鹿島アントラーズ原理主義

愛する鹿島アントラーズについて、屈折した意見を述べていく場です。

浦和戦プレビュー

2012年08月17日 | Weblog
【J1:第22節 浦和 vs 鹿島】プレビュー:無敗記録ストップの浦和はここから再スタート。鹿島は粘り強い戦いで伝統の強さを取り戻しつつある。(12.08.17)
もう1度仕切り直せばいいだけだ。浦和は前節の試合で神戸に敗れ、リーグの無敗記録は11試合でストップした。だが、それで何かが変わるわけではない。退場者を出した相手を崩し切れなかったのは課題として残ったが、それは日々のトレーニングの積み重ねで改善していけばいいことだ。

決して自分たちのスタイルを見失うような戦い方はしていなかった。「負けたとは言え、やることは変わらない。練習でもミスは起きるし、うまくいかないこともあるけど、やめるのではなく続けることに意味がある」。坪井慶介の言葉からは迷いなど微塵も感じられない。

それでも、せっかくの無敗記録がストップしたことで気落ちする部分は少なからずあったはずだが、ミハイロ ペトロヴィッチ監督はそういったメンタルのケアも怠らない。すぐさま選手たちに「結果を残していたなかでの1敗、何も恐れる必要はない。ポジティブな狼とネガティブな狼がいて、ポジティブな狼が常に勝っているような状態がいいのだ」と独特の表現で語りかけ、彼らの心を刺激した。

気持ちを新たにして迎える最初の相手が鹿島というのは、悪くないかもしれない。鹿島はシーズン序盤は苦しんでいたが、さすがと言うべきか、逆境を糧に巻き返してきており、気の緩みなど許されない相手だ。また浦和と鹿島にはこれまで多くの激闘を繰り広げてきた歴史があり、放っておいても自然と気持ちのスイッチが入る相手でもある。

その難敵との一戦では、マルシオ リシャルデスが出場停止となる。代役を担うのはおそらく梅崎司になりそうだ。F東京戦で出場停止だった柏木陽介の代わりを務めたように、今回もシャドーの位置に入る可能性が高い。「F東京戦でもシャドーでプレーしたけど、リズムを作ったり起点になったりというプレーが後半は特に必要だったと思うので、そこはしっかり3人でやって行きたい」。前回の経験をしっかり活かせるかどうか。梅崎のプレーはこの試合のポイントの1つになるだろう。

一方の鹿島は勤続疲労が気になるところだろう。リーグ戦とヤマザキナビスコカップに加え、スルガ銀行チャンピオンシップ、東日本大震災復興支援2012Jリーグスペシャルマッチが日程に組み込まれたことで、ここ最近は週2試合のペースで戦ってきた。前節の磐田戦でようやく一区切りついたが、暑い季節の過密日程が与えたコンディションへの影響は簡単に拭えるものではないだろう。

ただ、そういった状況下でもしっかりと白星を挙げているのは見事というよりほかない。前節の磐田戦も先制を許す苦しい戦いを強いられながらも、レナトのJ初ゴールとなる芸術的FKと途中出場の遠藤康のゴールで逆転勝利を収めた。どういう戦いになっても結果は出す。これまで「勝ち方を知っている」と言われてきた鹿島の勝負強さが戻ってきた印象がある。

今の鹿島で相手にとって一番の脅威となっているのは、レナトとドゥトラの外国人コンビだろう。パワーとスピードを兼備するドゥトラのドリブルは劣勢を一気に跳ね返す威力があり、鹿島得意のカウンターの破壊力を倍増させている。また、レナトも個人で勝負できる能力を持ち、FKという一撃必殺の武器もある。両者ともシュート意識が高いため、浦和の守備陣は片時も集中を切らすことが許されない。


以上
2012.08.17 Reported by 神谷正明


鹿島の勤続疲労を気にする浦和視点のプレビューである。
真夏の連戦の疲労が続いておると言いたいのであろう。
しかしながら、主力には二連休を与え、また、連戦に備えたメニュー、回復を目的とした練習を組んでおり、準備に怠りは無い。
逆に連戦をほぼ固定メンバーで戦ったが故、連携が深まり、好調を維持しておると言って良かろう。
特にプレビューでも述べられておるレナトとドゥトラのコンビネーションが深まり、どちらかにマークが偏れば一気にゴールに迫る力が出てきた。
邪悪なるアウェイとはいえ、攻撃的に挑みたい。
浦和を撃破し、上昇気流に乗るのだ。
上位に向けた挑戦権を掛けて勇気ある戦いを行おうでは無いか。
楽しみな一戦である。

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