2014Jリーグ ディビジョン1 第1節
2014年03月01日(土) 14:04キックオフ 国立競技場
【入場者数】13,809人 【天候】曇、弱風、 気温9.1度、 湿度56.0% 【ピッチ】全面良芝、水含み
【主審】飯田 淳平 【副審】八木 あかね 【副審】山際 将史 【第四の審判員】塚田 健太
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・(セットプレーからの4得点について)サッカーのルールで、流れの中で点を取らなければいけないというルールはない。ましてや、50mや70mの距離からのパスが1本通って、フィニッシュまでいって、それが決まれば、もう大満足だ。それが毎回できれば、楽に勝てるようになるが、そう簡単にいかないのがサッカー。セットプレーというのは、選手のパスの精度と、中で勇気を持ってトライすることが大事。勇敢にプレーする選手がいれば、何かおもしろいことが起きる。当然、セットプレーというのは、練習をすることで、うまくできるもの。練習でやったことができたと思う。
・(中銀スタではなく国立開催になったが)神様に、質問の内容に入っている「鹿島が常にここで良い成績を残している」ということを聞いてもらえればと思う。
・昨年、甲府と2回対戦して、ホームではスコアレスドロー。内容的には、うちが良いサッカーをして、勝利に値する(試合だった)。チャンスの数も非常に多かったと思う。逆に、アウェイの甲府での試合は、セットプレーから失点をして、0-3というスコアで負けた。今日は逆に、我々がスコアに値する内容を示したと思う。今日はあくまでもスタート。道のりは長い。
・(若い選手の成長具合は?)若い選手が多く出場するということは、アントラーズが抱えている現状で、そうすべき、あるいはそうしなければならないこと。当然ながら、若いということは、度胸や積極性や意欲があるので、非常にプラスになる部分もあるが、経験値というところで、勝負の仕方や駆け引きの部分では幼いところがある。また、守備の部分でどのようにするのか、どう流れを読むのかといったところで足りない部分はあるかもしれない。ただ、それは目を瞑りながら、一気に全部を改善するのではなく、少しずつ注文を出しながら良くしていければ。当然ながら、彼らはクラブを背負っていくし、成長していけば勝負を背負える選手になる。勝負の世界はお金が動く世界で、1つの勝敗でスポンサー料が変わったりする。スポンサーやサポーターは常に結果や数字を求める。甘い世界ではない。現状でリーグの中では、戦力的には強さを持っているクラブが(他に)あると思う。彼らが過去に経験したものを、我々が今経験している。今、我々は若い選手を送り出して、いろいろな経験をさせて成長させていく。その段階だ。
【小笠原 満男】
1勝が、目標ではない。いいスタートは切れたけど、継続しなくてはいけない。セットプレーは準備をしてきたが、それは企業秘密。まだまだ、(バリエーションは)ある。甲府はずっとキャンプをしてきて、練習場もスタジアムも使えない。自分たちもその気持ちは分かる。彼らが次の試合はホームでできることを願っている。
【土居 聖真】
この試合は、終わったこと。4-0で勝ったから、次も4-0で勝てるわけではない。次の試合に向けて準備をしたい。試合は良い形をつくれていた。前でミスも少なく、思いっきりできていたと思う。セットプレからでも、ゴールはゴール。流れの中からもチャンスはあったので、それを決めきれば、もっといい。
【遠藤 康】
無失点で試合を終えたことが、チームとして良かった。練習から意欲的に取り組んでいたのが、結果として出た。若い選手がいる中で、早い時間にダヴィが点を取ってくれて、落ち着いた。連係よりも持ち味が出せるかどうか。今日はそこが一番大事だった。
2014年03月01日(土)
本日行われたJ1第1節甲府戦は、4-0で勝利しました。
【J1:第1節 甲府 vs 鹿島】トニーニョセレーゾ監督(鹿島)記者会見コメント(14.03.01)
3月1日(土) 2014 J1リーグ戦 第1節
甲府 0 - 4 鹿島 (14:05/国立/13,809人)
得点者:11' ダヴィ(鹿島)、26' 遠藤康(鹿島)、47' 昌子源(鹿島)、90'+3 ダヴィ(鹿島)
●トニーニョセレーゾ監督(鹿島):
Q:4得点がセットプレーからの得点だったことについて
「サッカーに流れの中で点を取らないといけないというルールはないですから。まして、50m、70mの距離をパス1本でフィニッシャーがいてゴールが決まるのなら万々歳。それが毎試合なら楽になります。でもそうはいかないのがサッカーです。セットプレーというのは選手のクロス、パスの精度と中の選手が勇気を持ってトライすることが大事で、勇敢にプレーするいると面白いことが起こる。セットプレーは練習でやったことが上手く出たと思う」
Q:今節は鹿島にとってやり慣れた国立開催となったが、そこに勝因はあるのか?
