鹿島アントラーズ原理主義

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甲府戦レポート

2015年05月03日 | Weblog
【レポート:明治安田J1 1st 第9節】プロ初先発の伊東の活躍で鹿島を沈めた甲府が、連敗を6で止める
プロ初先発の伊東の活躍で鹿島を沈めた甲府が、連敗を6で止める


樋口靖洋監督の声は隠しようもなく弾んでいた。
「6連敗となかなかチームのきっかけが掴めない、非常に苦しい4月でした。月が変わって今月のスタートとなるこの試合で、ひとつきっかけを掴めるような勝点3を取れたことを本当に嬉しく思います」

今季、明治安田J1リーグ1stステージで1勝6敗。長いトンネルに迷い込んだチームはなかなか光明を見いだせずにいたが、突然、目の前が開けた。チームに勝利をもたらしたのは伊東純也だ。リーグ戦初先発の22歳のFWが初得点で起用に応え、甲府に大きな歓喜をもたらした。

前半は静かな展開に終始した。ボールを持つ時間は鹿島の方が長かったかもしれないが、相手を圧倒するまでには至らない。一方の甲府の動きも鋭さを欠き、両者ともにゴール前に詰め寄る場面はほとんどなかった。特に先発6人を入れ替えた鹿島は、互いに顔を見合わせながら探り探りパスを回すため攻撃のスピードは上がらない。ときおり中村充孝が意表を突くパスで攻撃を彩るが、わずかにタイミングが合わない。前半の終わり際にカイオのドリブルシュートがポストに当たった跳ね返りを中村がダイレクトで狙った場面が、唯一の見せ場だった。

しかし、後半に入るといきなり試合が動く。鹿島のゴールキックを受けた高崎寛之が自陣に戻したパスが、甲府のFW阿部拓馬の前に転がってしまう。阿部はDFラインの裏に飛び出した伊東につなぐと、伊東は豪快にゴールに蹴り込み、待望の先制点を挙げた。

その後、同点に追いつこうと必死にギアを上げる鹿島だが、持ち前の相手を揺さぶるサッカーは機能せず、大味な展開ばかりに。むしろ「ほとんど相手は2バック状態でしたので、これは簡単にカウンターで追加点が取れる」(樋口監督)と甲府に狙いを定められ、鋭い速攻からアドリアーノや松本大輝にチャンスを作られてしまった。創造的なプレーが少なく、山村和也を前線に上げたパワープレーでしかチャンスを作れなかった鹿島のトニーニョ・セレーゾ監督は「同点に相応しいことをやったかと言えばやっていないし、逆に負けに等しいものを示したと思います」と白旗を上げるしかなかった。

一方、連敗が止まった甲府の選手たちは監督同様に興奮の色を隠せずにいた。決勝点を決めた伊東は「もう1点決めてやろうと思いました」と、チームトップとなる4本のシュートを放つなど、最後まで躍動した。いまだ厳しい状況にある甲府にとって、こうした若い力の台頭こそが今後の巻き返しのキーワードとなりそうだ。
[ 文:田中 滋 ]

戦評

連敗が止まらない甲府は、過密日程も考慮してか初先発となる選手が何人か名を連ねた。

前半はチャンスの数が少なかったものの、後半の開始早々に待望の先制点を挙げる。FW阿部 拓馬がディフェンスラインの背後に浮き球を送ると、走り込んだFW伊東 純也が右足でネットを揺らした。

リードを得たことで、その後は堅い守備からカウンターを狙う展開に。終盤には前掛かりになった相手の隙を何度も突いたが、途中出場のFWアドリアーノやMFマルキーニョス パラナが決め切れず。それでも、相手の決定機はGK荻 晃太のファインセーブやフィニッシュの精度を欠いたことに救われ、完封を達成。今季の2勝目を飾った。


甲府中心にレポートするJリーグ公式のマッチレビューである。
鹿島番の田中氏も鹿島について大きく取り上げる術がなかった試合内容であったと言えよう。
前半のカイオのポスト直撃のミドルにアツが詰めたシーンと、後半にいくつかあった山村のヘディングくらいであろうか。
それも、ゴールには結びついておらぬ。
逆に、敵へのアシストや、鹿島らしからぬ長い時間のパワープレイなど、低調な部分が目につく試合であったこともまた事実。
このようなゲームは認めたくないもの。
しかしながら、これもまたサッカーである。
事実を受け入れ、前に進むのだ。
厳しい練習にて、良い試合を出来るよう成長していこうではないか。
楽しみにしておる。

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5 コメント

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Unknown (三鷹鹿)
2015-05-03 10:30:39
残念。
試合前の報道にあったように最下位甲府というのが、選手の頭の中にあったのかもしれませんね。楽に勝てる相手は一つもない。
柴崎岳を休ませなければターンオーバーとは言えません。ここまで鹿島の大黒柱を担った柴崎選手の体調も心配です。
ともかく、セレーゾの采配は間違っていないと思います。選手のコンディションを考え、素晴らしい若手もいて、セレーゾは他の監督にない勇気を持って戦っています。柴崎岳は唯一無二の存在、若手がセレーゾの思いに応えられなかった結果だと思います。
明後日はやっと観に行けます。
昨日の鬱憤を晴らし、予選を突破する姿を見せてくれると信じています。
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Unknown (Unknown)
2015-05-03 10:48:59
岳を休ませなかったのはやはりこの試合に対して完全な捨て試合ではなく勝ちたい気持ちがあったからだと思います。
キャプテンだった満男をオリベイラがどんな時でも使ったように、よほど怪我を抱えてなければキャプテンということで出場させたのでしょう。
負けたので脩斗や岳もいっそ休ませてればと思いますが、結果論ですし。

ソウル戦は勝ち以外はダメなので、必然的に運動量が必要になる前線の選手をカイオ以外休ませたのも理にかなっていると思います。
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Unknown (Unknown)
2015-05-03 14:36:41
結果が全ての世界ですが今は文句を言っても仕方ない明後日には決戦が迫っている
火曜にピッチに立つ選手の後押しを精一杯したあとに振り返って見たいと思います
我々は諦めないし勝利することを信じていると態度で示しましょう聖地に集まるのみです
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Unknown (Unknown)
2015-05-03 17:41:34
怪我人がいようが停止の人がいようが代わりはしょうがなく出す選手でなく出れる選手の中良いと思う選手を出しその時点でのベストだから選ばれたからには自分が出来る最高のパフォーマンスをしなければいけない。
正直ポストに当たってからの充孝のシュート位しか本当に入りそうと思うシーンがなく最後はほぼ山村ばかり
特にチャンスをもらった選手は今まで悔しい思いをし必死に練習してきたわけで試合勘がなかろうがなんだろうが試合に出る為、活躍する為にやってきたからそこで何もしなければポジションも掴めない、アピールもできない。
何の為にやってきたのか。監督、選手、サポ含め誰が活躍しゴールしミスをしという事は分からないから采配を否定する事もできないしやるのは選手。やるべき事、気持ちをすべて出し負けるならそれが実力。ただもっと出来るのに出しきらずに負けることが一番悔しい。
努力を無駄にせずそれぞれが自分の仕事を全うし良い結果になるようこちらも精一杯応援します。
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Unknown (Unknown)
2015-05-03 18:29:16
5/5には、昨日を忘れさせてもらえるように勝ってくれりゃいいです!
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