鹿島アントラーズ原理主義

愛する鹿島アントラーズについて、屈折した意見を述べていく場です。

ジョルジーニョ、インテルナシオナルのドゥンガに招かれる

2012年11月27日 | Weblog
Inter espera fechar com Dunga nesta terça
O presidente Giovanni Luigi e o técnico têm um encontro marcado. O anúncio pode ser feito ainda neste 27 de novembro tão logo a reunião seja encerrada

O presidente Giovanni Luigi pode fechar contrato com Dunga nesta terça-feira. O anúncio pode ser feito ainda hoje. De acordo com o site globo.com, os dois combinaram de se reunir nesta terça-feira. O encontro deve ocorrer fora do Beira-Rio, na residência de um dos dois, embora um terceiro local não esteja descartado. O presidente, como já antecipado, não tem plano B.


Ainda de acordo com o site, Dunga recebeu uma proposta da China e uma sondagem do Cruzeiro. Mas o carinho pelo Inter pesou.

A comissão técnica também começa a ser negociada. Dunga deve ter dois velhos conhecidos a seu lado: o preparador físico Paulo Paixão, atualmente no Grêmio, e Taffarel, com quem disputou as Copas do Mundo de 1990, 94 e 98 - além de ambos terem sido criados no Beira-Rio - , que atualmente é preparador de goleiros do Galatasaray, da Turquia. O ex-camisa 1 do Brasil, no entanto, viria para ser auxiliar técnico.

Paulo Paixão mantém uma grande amizade com Dunga. A dupla se fala de duas a três vezes por semana. O profissional já foi contatado pela cúpula colorada e disse estar aberto a conversar. As tratativas começariam após o Gre-Nal, que ocorrerá neste domingo, dia 2 de dezembro. No entanto, caso aceite, Paixão não terá como auxiliar o filho, Anderson, que está na Chapecoense e não deseja voltar a trabalhar como "segundo". A exceção seria apenas se surgisse um convite da seleção brasileira.

Como auxiliar, o ex-técnico da seleção brasileira havia sugerido Jorginho, com quem formou parceria na segunda metade de 2006 até a Copa do Mundo de 2010, além de ter atuado nos Mundiais de 90 e 94. Mas o ex-lateral-direito, atual comandante o Kashima Antlers, do Japão, quer seguir como treinador.

Se Jorginho declinou, o não menos amigo Taffarel surge como o provável fiel escudeiro. O ex-camisa 1 está bem no Galatasaray. Porém, questões familiares facilitariam seu retorno ao Brasil. A mulher passa mais tempo em Porto Alegre do que na Turquia.

É com Dunga no comando técnico que o Inter procura retomar o caminho das vitórias e dos títulos, que enxugaram em 2012 (quando só conquistou o Gauchão). Os torcedores apostam no talento e na liderança do ídolo para cumprir a missão. As informações são do site globo.com.


インテルナシオナルの監督に就任濃厚なドゥンガである。
そのコメントにジョルジーニョの去就が含まれておる。
セレソン時代同様に副官として招き入れたかったとのこと。
しかしながら、ジョルジーニョは鹿島の監督を続けるためその招きを断ったとのこと。
これにて、ジョルジーニョの契約更新は堅いと言えよう。
来季こそ、ジョルジーニョのサッカーを体現し、Jリーグを席巻しようではないか。
期待しておる。

町田・秋田監督、就任会見

2012年11月27日 | Weblog
町田】秋田豊新監督就任会見(12.11.27)
秋田豊・FC町田ゼルビア新監督の就任会見が、11月27日に、町田市役所で行われました。以下はその内容です。

●下川浩之代表取締役:
「今日は秋田豊新監督、強化部長として楠瀬直木を紹介させていただきます。今年1年を振り返りましてJ2最下位という結果を受け、天皇杯は残ってますが1年でJ2に復活するということを一番のテーマに挙げています。JFLで優勝する、そして戦えるチームにして欲しい、この2つをモットーとして秋田豊監督に決定させていただきました。よろしくお願いいたします」

●秋田豊監督:
「こんにちは、秋田豊です。抱負ですが、町田市民の子どもたちが沢山いると思います。この町田で子どもたちに憧れられるようなチーム作りを目指していきたいと思います。それは戦えるチーム作りです。社長も言われているように、戦える集団というものを作っていきたいと思いますので、応援をよろしくお願いします」