「神様がその質問に答えて、鹿島が国立で常にいい成績を出していることを聞いて貰えばいい。甲府とは去年ホームで内容は良かったのに0-0で引き分け、アウェイではセットプレーから失点して0-3で負けた。彼らが勝利に値するプレーをしたと思うが、今日は我々が勝利に値するプレーをした。ただ、今日はスタートの日で道のりは長い」
Q:若い選手を5人起用したが成長はどんなところに感じるのか?
「若い選手が多く出場するはアントラーズの現状で、クラブの未来のためにそうしないといけない。若いと運動量などにプラスの要素があるが、勝負の駆け引きなどでは幼い部分が出る。でも足りない部分を一気によくするのではなく、少しずつよくしていけばいいと思う。彼らが成長していって勝負を背負える選手になっていく。勝負はお金が動く世界。一つの勝利がスポンサーを左右することもある。スポンサーやサポーターは選手が若いからといって大きな心で見てくれるとは限らない。結果や数字を求められることが少なくない。甘い世界ではない。リーグの中で我々より戦力的に強いチームがあると思うが、彼らも過去に我々が経験している現状を経験してクラブを強くしていった。若い選手を送り出して経験をつませて成長させている段階だ」
Q:メンバーを見ていると30歳前後の選手と20歳前後の選手の組み合わせになっているが、意図的なのか?若い選手が活躍するために、活躍できた背景にどんなマネージメントがあったのか?
「サッカーの世界は経験ある選手と若い選手のミックスでやっていくもの。僕が急に決めたルールではなくて、昔からそういったミックスがあった。これは一般の社会や組織でも同じ。動きのいい若手と経験豊富なベテランのミックス。アントラーズには若い選手がいるが、若い選手ばかりを送り出すと大丈夫ではない。まだ、ベテランの助言や経験が必要。ピッチの中だけでなく、ピッチの外でも。いつかは自然に『お疲れさん』という日が来るかもしれないが、彼らの力は必要。若い選手が多くいることで(今年の鹿島は)安定しないと思う。連敗することもあるでしょう。でも、悪い経験をしないと、彼らは何をどう良くすればいいのか分からない。言葉や映像で伝えることはできるが、自分で感じないと分からないもの。苦しいシーズンをみんなで乗り越えていかないといけないと思います」
Q:無失点の守備と植田選手の投入について。
「植田の投入は実験ではなく、想定内のこと。甲府がリードを許すと盛田をワントップに入れてクリスティアーノとジウシーニョをセカンドラインに入れることは分かっていた。盛田を入れた時にヘディングの強さのある植田で対抗することは考えていた。実は、今日4点取ったことよりも無失点で終わったことの方が嬉しい。去年は失点が多かったのでゼロで終われたことを喜んでいます。でも、今日は第1節だということを自分に言い聞かせています」
以上
【J1:第1節 甲府 vs 鹿島】試合終了後の各選手コメント(14.03.01)
●植田直通選手(鹿島)
「この試合で自分が相手を無得点に抑えたという意識はない。スタメンじゃない。90分プレーしてこそだと思う。甲府の盛田選手だけをマークするということは90分間プレーするよりも簡単なこと。スタメンで出られるようにしたい」
●豊川雄太選手(鹿島)
「デビュー戦で勝てて嬉しい。高校以来の90分のプレー。90分間もつようにセーブするつもりはなく、全力でいけるところまで行くつもりでプレーした。僕は走ってチームに貢献する選手。最後は両足が攣った」
●遠藤康選手(鹿島)
「無失点終わったことがチームとしてよかった。最初は硬かったけれど先制点で落ち着けた。若手も持ち味を出した試合」
[ J1:第1節 甲府 vs 鹿島 ]
0-0で迎えた11分、アウェイの鹿島はダヴィ(写真)のゴールで幸先良く先制する。ダヴィは古巣からのゴールとなった。
[ J1:第1節 甲府 vs 鹿島 ]
