鹿島アントラーズ原理主義

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栃木・當間、堅守を牽引

2013年02月25日 | Weblog
2013シーズン戦力補強診断J2編 ~栃木SC~
フットボールチャンネルでは開幕に向けて、J2各クラブの補強動向を診断していく。今季の目標に向けて、効果的な補強を行うことができたクラブはどこなのか。今回は、5シーズン目を迎える松田監督率いる、栃木SCを占う。

2013年02月24日
text by 編集部 photo Kenzaburo Matsuoka


中位の壁を破る戦力を確保 昇格のダークホース的存在

 2年連続でJ2の中位の壁を破れなかった栃木。だが今季は昇格に手が届きそうな栃木の歴代最高の戦力を手に入れた。

 守備についてはディフェンスマスター松田浩監督が指揮5年目とあって問題はない。昨季はやや失点数が増えたものの、チームを攻撃的に移行させる過渡期の現象であって気にするほどのものでもなかった。今季も手堅い守備組織をつくりあげるだろう。

 補強のポイントは昨季やや爆発力に欠けた仕上げの部分。一昨季のリカルド・ロボのようなインパクトを前線ももたらすこと。そのタレントとして迎え入れられたのが、札幌で活躍した近藤、町田をエース格として牽引した勝又、そして、オーストリア1部レッドブル・ザルツブルグで10番を背負ったクリスティアーノという面々。昨季終盤から徐々にチームにフィットし始めたサビアはエース格に成長する可能性も十分だ。

 J2中位のチームらしく過去2年の得失点は±0を前後している。昇格するためには+20の得失点は必要なだけに、昨季から得点力+10、失点数-10という数字が一つの目安だろう。守備面の堅調さは計算できるだけに、攻撃面での成長が望めれば、昇格プレーオフ、うまくいけば自動昇格もありうるダークホース的存在だ。

2013シーズン 戦力の入れ替え

IN OUT
三都主アレサンドロ〔完全移籍/名古屋〕 河原和寿〔完全移籍/愛媛〕
近藤祐介〔完全移籍/札幌〕 鈴木修人〔完全移籍/北九州〕
榎本達也〔完全移籍/徳島〕 武田博行〔完全移籍/北九州〕
中野洋司〔完全移籍/横浜FC〕 柳川雅樹〔完全移籍/鳥取〕
勝又慶典〔完全移籍/町田〕 荒堀謙次〔完全移籍/湘南〕
クリスティアーノ〔期限付き移籍/レッドブル・ザルツブルグ(オーストリア)〕 宇佐美宏和〔完全移籍/湘南〕
原田圭輔〔期限付き移籍/仙台〕 ユデヒョン〔期限付き移籍/町田〕
西岡大輝〔期限付き移籍/広島〕 田中雄大〔期限付き移籍期間満了/川崎〕
湯澤洋介〔新加入/駒澤大学〕 棗佑喜〔期限付き移籍期間満了/川崎〕
- 佐々木竜太〔期限付き移籍期間満了/鹿島〕
- 臼井幸平〔引退〕

補強面と総合力それぞれの診断結果



 まず何よりキャプテンとして絶対的な存在感を発揮するパウリーニョが残留したことが大きい。彼の存在の有無でチームの戦闘値はガラリと変わる。オフに触手を伸ばした他クラブもあったようだが、クラブが残留させることに成功した。また、昨季はFKやスルーパスで攻撃のタクトを揮ったクラッキ菊岡も残留。武田や宇佐美は退団したものの、主力の流出は最低限に抑えた。

 その上で、昨季パワー不足を露呈した攻撃面に着手。重戦車のようなパワフルなドリブルが売りの近藤、背後への抜け出しが絶品の勝又、技術ありスピードありパワーありと三拍子揃ったクリスティアーノが前線に加入したことで昨季とは迫力が異なる。

 また、武田が退団したGKには横浜Fや神戸で経験十分の榎本が加入。さらに名古屋からは三都主アレサンドロも加わり、タフな昇格争いを戦うための経験値も上昇した。J参入5年目で本気でJ1昇格を狙える陣容は整った。




栃木SC・2013シーズン予想フォーメーション

 16日に行われたプレシーズンマッチ川崎フロンターレ戦では、相手がキャンプから戻ってきたばかりの悪コンディションという事実は割り引くとしても、J1相手にほぼ決定機すら作らせないという仕上がり具合。変わらず守備は手堅い。

 一方、この試合のゴールはサビアのPK2ゴールに終わり、流れから得点は奪えなかったものの、PK2ゴールはいずれもクリスティアーノが加わった右サイドから。今季の右サイドのスピードとパワーは大きなポイントだ。

 そして中央に君臨する闘将パウリーニョはJ2でも屈指の存在。中央でのボール奪取力で圧倒的な存在感を放っており、この日スタジアムに居合わせた観客やメディア関係者を何度もうならせていた。今季も彼がチームをリードすることは間違いない。

 堅い守備から一気のカウンター、そして昨季から取り組むポゼッションの精度もクリスティアーノの加入でさらに上がっており、ここに菊岡やFW陣がうまく絡めば相手にとっては脅威だ。2年連続でJ2中位の壁に沈んだ栃木だが、三都主や榎本の経験を活かせれば、今季は本気で昇格を狙える、面白い存在になることは間違いない。(※それぞれA~Eランクで診断)

【了】


昨季同様レギュラーに挙げられる栃木の當間である。
守備の要として堅守を構築してくれるであろう。
今季はJ1昇格も狙える栃木を牽引するのだ。
J1での対戦を期待しておる。

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