、18歳。もし彼がカタルーニャで生まれていれば、すでに世界中で知られる存在になっていただろう。実際には日本の山口県で誕生した彼は、今はまだサッカー界の栄光への階段を一歩ずつ上って行こうとしている段階だ。だがその上昇のスピードは速い。「久保くん」はまだ高校生だった昨年からJ2と天皇杯でゴールを重ね、プロとしてはデビューすらしないうちにザックの招集を受けた。

この少年のこれまでの活躍がイタリア人戦術家に好印象を与えていることは間違いない。久保は2011年に13ゴールを記録。エリア外からの強烈なミドルやゴール前での嗅覚の感じられる得点など多彩な形でネットを揺らしてきた。若いながらも非常にしっかりしており、ダイナミックな動きと高いスキルを兼ね備えた選手だ。生まれつきのゴールスコアラーである彼のようなタイプが、21世紀の日本の新世代のストライカー像となることを願いたい。

3年前に京都Uー18に入団した時から彼を見てきた僕としては、今回彼がJリーグ最高の選手たちの一員としてアイスランド戦に臨むことを心から嬉しく思っている。ぜひとも良い経験をして、楽しんでほしい。彼にはその資格があるのだから。


文/チェーザレ・ポレンギ
Goal.comアジア版のマネジングエディターを務める。京都とシンガポールに在住。ツイッターは@CesarePolenghi。


外国人ライターの岳評である。
アイスランド戦に於いて若き選手には出場機会は無いとの報があるが、岳にはチャンスはあるのではないかと語っておる。
それだけの逸材という評価と言えよう。
この代表招集を糧に更なる成長を期待しておるとのこと。
柴崎岳の飛躍に我等も期待したい。

U-23日本代表・大迫、将来を担う点取り屋

2012年02月24日 | Weblog
大迫勇也が最終予選で味わった“生みの苦しみ”
マレーシアでエースFWが示した存在感

2012年2月24日(金)
■大迫の不発が日本苦戦の一因とも


マレーシア戦、左サイドを強引に突破する大迫。これまでのような迷いは見られなかった【写真は共同】

「最終予選に入ってからの4試合はゴールに向かう姿勢が足りなかった。特にこの前のシリア戦なんかは焦った部分があった。焦りが出るといいところが全然出なくなる。プレーの内容的にはそこまで悪くなかったけど、あとはゴールっていうところだけ。次はホントにゴールを狙いたいです」

 ロンドン五輪アジア最終予選の正念場となったマレーシア戦(クアラルンプール)を翌日に控え、大迫勇也はゴールへの意欲をみなぎらせていた。
 9月の最終予選初戦のマレーシア戦(鳥栖)で1トップを任されてから4試合すべてに出場しているが、ゴールを奪えないまま、ここまで来てしまった。体を張って攻撃の起点を作ったり、相手マークを引きつけたり、前線からボールを追う守備など、ほかの役割は献身的にこなしてきたものの、FWにとって最大の仕事であるゴールがどうしても取れない。厳しい現状に、本人も不完全燃焼感をぬぐえなかったに違いない。

 大迫にチャンスらしいチャンスがなかったのなら仕方ないが、実際にはほぼ毎回のように決定機は訪れていた。11月のシリア戦(東京・国立)で濱田水輝からロングフィードを受け前線でフリーになりながら、味方の上がりを待つ選択をしてフィニッシュに持ち込む機会を逃した場面、あるいは5日のシリア戦(アンマン)で山田直輝のスルーパスに反応して抜け出し、放った右足シュートが枠をかすめたシーンなど、1点を奪える機会は確かに少なくなかった。エースたるべき選手がそれを逃し続けたことが、日本苦戦の一因になったと見ることもできる。

■ゴール前に突進する姿に迷いは一切なかった

 1996年アトランタ五輪以降、4つの五輪代表チームを振り返ると、必ずと言っていいほど存在感のあるFWがいた。アトランタ世代は城彰二が大黒柱を担い、シドニー世代は最終予選で平瀬智行、本大会では高原直泰がブレーク。アテネ世代も最終予選で高松大樹が重要なところで点取り屋の役割を果たし、大久保嘉人も予選・本大会の両方で活躍した。そして北京世代も日本国籍を取得した李忠成ががけっぷちに立たされたベトナム戦で2発とインパクトの大きな仕事をしている。

 翻って現在のU-23日本代表を見た時、最終予選4試合の得点は、東慶悟と大津祐樹がそれぞれ2点、山崎亮平、濱田、永井謙佑が1点とかなり分散されている。関塚隆監督に絶大な信頼を寄せられ、1トップに起用され続けている大迫が無得点というのはどうしても気になるところ。さらに今回は清武弘嗣、山崎、山田、大津といったアタッカー陣がそろって不在なだけに、大迫への期待はこれまで以上に高かった。

 本人もすさまじい危機感を持ってピッチに立った。それを象徴したのが、開始5分の強引なドリブル突破だ。左サイドに開いて比嘉祐介から縦パスを受け、一気に反転して一目散にゴール前へ突進する姿に、これまでのような迷いは一切、感じられなかった。扇原貴宏のクロスに下がりながら頭を合わせた11分のビッグチャンス、齋藤学の横パスをもらって右足で浮き球シュートを放った31分の決定機など、「どんな形でもいいから1点を取りに行く」という泥臭さが随所に見て取れた。マレーシア戦の起爆剤として使われ、鋭い動きとキレを見せた原口元気と齋藤に刺激を受けた部分もあったのかもしれない。