先制したアウェイの鹿島は26分、遠藤康(写真中央)のゴールで追加点をあげる。
[ J1:第1節 甲府 vs 鹿島 ]
2点リードする鹿島は後半開始早々の47分、昌子源のJ初ゴールで3点目をあげる。
[ J1:第1節 甲府 vs 鹿島 ]
トドメはアディショナルタイムの90分+3、ダヴィがこの日2点目のゴールをあげる。
国立代替開催となった開幕戦は鹿島が甲府を圧倒して、4-0で白星スタートを切った。
[ J1:第1節 甲府 vs 鹿島 ]
鹿島の選手会から甲府の選手会に大雪災害に対する義援金が送られた。具体的には決まっていないが、甲府はこの義援金を被害を受けた方々の助けになるように使う予定だ。写真は左から山村和也(鹿島)、岡大生(甲府)、小笠原満男(鹿島)。鹿島のみなさん、ありがとうございます。
国立代替開催の開幕戦、鹿島が甲府に完勝し4年ぶり白星発進
14/3/1 15:56
[3.1 J1第1節 甲府0-4鹿島 国立]
2014年のJ1リーグが1日、各地で開幕した。国立競技場で行われたヴァンフォーレ甲府対鹿島アントラーズの一戦は、鹿島が4-0で制し、4年ぶりの開幕白星スタートを決めた。
当初開催予定だった山梨中銀スタジアムが大雪の影響により開催が困難となり、急きょ会場変更となった一戦。だが小雨が降り肌寒い気候の中でも1万3809人の観衆が国立競技場に集まり、開幕ゲームを盛り上げた。
J1復帰1年目の昨季は、残留圏ギリギリの15位で終えた甲府。上位進出を目指し今季をスタートさせたが、先月関東地方を襲った記録的な大雪の影響で予定が大きく狂い、難しい状況の中でこの日を迎えた。
3-4-3のシステムで臨む甲府は、栃木から加入したFWクリスティアーノ、名古屋から加入したMF阿部翔平、そして専修大から獲得した昨季関東大学リーグMVPのFW下田北斗の新戦力3人をスタメンに並べた。
対する昨季は5位に終わり、7年ぶりのタイトルなしに終わった鹿島。さらにオフには大迫勇也が海外移籍を果たし、戦力ダウンが叫ばれている。
迎えた開幕戦のスタメン。伝統の4-4-2のシステムに変わりはないが、フレッシュなメンバーを起用。FWはFWダヴィと4年目FW土居聖真の2トップ、右SBには3年目DF伊東幸敏、右MFには2年目MF豊川雄太。特に豊川はリーグ戦初出場を開幕スタメンで飾った。
試合はファーストチャンスを生かした鹿島が先に試合を動かした。前半11分、右サイドからのCKを獲得すると、FW遠藤康がゴール前に蹴り入れる。これを駆け引きの中で中央フリーになったダヴィが難なく頭で合わせて、幸先よく先制点を奪った。追加点も鹿島に生まれる。同26分、今度は左サイドからのCKを獲得すると、中央混戦となったボールを遠藤が押し込み、着実にリードを広げた。
甲府もサイド攻撃を中心に鹿島守備陣を崩しにかかるが、なかなか決定機を作り出すことが出来ない。ジウシーニョのクロスにファーサイドから走り込んだ阿部のシュートするが枠上。43分にはクリスティアーノのクロスにジウシーニョが頭で飛び込むが、ゴール前でDFにクリアされた。
後半に入っても流れは変わらない。後半2分、セットプレーのチャンスを得た鹿島は、MF小笠原満男のFKをDF昌子源がバックヘッドで合わせてゴールに収める。初の開幕スタメンの座を勝ち取った4年目DFがうれしいJ初ゴールを決めて、勝利を決定的なものにした。
またしても出鼻をくじかれた甲府。城福浩監督に「まず1点。その1点で流れは変わる」と送り出されるも、なかなか突破口が見つからない。後半29分からは長身のDF盛田剛平を最前線においてパワープレーを試みるが、鹿島ゴールを割ることは出来なかった。
後半アディショナルタイムにダヴィがこの日2点目を決めてダメを押した鹿島。5年ぶりのリーグタイトル獲得へ向け、これ以上ないスタートダッシュを決めた。