●楠瀬直木強化・育成統括本部長兼強化部長:
「こんにちは、楠瀬直木です。長い(役職の)名前なんですが、要するにサッカーの全部、育成から全てをデザインしていく役回りだと思っております。来季は秋田監督のサポートを全面的に進めて、必ずJ2に復帰するというのを第一としてやっていきたいと思います。育成の方で、町田は子どもたちの質が高く、サッカー界でも有数の鉱脈があると思っています。5年後10年後、町田がサッカーの町として生きていけるような街作りにも、協力していきたいと思っておりますので、よろしくお願いします」

【質疑応答】
Q:秋田監督に質問です。町田のサッカーとして残していくもの、秋田監督が付け加えていくものは?
「今までゼルビアのサッカーを見てきましたけれど、過去3年間、みんな違うサッカーをやられてきたと思います。いいところは非常にあると思うので、ポゼションというところを残しつつ、攻撃的なところを残しつつ、守備の構築とフィニッシュのところ、勝ちきるためにはそこの2つのところが、僕自身が分析して足りないという風に感じていますので、そこを強化していきたいなと思います。今回オファーを受けさせてもらった理由の一つとして、選手個々のポテンシャルは、非常に高いものがあるという風に感じています。それも受けた理由です」

Q:秋田監督に質問です。初日のトレーニングを終えての感触はいかがですが?
「基本的にはフィジカルトレーニングという形で、ボールを使ったトレーニングをしたんですけど、選手たちの反応が非常によく、1日という短い期間でも変化を見られたので、そういう意味ではすごく手応えを感じています。それは楠瀬さんが先週から指揮を執っていただいて、準備をしてくれた部分もあったと思います」

Q:秋田監督に質問です。町田という街の印象と、子どもたちにゼルビアのどんな姿を見せたいか、お考えをお聞かせください。
「町田という街の印象は、町田と聞けば震え上がるくらい小学生年代の子たちが強かったというのがあります。東京ヴェルディに在籍していた時にも、町田は落ちるようなチームでないと感じて戦っていました。子どもたちにはサッカー選手としてあるべき姿、最後まで諦めないとか、戦い抜くというところをまず見て欲しいですね。選手たちがグラウンドの中でのびのびと動き回って、勝つために惜しみないハードワークをしながら戦い続ける、最後まで諦めないというところを見せたいと思います。技術や戦術だけじゃなくて、人間模様というものもサッカーには出てくると思うんです。すぐに諦めたり、痛がったりという姿…、何かに逃げてしまったりというのでなく、そういうものに立ち向かっていくという、人に夢や希望を与えられるような姿勢を子どもたちに見せられたらいいと思います」

Q:下川代表に質問です。新年を待たず、この時期に秋田監督の就任を決めた意図は?
「通常はサッカー界ですと、新年度が始まって2月1日からスタートというのが決まりだと思うんですけど、皆さんもご承知のように、リーグ戦が最下位という結果に終わってしまいました。天皇杯は残っていますが、早くに監督に退任していただき、(新監督に)就任していただいて、しっかり天皇杯を戦うという姿勢を見せたかったのと、1日でも早く新体制をスタートをすることで、よそのチームよりいい準備をしたかったことが理由です。JFLというカテゴリーを、私たちは3年経験しましたが、決して甘いカテゴリーではないと分かっていますので、準備を早めに、しっかり進めたいということです」

Q:下川代表に質問です。秋田監督には具体的にどこを期待していますか?守備とか、日本人監督なのでコミュニケーションの部分ですか?
「戦えるというのは、グラウンドの中で選手たちが残り1分、30秒と最後の最後まで、気力を尽くして戦えるということなんですね。秋田監督は皆さんご存知のとおり、鹿島で9冠を取られ、勝てるチームでずっとやってこられた。また代表となり日の丸を背負って、世界中を見て、体験をしている監督だと私は思っています。そういう高いレベルの戦い方を、今のうちの選手に指導していただければいいと気持ちで監督を選びました。他にも熱い指導者はいますけど、日本人では秋田豊が一番だと思っています」

Q:秋田監督に質問です。監督としての心情やポリシーを教えてください。
「プロとしては勝つためにやっていかなきゃいけないので、勝つために何をしたらいいのかというところを、突き詰めてやっていきたいと思います。チームのイメージとしては、どんな時でもみんなが結束しながら、チームとして戦えるチーム作りをして、憎たらしいくらい強いチームを作っていきたいと思います」

