鹿島アントラーズ原理主義

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山形戦プレビュー

2010年12月03日 | Weblog
【J1:第34節 山形 vs 鹿島】プレビュー:ACL出場へ本気モードの鹿島を相手に、山形が今季成長の証を示す! 山形の元鹿島勢の活躍も楽しみな一戦。(10.12.03)
田代有三は、キャンプの合間の短いオフにいったん鹿島に戻った際、山形と鹿島が最終節で対戦する日程を知らされたという。3連覇を成し遂げた鹿島と、そこを増田誓志とともに飛び出し期限付きで移籍した山形との対戦。運命的なものを感じたとしても不思議ではない。「鹿島は優勝に王手をかけてこの一戦に臨むのか、あるいはすでに決めているのか」といった、当時多くの人が描いていたシナリオとは違う形になったが、それぞれのストーリーと勝たなければならない理由が絡み合ったまま、試合は刻一刻と近づいている。

前回対戦は3月の第4節。開幕から出場を続けている田代はまだ周囲とフィットしているとは言えず、増田もベンチスタートが続いていた。「チームとしてはいい入りができたと思う。いくつかのチャンスもつくれた」(山形・小林伸二監督)と序盤はまずまずの出来だったが、コーナーキックからイ ジョンスのゴールで35分に鹿島が先制。40分、51分には遠藤康がゴールを挙げて3-0と力の差を見せつけた。71分には途中出場の増田のクロスを田代がヘディングで合わせ一矢を報いたが、プレーの質やチームの完成度、勝負どころで決めきる力で鹿島が格の違いを見せつけた。

しかし、8ヶ月の歳月は何物も起こさずに過ぎたわけではない。特に、経験値が低かった山形は2シーズン目のJ1の水にも慣れ、めざましい進歩を遂げてきた。4-3-3システムの導入で増田が定位置を得てからはしだいに攻撃力も増した。第25節・G大阪戦では逆転勝利、第30節・C大阪戦では追いつかれはしたが3得点を挙げ、天皇杯4回戦でも川崎Fと3-3と打ち合い、PK戦の末に準々決勝進出を決めた。昨年までは力が及ばなかった上位の常連チームや攻撃力の優れたチームとも対等の試合を演じる力が付いてきている。石川竜也も「夏場を越えたぐらいから、だいぶ自分たちが攻めながら時間が作れたり、点取れたり、攻撃の部分でうまくいくようになってきた」と手ごたえを口にする。

京都戦で残留を決めて臨んだ前節は、残留争いの渦中にあるF東京に先制を許したものの、田代の驚異的な高さのヘディングでドローに持ち込んだ。2試合連続ゴールとなった田代はこれで今季通算10得点に乗せた。長谷川悠というタイプの違うライバルとポジションを争いながら、山形のエースに成長した。得失点差の関係で、山形は勝っても11位・磐田を抜くことは難しく、12位をキープすることも目標となるが、それ以上に大きなモチベーションが存在する。チーム全体の空気を、増田が代弁する。「この1年間でどれだけ僕らが成長できたのかを確認できる試合になるのかなという思いがあるので、確実な成長の証というのを見せたい」。すでにJ1残留を決め、プレッシャーはない。その相手が本気モードの鹿島であれば、NDスタは最高の舞台に変わる。

すでに優勝は名古屋に決まったが、激しさを増しているのはACL出場権をめぐる争いだ。鹿島は前節の京都戦を制して再び2位に浮上したが、3位・G大阪と勝点で並び、4位・C大阪も勝点1差で追っている。負けはおろか、引き分けでも4位に転落しかねない状況で、求められるのは勝利のみ。相手が12位の山形とあれば、余計な心配もせず試合に臨めるのがこれまでの鹿島だったが、山形の好調に加え、鹿島自身のバイオリズムを見ても、今回はそう簡単なものではなさそうだ。

第29節から名古屋、川崎Fと撃破し、天皇杯4回戦でもC大阪を退けたが、神戸とスコアレスドローに終わり、3試合を残して4連覇の望みは絶たれた。さらに前々節・磐田戦ではサイドを破られて先に2点を失う苦しい展開を強いられ、敗戦。前節・京都戦でも勝利したものの全体的に運動量が少なく、その影響もあって中盤のパスミスが続き、攻撃のリズムをつくることに難儀した。前半で2-0とリードしたものの、一気に仕留める代わりに致命的なミスから1点を返されたところも、本調子ではない表れだろう。

ただし、今節はようやく連戦をとおり越して中5日。リフレッシュするには十分な期間で、運動量とスタミナはかなりの程度回復するはず。また、リーグ制覇から、2位を死守しACL出場権確保へとすでに気持ちも切り替わっている。ここぞという試合をことごとくモノにしてきた勝者のメンタリティは、この一戦にも生かされるはずだ。ジウトンに代わり、京都戦で左サイドバックに入った宮崎智彦が守備を安定させたことや、フェリペ ガブリエルに今季2点目が生まれたという好材料の余韻もピッチに持ち込みたい。

山形は現在、反則ポイントが27。2年連続のフェアプレー賞がほぼ確実で、昨年あと一歩で逃した高円宮杯にもっとも近い位置にいる。一方の鹿島も失点30を維持しているが、タイトルの夢が潰えたいま、最少失点にもこだわりたい。争うのはここでもC大阪で、失点30で並んでいる。NDスタの今季最終戦に鹿島を迎えるとあって、空席はわずか。最高の雰囲気でキックオフを迎える。山形では最終節恒例となった空からの白いお客様も、今年はお目見えしないようだ。


以上
2010.12.03 Reported by 佐藤円


自分の成長を見せたいと語る誓志である。
出場機会を求めレンタル移籍した山形では、ボランチ失格の烙印を押されレギュラーポジションは保障されなんだ。
しかしながら、地道に練習を重ね、信頼を得たところで、攻撃的MFのポジションを掴むことが出来たのである。
ナビスコ杯で輝き天皇杯では3アシストを記録し、不可解なジャッジをはね除け、山形をJ1残留に導いた。
誓志には良い経験となったであろう。
そして、改めてボランチの適正が無いと証明された。
この誓志とマッチアップするのはユダと満男である。
誓志に活躍させることなく試合を終えたいところ。
ボランチとは何であるかを教え込むのだ。
誓志と田代に良い経験を積ませてくれた山形から、お礼の勝ち点3を頂きたい。
楽しみである。

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2 コメント

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Unknown (ゆかずし)
2010-12-03 15:54:51
ちかしvs浩二さんと満男!田代vs岩政!キャーo(≧∀≦)o興奮せずにはいられません。
しかし勝利は鹿島ですけど。山形行きたかった…
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Unknown (毬藻)
2010-12-03 22:28:08
天童山形戦・・・

鹿島の心意気、そして来年に繋がる戦いをして欲しいと思います。  四度ACL挑戦は、モンデに勝たないとないんですからね!他力じゃなくて・・・。
来年のための為のこれからの戦い、期待しています。 

追記
来年元日は、明治神宮参拝経由国立行き。成田新勝寺参拝、なにげに来年は、みんなまとめて一緒にやりたいです。 そして、勝利の美酒・来年一年の祈願のお神酒飲みたいです^^ 頑張りましょう。楽しみにしてましょう^^。

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