(取材・文 児玉幸洋)
快勝発進となった鹿島・遠藤康「みんなが意欲的に取り組んだ結果」
J1の2014シーズン開幕節が1日に行われ、ヴァンフォーレ甲府と鹿島アントラーズが対戦。鹿島がダヴィの2ゴールと遠藤康、昌子源の得点で4-0と勝利を収めた。
先発出場して81分までプレーした遠藤は試合後、以下のように勝利を振り返った。
「ゼロで抑えられたことが、チームとしてすごい良かった。練習からみんなが意欲的に取り組んだ結果がこういう試合になったと思う」
「若い選手や初めて試合に出た選手もいて、そんな中で早い時間でダヴィが点を取ってくれてチーム的にも落ち着いたし、開幕戦ということで固くなっていたけれど、早い時間に取れて良かった」
「(若い選手は)連携というよりも自分の持ち味をすごく出していたので、そこが一番大事だと思うので良かった。相手が引いてポジション的にあまりスペースがなかったが、豊川(雄太)には『焦らず前を向いた時に仕掛ければいいから』とは声をかけた」
鹿島の土居聖真「個人的にはもう一個上のレベルでやらなければ」
J1の2014シーズン開幕節が1日に行われ、ヴァンフォーレ甲府と鹿島アントラーズが対戦。鹿島がダヴィの2ゴールと遠藤康、昌子源の得点で4-0と勝利を収めた。
先発出場して87分までプレーした土居聖真は試合後、以下のように勝利を振り返った。
「思ったより上手くいったので、びっくりしたというか。自分的には、もう一個上のレベルでやらないといけないなというのはある。スタートダッシュを決めたのは大きいと思うので、これからもっともっと良くしていければ」
「前半から結構スペースが空いていたので、いいところにはポジションを取れていたかなと。(もう一個上のレベルとは?)もっと状況にあったプレーができればなと。回さないといけない、時間を作らなければいけないところと、自分でもっと仕掛けていくという判断ができればなと。回そうとする意識が自分の中では強いので、一回タメを作ってという感じになった。(仕掛けても)いいかなとも思ったが、そこはバランスを見た。悪い方向にはいっていなかったと思うのでそれは良かったが、個人としてはもっと行きたいなというのはあった」
「若い選手が多いからやりやすいとかやりにくいというのは、僕的にはあまりない。もちろん引っ張っていかないといけないということが当たり前のことなので、それプラス冷静さというか、ただガムシャラにやればいいということでもないと思うので、クレバーさというか、もっと頭の使えるプレーができればなと思う」
「もう一個上のレベルでやらないといけない」と語る聖真である。
トップ下のポジション得てから二年目となり、このポジションの妙を知ってきた様子。
更なる高みを目指し精進を重ねて欲しい。
聖真の成長を楽しみにしておる。
2014年03月01日(土) 14:04キックオフ 国立競技場
【入場者数】13,809人 【天候】曇、弱風、 気温9.1度、 湿度56.0% 【ピッチ】全面良芝、水含み
【主審】飯田 淳平 【副審】八木 あかね 【副審】山際 将史 【第四の審判員】塚田 健太
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・(セットプレーからの4得点について)サッカーのルールで、流れの中で点を取らなければいけないというルールはない。ましてや、50mや70mの距離からのパスが1本通って、フィニッシュまでいって、それが決まれば、もう大満足だ。それが毎回できれば、楽に勝てるようになるが、そう簡単にいかないのがサッカー。セットプレーというのは、選手のパスの精度と、中で勇気を持ってトライすることが大事。勇敢にプレーする選手がいれば、何かおもしろいことが起きる。当然、セットプレーというのは、練習をすることで、うまくできるもの。練習でやったことができたと思う。
