古川コーチの助言

鹿島宮崎キャンプ「昨日の自分越えろ」GK陣に古川コーチ助言

【写真説明】古川GKコーチ(左)から指導を受ける佐藤(中央)と曽ケ端=宮崎県総合運動公園陸上競技場

J1鹿島の宮崎キャンプは11日、宮崎県総合運動公園陸上競技場で行い、GK陣は古川新コーチの細やかな指導の下、シュートを止める動きなどを確認した。紅白戦では1本目の主力組に曽ケ端、控え組に佐藤を配置。フィールドプレーヤーのポジション争いの傍らで、GKの座を巡る戦いも始まっている。

GKの新たな指導者は、クラブOBの古川コーチ。「鹿島は特別なチーム。戻るのが目標だった。期するものがある」と熱い思いを胸に抱きながら、冷静かつ丁寧にアドバイスを送る。

指導には、現役当時に佐藤(洋平)や高桑、曽ケ端らとし烈な競争を繰り広げた経験も生かされ、4人のGKには「まず人と比べるのではなく、昨日の自分を越えてほしい。その積み重ねがポジション争いになる」と伝えたという。

これに感銘を受けたのが、かつて広島で主力だった佐藤。キャンプは「昨日より良くなったかを大切にしたい」と、淡々とした表情で話し、日々進歩を目指す。第2GKだった杉山が抜け、背番号は29から古川コーチも付けた1に変更。鹿島の2年間で得られなかった出場機会に一歩近づいた状況だが、「満足したら終わり。前向きにやり続けることは変わらない」と気を引き締めた。

2001年から主力で、08年からリーグ全試合フル出場を継続中の曽ケ端も「また一緒にできてうれしい」と、少なからず古川コーチから影響を受ける。佐藤らの追い上げについて「常に感じてきた。負けないようにやっている」と闘争心を隠さない。「練習内容も変わり、技術はまだ伸びる余地がある」と、後進につけ入る隙を与えないつもりだ。

キャンプでは、守護神の座を巡る静かな争いからも目を離せない。

選手に金言を与える古川コーチである。
昨日の自分を超えよ。
他人との比較よりも己の成長を望めとの言葉に、目から鱗が落ちる思いの者も多かろう。
一つ一つ成長することによって自分の位置を上げることが叶うのだ。
これは、GKだけで無くサッカー選手全体、それ以上に社会人全てに当てはまると言えよう。
やはり苦労人の言葉は重い。
日々の精進を怠らず、いくつになっても成長していきたい。