 強い思いが結実したのが、前半終了間際の2点目だった。FKから扇原の鋭いクロスがゴール正面に飛び、そこに走り込んだ大迫がドンピシャのタイミングで執念のヘッド。ついにネットを揺らすことに成功した。「ディフェンスが対応しにくい速いボールをGKとDFの間に蹴ろうと思ったところに大迫君が入ってきてくれた。うまく合わせてくれたと思います」と扇原は大迫に感謝していたが、のどから手が出るほど欲しかった最終予選初得点に、大迫自身も強い安堵(あんど)感を覚えたはずだ。

■前進への大きなきっかけをつかめた


シリア戦はチャンスを作りながらもゴールを挙げることができず。悔しさの残る結果となった【写真は共同】

 もともと大迫は、あらゆる形からゴールを量産できるストライカーとして同年代では頭一つ抜けた選手であった。2008年度の高校サッカー選手権では鹿児島城西を準優勝に導き、大会最多記録となる10ゴールで得点王に輝いた。この華々しい活躍に多くの関係者が胸をときめかせ、「日本の将来を担うストライカーが出てきた」と期待を寄せたものだ。

 直後に加入した鹿島アントラーズでも、09年3月のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)・上海申花戦でプロ初ゴールを記録。ルーキーながら、オズワルド・オリヴェイラ前監督にスタメン抜てきされる機会も何度かあった。1シーズン目から6得点(ACLを含む)をマークし、その後レギュラーをつかむなど、大迫は得点という明確な結果で自身のキャリアを切り開いてきた。当時日本代表を率いていた岡田武史監督が10年1月のイエメン戦(サナア)でA代表に招集したのも、たぐいまれな得点感覚を買ってのことだった。

 それだけ非凡な才能を持つ男が、関塚ジャパンではなぜかゴールから遠ざかってしまっていた。FWにはよくあることだが、ほかの役割に気を取られがちになり、一番の怖さを失いかけていた。最終予選で“生みの苦しみ”を味わったことで、大迫はあらためてシンプルにゴールに向かうことの重要性を再認識したに違いない。「これまでの悪循環を断ち切りたい」と試合前日にも繰り返し強調していた通り、この一発によって前進への大きなきっかけをつかめたことだろう。

■関塚監督が大迫にこだわる答えが明確に

 加えて、マレーシア戦の大迫はゴール以外の部分でも光っていた。酒井宏樹が奪った35分の先制点も、大迫が中盤でしっかり体を入れて競り合ってマイボールにし、齋藤→東→原口→酒井とつなげたものだ。55分に原口が3点目を奪った際も、ゴール前でつぶれてGKを引き寄せ、原口をフリーにする手助けをしている。この時、大迫は後半開始早々に起こした脳振とうでフラフラになっていたが、ゴールへの飽くなき渇望によって、本能的に突き動かされたのだ。

「今日はサコ(大迫)が体を張ってボールをうまく保持してくれて、みんなが前向きでサポートに行けてやりやすかった」と東も話すように、この時間帯までは大迫が前線でボールを収めて確実にリズムを作っていた。関塚監督も交代させたくはなかっただろう。けれども、原口が3点目を奪った直後に出されたイエローカードを見て、即座に下げる決断をするしかなくなった。

 大迫をベンチに下げた後の日本は攻撃のリズムを失った。扇原のミドルシュートのこぼれ球を齋藤が押し込んで4点目を挙げるまでは良かったが、そこからは攻撃陣の連動性が低下。1トップに入った永井は中央で起点を作れず、終盤に投入された杉本健勇も時間が少なすぎてフィットし切れなかった。気温29度・湿度75%という高温多湿の気象条件がボディーブローのように効いた部分もあったが、途中出場したキャプテンの山村和也も「前半に比べると決定的な場面があまり作れなかった」と反省の弁を口にするしかなかった。ただ逆に、この終盤の戦いぶりによって、大迫の重要性があらためて浮き彫りになったとも言える。関塚監督がなぜ大迫の1トップ起用にこだわり続けたのか……。その答えがマレーシア戦で明確にされたのではないだろうか。

■最終戦は本大会へ向けたサバイバルのスタート

 4-0の勝利が精いっぱいだった日本だが、直後の試合でシリアがバーレーンに敗れたため、最終戦は引き分け以上でロンドン五輪の切符を手にできることになった。マレーシア戦後は病院に直行し、ミックスゾーンに姿を見せなかった大迫は、残念ながら最終予選ラストゲームは出場停止。ようやく1つの壁を乗り越えたストライカーにとって、再び試練の時が訪れることになる。

 というのも、聖地・国立で行われるバーレーンとの一戦は、五輪切符獲得と同時に、本大会へ向けたサバイバルのスタートにもなるからだ。本大会では香川真司や指宿洋史らの欧州組を呼ぶ可能性もあり、また23歳以上のオーバーエージを3人加えることができる。ここまで築いてきた大迫の立場は絶対的とは言い切れない。最終戦で永井や杉本あたりがゴールを量産するようなことがあれば、大迫は再び苦境に立たされるかもしれない。大迫はどんな思いでゲームを見るのだろう……。

 そんな大迫がロンドン行きを確実にするためには、鹿島に戻ってコツコツと地道に実績を積み重ねるしか道はない。日本サッカーの将来を担う点取り屋がこれを機に一皮むけ、“ゴール前で怖い選手”へとさらなる変貌を遂げることを祈りたい。


<了>

U-23日本代表の大迫を語ったコラムである。
いかにこの代表を引っ張ってきたかが伝わってくる。
次戦は出場停止であるが引き分けで良いという好条件のため、ロンドン行きはかなり堅いと言えよう。
大迫は本戦メンバーに選ばれるかどうかはわからぬが、招集されれば主軸として活躍してくれるであろう。
期待して欲しい。