・(中銀スタではなく国立開催になったが)神様に、質問の内容に入っている「鹿島が常にここで良い成績を残している」ということを聞いてもらえればと思う。
・昨年、甲府と2回対戦して、ホームではスコアレスドロー。内容的には、うちが良いサッカーをして、勝利に値する(試合だった)。チャンスの数も非常に多かったと思う。逆に、アウェイの甲府での試合は、セットプレーから失点をして、0-3というスコアで負けた。今日は逆に、我々がスコアに値する内容を示したと思う。今日はあくまでもスタート。道のりは長い。
・(若い選手の成長具合は?)若い選手が多く出場するということは、アントラーズが抱えている現状で、そうすべき、あるいはそうしなければならないこと。当然ながら、若いということは、度胸や積極性や意欲があるので、非常にプラスになる部分もあるが、経験値というところで、勝負の仕方や駆け引きの部分では幼いところがある。また、守備の部分でどのようにするのか、どう流れを読むのかといったところで足りない部分はあるかもしれない。ただ、それは目を瞑りながら、一気に全部を改善するのではなく、少しずつ注文を出しながら良くしていければ。当然ながら、彼らはクラブを背負っていくし、成長していけば勝負を背負える選手になる。勝負の世界はお金が動く世界で、1つの勝敗でスポンサー料が変わったりする。スポンサーやサポーターは常に結果や数字を求める。甘い世界ではない。現状でリーグの中では、戦力的には強さを持っているクラブが(他に)あると思う。彼らが過去に経験したものを、我々が今経験している。今、我々は若い選手を送り出して、いろいろな経験をさせて成長させていく。その段階だ。
【小笠原 満男】
1勝が、目標ではない。いいスタートは切れたけど、継続しなくてはいけない。セットプレーは準備をしてきたが、それは企業秘密。まだまだ、(バリエーションは)ある。甲府はずっとキャンプをしてきて、練習場もスタジアムも使えない。自分たちもその気持ちは分かる。彼らが次の試合はホームでできることを願っている。
【土居 聖真】
この試合は、終わったこと。4-0で勝ったから、次も4-0で勝てるわけではない。次の試合に向けて準備をしたい。試合は良い形をつくれていた。前でミスも少なく、思いっきりできていたと思う。セットプレからでも、ゴールはゴール。流れの中からもチャンスはあったので、それを決めきれば、もっといい。
【遠藤 康】
無失点で試合を終えたことが、チームとして良かった。練習から意欲的に取り組んでいたのが、結果として出た。若い選手がいる中で、早い時間にダヴィが点を取ってくれて、落ち着いた。連係よりも持ち味が出せるかどうか。今日はそこが一番大事だった。
2014年03月01日(土)
本日行われたJ1第1節甲府戦は、4-0で勝利しました。
【J1:第1節 甲府 vs 鹿島】トニーニョセレーゾ監督(鹿島)記者会見コメント(14.03.01)
3月1日(土) 2014 J1リーグ戦 第1節
甲府 0 - 4 鹿島 (14:05/国立/13,809人)
得点者:11' ダヴィ(鹿島)、26' 遠藤康(鹿島)、47' 昌子源(鹿島)、90'+3 ダヴィ(鹿島)
●トニーニョセレーゾ監督(鹿島):
Q:4得点がセットプレーからの得点だったことについて
「サッカーに流れの中で点を取らないといけないというルールはないですから。まして、50m、70mの距離をパス1本でフィニッシャーがいてゴールが決まるのなら万々歳。それが毎試合なら楽になります。でもそうはいかないのがサッカーです。セットプレーというのは選手のクロス、パスの精度と中の選手が勇気を持ってトライすることが大事で、勇敢にプレーするいると面白いことが起こる。セットプレーは練習でやったことが上手く出たと思う」
Q:今節は鹿島にとってやり慣れた国立開催となったが、そこに勝因はあるのか?