Q:秋田監督に質問です。JFLは未知のカテゴリーだと思うけど、そこを戦う難しさはどういう印象を持っていますか?
「J1から2つ下がるカテゴリーなんですけど、そんなに甘いリーグではないと僕は思っています。元々はJ2だったから優勝できるなんて、そんな甘いことは思ってないです。夏には昼間の1時から試合がありますし、常に暑い中、コンディション、環境と苦しい場面は出てきます。日本代表の時でも中東に行けば同じような環境になりますし、その中で戦わなきゃいけませんでした。そういう意味では同じなのかなと感じています」

Q:楠瀬直木強化・育成統括本部長兼強化部長に質問です。この時期に新監督が就任するのは異例だけど、なぜ新シーズンを待たずにお願いしたのか?
「僕はずっと育成畑の人間で、この時期に監督が就任するというのは正直、知らなかったんですけれど、ただ変わるのならシーズンを待たずしても、1日でも早い方がいいと思います。僕にとっては特に不思議はありませんでした。変わるということについては、僕も動揺はしましたけれど、変わるのであれば、1日でも早い方がいいと思います。次の監督の考えが、浸透していくからです」

Q:楠瀬直木強化・育成統括本部長兼強化部長に質問です。選手の契約時期だと思うけど、監督に意見を聞いて、見極めをしていくのか?
「もちろん、今までの監督にも査定はあったと思いますし、前強化部長の唐井さんからも色々と一緒に勉強させていただいて、秋田監督が純粋に見て、次の戦力として必要か否かということは、今日からやり出しているところです。ですけれども、現有戦力もいいものをもっていますし、これでしっかり戦っていかなければならないな、という思いもあります」

Q:楠瀬直木強化・育成統括本部長兼強化部長に質問です。町田のボールを大事にするサッカーは変わらないと思うけれど、新監督にはそれにどういう部分を付け加えて欲しいと思っているか?
「もちろんそれは戦う気持ち、姿勢…。戦うというのは具体的にどういうプレーなの?といえば、スライディングタックル、ヘディング一つ見ても、秋田監督のこだわりがあります。今日の練習で、選手を集めたミーティングで、秋田監督が『俺ってどういうサッカーすると思う』って聞いたら『ヘディング』『ヘディング』『ヘディング』…(笑)みんなそれしか言わないんですよね。じゃあしょうがないって、途中からFWとDFを分けて練習をやろうといって、待ってましたということで、ヘディングの練習をやりました。選手たちも中学生がJリーガーから教わるような目つきで、食いついてやっていました。ヘディングが全てじゃないんですけど、一つ一つのプレーにこだわるというところが、彼の魅力的なところですので、一つ一つのプレーにもっと執着を持っていければいいと思います。アルディレス前監督が植えつけてくれた、ポゼションサッカーの芯が遺産で残っています。僕は1週間、暫定で2試合させていただきましたけれど、そのところはなかなか普通では入れ込めないところがしっかりと入っているので、そこが消えないように。更に秋田監督のこだわる部分を彼らに植えつけてくれれば、まぁ恥ずかしくないチームが出来ると思います。子どもたちの見本になるチームとして、戦うってこうだ、男ってこうだということを、注入してもらえればいいかなと思っています」

Q:秋田監督に質問です。天皇杯まで時間はないけれど、天皇杯では変わった姿を見せられますか?天皇杯の目標があれば教えてください。
「変わると思います。変わらないといけないと思います。戦う姿を町田の子どもたちに見せたいと思うので、変わった姿を必ず見せたいと思っています。目標としては、プロである以上、JFLに落ちようが何であろうが、バルサであろうがレアルであろうが、相手が強かろうが関係なく、勝ちにこだわりながら戦っていきたいと思います」

以上


意気込みを語る町田ゼルビアの秋田監督である。
勝利への渇望は鹿島のメンタリティと言って良かろう。
是非とも天皇杯を勝ち上がってきて欲しい。
我らも勝利を追求し、対戦したい。
お互いに勝利を目指し天皇杯を戦っていこうではないか。

伝統を取り戻すには

2012年11月27日 | Weblog
失われつつある鹿島の伝統的な日常
なぜ名門クラブは低迷したのか

2012年11月27日(火)