「神様がその質問に答えて、鹿島が国立で常にいい成績を出していることを聞いて貰えばいい。甲府とは去年ホームで内容は良かったのに0-0で引き分け、アウェイではセットプレーから失点して0-3で負けた。彼らが勝利に値するプレーをしたと思うが、今日は我々が勝利に値するプレーをした。ただ、今日はスタートの日で道のりは長い」
Q:若い選手を5人起用したが成長はどんなところに感じるのか?
「若い選手が多く出場するはアントラーズの現状で、クラブの未来のためにそうしないといけない。若いと運動量などにプラスの要素があるが、勝負の駆け引きなどでは幼い部分が出る。でも足りない部分を一気によくするのではなく、少しずつよくしていけばいいと思う。彼らが成長していって勝負を背負える選手になっていく。勝負はお金が動く世界。一つの勝利がスポンサーを左右することもある。スポンサーやサポーターは選手が若いからといって大きな心で見てくれるとは限らない。結果や数字を求められることが少なくない。甘い世界ではない。リーグの中で我々より戦力的に強いチームがあると思うが、彼らも過去に我々が経験している現状を経験してクラブを強くしていった。若い選手を送り出して経験をつませて成長させている段階だ」
Q:メンバーを見ていると30歳前後の選手と20歳前後の選手の組み合わせになっているが、意図的なのか?若い選手が活躍するために、活躍できた背景にどんなマネージメントがあったのか?
「サッカーの世界は経験ある選手と若い選手のミックスでやっていくもの。僕が急に決めたルールではなくて、昔からそういったミックスがあった。これは一般の社会や組織でも同じ。動きのいい若手と経験豊富なベテランのミックス。アントラーズには若い選手がいるが、若い選手ばかりを送り出すと大丈夫ではない。まだ、ベテランの助言や経験が必要。ピッチの中だけでなく、ピッチの外でも。いつかは自然に『お疲れさん』という日が来るかもしれないが、彼らの力は必要。若い選手が多くいることで(今年の鹿島は)安定しないと思う。連敗することもあるでしょう。でも、悪い経験をしないと、彼らは何をどう良くすればいいのか分からない。言葉や映像で伝えることはできるが、自分で感じないと分からないもの。苦しいシーズンをみんなで乗り越えていかないといけないと思います」
Q:無失点の守備と植田選手の投入について。
「植田の投入は実験ではなく、想定内のこと。甲府がリードを許すと盛田をワントップに入れてクリスティアーノとジウシーニョをセカンドラインに入れることは分かっていた。盛田を入れた時にヘディングの強さのある植田で対抗することは考えていた。実は、今日4点取ったことよりも無失点で終わったことの方が嬉しい。去年は失点が多かったのでゼロで終われたことを喜んでいます。でも、今日は第1節だということを自分に言い聞かせています」
以上
【J1:第1節 甲府 vs 鹿島】試合終了後の各選手コメント(14.03.01)
●植田直通選手(鹿島)
「この試合で自分が相手を無得点に抑えたという意識はない。スタメンじゃない。90分プレーしてこそだと思う。甲府の盛田選手だけをマークするということは90分間プレーするよりも簡単なこと。スタメンで出られるようにしたい」
●豊川雄太選手(鹿島)
「デビュー戦で勝てて嬉しい。高校以来の90分のプレー。90分間もつようにセーブするつもりはなく、全力でいけるところまで行くつもりでプレーした。僕は走ってチームに貢献する選手。最後は両足が攣った」
●遠藤康選手(鹿島)
「無失点終わったことがチームとしてよかった。最初は硬かったけれど先制点で落ち着けた。若手も持ち味を出した試合」
[ J1:第1節 甲府 vs 鹿島 ]
0-0で迎えた11分、アウェイの鹿島はダヴィ(写真)のゴールで幸先良く先制する。ダヴィは古巣からのゴールとなった。
[ J1:第1節 甲府 vs 鹿島 ]
先制したアウェイの鹿島は26分、遠藤康(写真中央)のゴールで追加点をあげる。
[ J1:第1節 甲府 vs 鹿島 ]
2点リードする鹿島は後半開始早々の47分、昌子源のJ初ゴールで3点目をあげる。
[ J1:第1節 甲府 vs 鹿島 ]
トドメはアディショナルタイムの90分+3、ダヴィがこの日2点目のゴールをあげる。
国立代替開催となった開幕戦は鹿島が甲府を圧倒して、4-0で白星スタートを切った。
[ J1:第1節 甲府 vs 鹿島 ]
鹿島の選手会から甲府の選手会に大雪災害に対する義援金が送られた。具体的には決まっていないが、甲府はこの義援金を被害を受けた方々の助けになるように使う予定だ。写真は左から山村和也(鹿島)、岡大生(甲府)、小笠原満男(鹿島)。鹿島のみなさん、ありがとうございます。
国立代替開催の開幕戦、鹿島が甲府に完勝し4年ぶり白星発進
14/3/1 15:56
[3.1 J1第1節 甲府0-4鹿島 国立]
2014年のJ1リーグが1日、各地で開幕した。国立競技場で行われたヴァンフォーレ甲府対鹿島アントラーズの一戦は、鹿島が4-0で制し、4年ぶりの開幕白星スタートを決めた。
当初開催予定だった山梨中銀スタジアムが大雪の影響により開催が困難となり、急きょ会場変更となった一戦。だが小雨が降り肌寒い気候の中でも1万3809人の観衆が国立競技場に集まり、開幕ゲームを盛り上げた。
J1復帰1年目の昨季は、残留圏ギリギリの15位で終えた甲府。上位進出を目指し今季をスタートさせたが、先月関東地方を襲った記録的な大雪の影響で予定が大きく狂い、難しい状況の中でこの日を迎えた。
3-4-3のシステムで臨む甲府は、栃木から加入したFWクリスティアーノ、名古屋から加入したMF阿部翔平、そして専修大から獲得した昨季関東大学リーグMVPのFW下田北斗の新戦力3人をスタメンに並べた。
対する昨季は5位に終わり、7年ぶりのタイトルなしに終わった鹿島。さらにオフには大迫勇也が海外移籍を果たし、戦力ダウンが叫ばれている。
迎えた開幕戦のスタメン。伝統の4-4-2のシステムに変わりはないが、フレッシュなメンバーを起用。FWはFWダヴィと4年目FW土居聖真の2トップ、右SBには3年目DF伊東幸敏、右MFには2年目MF豊川雄太。特に豊川はリーグ戦初出場を開幕スタメンで飾った。
試合はファーストチャンスを生かした鹿島が先に試合を動かした。前半11分、右サイドからのCKを獲得すると、FW遠藤康がゴール前に蹴り入れる。これを駆け引きの中で中央フリーになったダヴィが難なく頭で合わせて、幸先よく先制点を奪った。追加点も鹿島に生まれる。同26分、今度は左サイドからのCKを獲得すると、中央混戦となったボールを遠藤が押し込み、着実にリードを広げた。
甲府もサイド攻撃を中心に鹿島守備陣を崩しにかかるが、なかなか決定機を作り出すことが出来ない。ジウシーニョのクロスにファーサイドから走り込んだ阿部のシュートするが枠上。43分にはクリスティアーノのクロスにジウシーニョが頭で飛び込むが、ゴール前でDFにクリアされた。