■味わったことがないプレッシャー


J1残留を決め喜ぶ鹿島の選手たち。終盤まで降格の危機にさらされた初めてのシーズンとなってしまった【Getty Images】

 左コーナーに立った名古屋グランパスの田口泰士が、鋭いボールをニアサイドに蹴り込んだ。そこに走り込む田中マルクス闘莉王。2つのベクトルがピタリと合致する、そう思われた瞬間、背後から忍び寄った鹿島アントラーズの岩政大樹が闘莉王を押しのけるように跳び上がり、渾身のヘディングではじき返した。

 名古屋の最後のチャンスがついえたことを見届けた廣瀬格主審が、ホイッスルを吹き鳴らす。それを聞いた岩政がほえながらガッツポーズを繰り返し、新井場徹と曽ヶ端準はガッチリと肩を抱き合った。他会場の結果を知っていた昌子源が「残留決定」を知らせてまわると、アドレナリンが出続けていた選手にも柔和な表情が戻り、ベンチだけでなくピッチにも安堵(あんど)感が広まっていった。

「味わったことがないプレッシャーだった」

 試合後に大迫勇也が振り返ったように、つねに優勝争いに絡んできたこのクラブにとって、2012年のリーグ戦は初めてJ1残留を意識するシーズンとなってしまった。99年にもゼ・マリオ監督を途中解任する危機を味わっているが、このときはジーコを総監督に迎えたことで潮目が変わり、最後まで残留争いに巻き込まれることはなかった。ここまで苦しい思いをしたのは今回が初めてのケースと言えるだろう。それだけに「喜びよりもほっとした気持ちの方が強い」という岩政を筆頭に、前日までの重苦しい表情とは打って変わり、つき物が落ちたようなすっきりした笑顔を見せる選手たちが多かった。

■最後まで続いた低空飛行

 今季、ここまで鹿島が苦戦することを予想した人は少ないだろう。野沢拓也、田代有三という3連覇を知る中心選手が移籍してしまったが、第一次黄金期の中心選手だったレジェンドであるジョルジーニョが監督として戻ってきてくれたことは、それを忘れさせるほどの期待感をもたらした。

 しかし、開幕5試合未勝利から始まり、1度も一けた順位を経験することがない低空飛行。第33節を終えた時点での最高順位は10位と、つねに黒星が先行し、最後まで安定した戦いをすることができずにここまで来てしまった。昨季も優勝争いに加わることができない寂しいシーズンを送ったが、今季はさらにそれを下回る結果だったのである。

 なぜ、今季の鹿島はリーグ戦で低迷したのか。その原因としてはさまざまな要素が絡み合う。まず、ジョルジーニョ監督自身が「僕の新しいやり方が浸透するのと、選手の特徴を把握するまでに時間がかかってしまった」と繰り返してきたように、新布陣が機能しなかった側面はあるだろう。長らくボックス型の4-4-2に慣れ親しんだ鹿島に、トップ下が存在するダイヤモンド型の新布陣を持ち込んだが、それに適した選手を保有しておらず、長所よりも短所を突かれる試合の方が多くなってしまった。さらには、不運な判定に泣かされる試合が多かったことも要因として挙げられるだろう。

■継続できない気持ちを押し出すサッカー

 とはいえ、こうしたことで勢いを削がれた部分はあったかもしれないが、シーズンを通した低迷の主原因に結びつけてしまっては、名門クラブとしてはあまりにも情けない。実際、リーグ戦とは異なり、ヤマザキナビスコカップでは連覇を達成している。一発勝負のカップ戦では強さを発揮できたのだ。

 逆に言えば、それくらいプレッシャーがかかる試合でなければ、最高のパフォーマンスを出せないところに、今季の問題点が集約される。それは、名古屋戦後の選手から出てくるコメントでも明らかだった。

「しっかりやれば勝てるのは分かっていた」(本山雅志)

「プレッシャーがかかる試合の方が、結構うまくいくというのが、今年のチームの傾向だった」(岩政)

「自分たちはプロだから気持ちを毎試合入れなきゃいけないんだけど、今日の試合は全員で勝つという気持ちの入った良い試合だった」(本田拓也)

「今日勝てばほぼ決まるだろうと思っていましたし、全員がその気持ちを試合に出せて、結果につながったというのは良かったんじゃないかなって思います」(柴崎岳)

 気持ちを前面に押し出すサッカーをできたときは強い。が、それをどの試合でも継続できなかったところに、リーグ戦低迷の原因が隠されていた。

■「鹿島の良いところが伝わっていかない」


黄金期を支えたジョルジーニョは低迷する鹿島を立て直すことができるのか【写真:アフロスポーツ】

 かつて、鹿島の紅白戦は火の出るような激しさを持っていた。主力組には本田泰人、秋田豊、相馬直樹といった日本代表が、ズラリと顔をそろえていながらも、サブ組に入った小笠原満男、本山、中田浩二らが、おくすることなく必死の形相で食らいついていく。