後半に入っても流れは変わらない。後半2分、セットプレーのチャンスを得た鹿島は、MF小笠原満男のFKをDF昌子源がバックヘッドで合わせてゴールに収める。初の開幕スタメンの座を勝ち取った4年目DFがうれしいJ初ゴールを決めて、勝利を決定的なものにした。
またしても出鼻をくじかれた甲府。城福浩監督に「まず1点。その1点で流れは変わる」と送り出されるも、なかなか突破口が見つからない。後半29分からは長身のDF盛田剛平を最前線においてパワープレーを試みるが、鹿島ゴールを割ることは出来なかった。
後半アディショナルタイムにダヴィがこの日2点目を決めてダメを押した鹿島。5年ぶりのリーグタイトル獲得へ向け、これ以上ないスタートダッシュを決めた。
(取材・文 児玉幸洋)
快勝発進となった鹿島・遠藤康「みんなが意欲的に取り組んだ結果」
J1の2014シーズン開幕節が1日に行われ、ヴァンフォーレ甲府と鹿島アントラーズが対戦。鹿島がダヴィの2ゴールと遠藤康、昌子源の得点で4-0と勝利を収めた。
先発出場して81分までプレーした遠藤は試合後、以下のように勝利を振り返った。
「ゼロで抑えられたことが、チームとしてすごい良かった。練習からみんなが意欲的に取り組んだ結果がこういう試合になったと思う」
「若い選手や初めて試合に出た選手もいて、そんな中で早い時間でダヴィが点を取ってくれてチーム的にも落ち着いたし、開幕戦ということで固くなっていたけれど、早い時間に取れて良かった」
「(若い選手は)連携というよりも自分の持ち味をすごく出していたので、そこが一番大事だと思うので良かった。相手が引いてポジション的にあまりスペースがなかったが、豊川(雄太)には『焦らず前を向いた時に仕掛ければいいから』とは声をかけた」
鹿島の土居聖真「個人的にはもう一個上のレベルでやらなければ」
J1の2014シーズン開幕節が1日に行われ、ヴァンフォーレ甲府と鹿島アントラーズが対戦。鹿島がダヴィの2ゴールと遠藤康、昌子源の得点で4-0と勝利を収めた。
先発出場して87分までプレーした土居聖真は試合後、以下のように勝利を振り返った。
「思ったより上手くいったので、びっくりしたというか。自分的には、もう一個上のレベルでやらないといけないなというのはある。スタートダッシュを決めたのは大きいと思うので、これからもっともっと良くしていければ」
「前半から結構スペースが空いていたので、いいところにはポジションを取れていたかなと。(もう一個上のレベルとは?)もっと状況にあったプレーができればなと。回さないといけない、時間を作らなければいけないところと、自分でもっと仕掛けていくという判断ができればなと。回そうとする意識が自分の中では強いので、一回タメを作ってという感じになった。(仕掛けても)いいかなとも思ったが、そこはバランスを見た。悪い方向にはいっていなかったと思うのでそれは良かったが、個人としてはもっと行きたいなというのはあった」
「若い選手が多いからやりやすいとかやりにくいというのは、僕的にはあまりない。もちろん引っ張っていかないといけないということが当たり前のことなので、それプラス冷静さというか、ただガムシャラにやればいいということでもないと思うので、クレバーさというか、もっと頭の使えるプレーができればなと思う」
「もう一個上のレベルでやらないといけない」と語る聖真である。
トップ下のポジション得てから二年目となり、このポジションの妙を知ってきた様子。
更なる高みを目指し精進を重ねて欲しい。
聖真の成長を楽しみにしておる。