「試合に出るためには、この選手たちを越えていかなければならなかった」と小笠原が振り返るように、紅白戦のメンバーに入るために1本のダッシュから手を抜かずに取り組み、紅白戦に出られるようになれば主力組に勝利するため全力でぶつかる。小笠原にしてみれば、その延長線上に、ベンチ入り、先発入りが待っていることを考えれば当然のこと。それが鹿島の伝統であり、日常の光景だった。

 その空気感はどのクラブにも存在するわけではない。鹿島OBが他クラブで監督をすると、まず乗り越えなければならないのがこの部分と聞く。1本のダッシュにどういう意味があるのか、そこに全力を傾けなければならない理由を、説明するところから始めなくてはならなかった。

 ところが、それがいまの鹿島でも薄れつつある。そのことが露呈したのは10月10日の天皇杯3回戦だった。この日の鹿島は主力組を温存して、中2日という強行日程となったガイナーレ鳥取を迎え撃ったが、出場した若手に足をつる選手が続出。延長戦の末になんとか勝利したものの、主力を温存するどころか、逆に負担をかける結果となってしまった。

 強化担当の吉岡宗重は天皇杯の鳥取戦後、若手選手を厳しく叱咤したという。

「確かに、試合勘の問題はあったと思います。でも、(小笠原)満男やモト(本山)が1本のダッシュにも手を抜かずに取り組んでいるのと同じように若手がやっているかと言えば、僕の目にはそう見えなかった。『吉岡、うるせえな』、と思われてもいい。このままだと鹿島の良いところが伝わっていかない」

■異端となった柴崎の取り組み方

 若手選手の試合経験の少なさは、Jリーグ全体に大きな問題として横たわる。だが、鹿島がほかの追随を許さないタイトル数を有してきたということは、ほかのクラブにはない良さがあったからだ。

 鹿島は伝統的に、高卒の選手を鍛え上げ戦力を充実させてきた。年長の選手がどういう日常を過ごしているかを見ることで、若い選手たちは意識を高く磨き上げ、チーム内で激しく競争することがチーム力を支えてきたのである。

 とはいえ、その競争力を自然発生的に生むためには、質の高い選手がある程度そろうことが必要だ。いまいるレギュラーを追い越すことに本気で取り組むためには、それだけの自信と気迫を兼ね備えていないと難しい。

「チーム数が増えて質の高い選手が分散するようになった。そろえようと思っても難しい」

 強化責任者である鈴木満常務取締役も時代が変わったことを認めていた。79年組が日本を代表する選手たちに育ったときのように、そうした意識も技術も高い選手を多数そろえることは困難を極めている。

 それでも鹿島のスカウトは、大迫、柴崎、山村和也と、このオフには植田直通(大津高校)と、その年代を代表する選手を獲得し続けてきた。だが、それより前に獲得した内田篤人(現シャルケ04)はすでにチームを離れており、柴崎らも同じ道をたどることが予想される。良い選手であればあるほど鹿島を離れる可能性が高く、なかなか選手はそろっていかない。それでも、同年代の選手が柴崎に追随していけば話は別なのだが、「岳は特別」と別格扱いする空気が流れてしまっている。かつては柴崎のような取り組み方が普通だったはずが、いまでは異端となってしまったのだ。

■大きな岐路を迎えている名門

 自然発生的な競争に期待するのが難しいのであれば、外部からの刺激に頼るしかない。しかし、J1残留を決めたことで来季も続投することが濃厚となったジョルジーニョは、選手との距離感が非常に近く、日々の練習に全力を尽くすのはプロであれば当然のことと考えている。06年、監督に就任したパウロ・アウトゥオリが厳格な指導と、ドラスティックな選手起用でチームの雰囲気を一新させたが、同じような手法を2年目のジョルジーニョがとるとは考えづらい。それは彼の手腕の問題というよりも、監督の期待に若手選手が応え切れていない状態と言える。

 昨オフの動きを振り返ってみると、一昨年が4位、昨年が6位と順位が下降してきたなかで、主力を放出した代わりに獲得した即戦力がジュニーニョのみとあっては、強化部の見込みが甘かったことは事実だ。しかし、より長期的な視野に立つと、いままでのように質の高い選手をそろえ、鍛え上げ、強さを発揮するというやり方が通用しなくなってきたという、大きな問題が透けて見えてくる。

 ナビスコカップを連覇したことで、「さすが鹿島」や「勝負強い」という決まり文句が並んだが、それをカップ戦という“非日常”でしか発揮できなかったことは、百戦錬磨のベテラン選手たちにも限界が近づいていることを示す。今季は天皇杯も獲得するチャンスが残されているが、それも非日常であることに変わりはない。

 チーム内の質を保つには、西大伍、本田拓らを獲得した2011年のような大型補強を行うか、はたまた99年のように中堅選手を大量放出して次世代を担う若手に自覚と奮起を促すなど、いくつかの方法が考えられるが、いずれにしてもなにがしかの打開策が必要な状況であることは確かだ。

 再びリーグ王座を奪還できるチームとなるか、それともこのまま低迷期を迎えてしまうのか。Jリーグ20年の歴史で輝かしい実績を残してきた名門クラブが、大きな岐路に立たされている。

<了>


田中氏のコラムである。
鹿島初となったJ1残留争いについて述べておる。
かつてあった伝統が失われつつあり、ゆるい空気が漂っておる様子。
これには危機感を覚える。
しかしながら、かつてイタリアから戻った小笠原満男も、当時の様子を同じように語っており、定期的に訪れるものなのではなかろうか。
今回も小笠原主将が締め、また、若き岳が後押しし、そしてチャンスを得つつある若い選手が理解していくことで、強い鹿島は戻ってこよう。
それが歴史を積み重ねた名門の伝統である。
ジョルジーニョ監督のみに背負わせず、チーム全体で、クラブ全体で歴史を作って欲しい。

山形・奥野監督、熱血指導

2012年11月27日 | Weblog
奥野山形 勝負の2年目は攻めの姿勢貫く

シュート練習を前に、ゴールの方向を指さす山形奥野監督(右端)

 攻めの再出発だ。J2山形は26日、奥野僚右監督(44)の来季続投を発表後、初めての練習を天童市内で行った。約2時間のメニューの最後には、フィールドプレーヤー全員でシュート練習。今季、終盤に失速した要因となった得点力不足を解消するために、早くもゴールへの意識を高めている。

 勝負の2年目に臨む指揮官の意図は明確だった。ピッチ中央に作戦ボードを立て、ゴールを指さす。両サイドをいっぱいに使い、反対側からのロングボールを受けた選手たちが次々とシュートを蹴り込んだ。奥野監督は「得点を多く取るために必要なものを突き詰めていく」。今季、追い求めてきた攻撃的サッカーを来季も貫くつもりだ。

 得点できれば、失点は減る。実際、ゴールを重ねた前半戦は守備も安定し、首位で折り返した。しかし、10月以降の6試合で相手のネットを揺らしたのは1度だけ。深刻な得点力不足に陥ると同時に、DF陣も崩れた。監督は「攻撃と守備は表裏一体。失点は全体の問題」と分析。組織力の強化を前提に「個人の技術の向上に尽きていく」と最大の課題を挙げた。

 長いオフをプラスにとらえる。今季は昇格プレーオフの導入で、例年より約1カ月早くシーズンが終了。選手から戸惑いの声もあったが、監督は「純粋にサッカーに向き合える貴重な時間。うまくなれるチャンス」。MF宮阪も「シーズンを通して戦える体力をつけるためにも大事な期間」と話す。

 全体の底上げも図っている。最終節(11日)の後、すでに3戦行った練習試合では、リーグ戦の出場機会が少なかった選手が実戦経験を積んだ。MF広瀬は「監督も見ているし、アピールの場だと思っている」と、早くも定位置奪取に燃えている。来季こそJ1昇格をつかむため、山形の戦いはスタートを切った。【鹿野雄太】
 [2012年11月27日10時28分 紙面から]


先日、来季の契約を更新した山形の奧野監督が指導を行なっておる。
今季は攻撃サッカーを目指すも、得点力不足に泣きJ1昇格を逃した。
ここはゴール欠乏症を修正し、来季に挑んで欲しい。
奥野の率いる山形と戦うため、我らも練習に励んでいく。
本日、チームはオフではあるが、10人以上の選手が自主トレを行なっておる様子。
ホーム最終戦へ、そして天皇杯へ向けて、気持ちは高まっておる。
最高の雰囲気で今季を終えたい。
期待しておる。