鹿島今季初3連勝 岩政完封に貢献/J1
<J1:仙台0-1鹿島>◇第21節◇13日◇ユアスタ
鹿島DF岩政大樹(29)が東日本大震災で被災した宮城・気仙沼市、大島小の児童約60人に完封勝利を届けた。この日、アウェーで仙台を下し、今季初の3連勝。「90分通じてゲームを支配できていない」と反省を忘れなかったが、粘り強い守備で仙台の攻勢を耐え抜いた。大島小では震災後の6月16日、岩政の故郷、山口・周防大島出身の兄妹デュオ「マウンテンマウス」がボランティアコンサートを行った。マウンテンマウスは岩政の応援歌も作曲しており、その縁で岩政もサインボール2個とメッセージを届けていた。「今後もいろいろな形で被災地支援を続けていきたい」と岩政は話した。
[2011年8月14日8時14分 紙面から]
鹿島、小笠原がPK失敗も初の3連勝
2011.8.13 22:55
J1第21節第1日(13日、仙台0-1鹿島、ユアスタ)鹿島は前半に小笠原がPKを失敗したが、その数分後に再びPKを獲得。「パターンが読まれるから、違う人が蹴った方がいい」と、小笠原がキッカーを任せたフェリペガブリエルが確実に決めた。
その後は攻め込まれる時間帯もあったが、中田は「そんなにシュートは打たれていない」と冷静に振り返る。1点を手堅く守り切って今季初の3連勝を飾り、小笠原は「こういう感じで勝つことも大事」と手応えを口にした。(共同)
前半、鹿島・小笠原満男(左40番)のPKを仙台GK・林、(右)がセーブ=13日、ユアスタ(撮影・吉澤良太)
前半、フェリペ・ガブリエル(右11番)がPKを決め鹿島が先制=13日、ユアスタ(撮影・吉澤良太)
前半、フェリペ・ガブリエル(中央11番)がPKを決め鹿島が先制=13日、ユアスタ(撮影・吉澤良太)
前半、先制ゴールを決め、中田(右)と喜ぶ鹿島・フェリペガブリエル=ユアスタ
1トップ大迫、決勝点演出!チームは今季初3連勝
J1第21節第1日 鹿島1-0仙台 (8月13日 ユアスタ)
<仙台・鹿島>前半28分、鹿島は大迫(左から2人目)が倒されPKを得る
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鹿島のU―22日本代表FW大迫勇也(21)が決勝弾をお膳立てした。0―0の前半29分にペナルティーエリア内で相手DFチョ・ビョングクからボールを奪うと、慌てたチョ・ビョングクからファウルを受けてPKを獲得。自らキッカーを志願したが、フェリペ・ガブリエルに“横取り”され、これが決勝点となった。
「フェリペに蹴られたけど、入ったので良かった」。前半22分にも遠藤へのスルーパスでPKを演出。小笠原のキックはGKに阻まれたが、U―22日本代表と同じ4―2―3―1の1トップで若きFWが攻撃陣をリードした。
10日に札幌で開催されたU―22日本代表の親善試合U―22エジプト戦に先発して2―1の勝利に貢献。スタジアムから直接、鹿島に戻り、帰宅は11日午前1時すぎだった。睡眠不足の中、11日の全体練習に参加し、紅白戦にも出場。強行軍を強いられたが「忙しいのは良いこと。若いから大丈夫」と後半33分に新外国人FWタルタと交代するまで前線で体を張った。
チームは今季初の3連勝で暫定8位に浮上。右ふくらはぎ肉離れで離脱していた興梠が後半22分から出場して復帰するなど明るい材料も多い。低空飛行を続けた鹿島に復活の兆しが見えてきた。
[ 2011年8月14日 06:00 ]
曽ケ端、通算100完封!史上2人目の快挙
J1第21節第1日 鹿島1-0仙台 (8月13日 ユアスタ)
鹿島GK曽ケ端がリーグ通算100完封を達成した。名古屋のGK楢崎に次ぐ史上2人目の快挙で、出場324試合での達成は楢崎の405試合を上回った。
「100完封?言われるまで忘れてました。自分だけでできた記録ではないですから。チームの勝利が一番なので勝てて良かったです」。98年に鹿島入りして今季で14年目。4年目からレギュラーに定着して、アウェーに駆けつけた家族の観戦する前で大記録を成し遂げた。
[ 2011年8月14日 06:00 ]
史上2人目 曽ケ端が通算100完封で今季初3連勝…鹿島
◆J1第21節 仙台0―1鹿島(ユアテックスタジアム) GK曽ケ端が史上2人目のJ1通算100完封目で、チームに今季初の3連勝をもたらした。この試合唯一のピンチは前半38分。クロスに振られ、ヘディングシュートを打たれたが、正面に入ってキャッチした。その後は危なげない守備で完封勝利。「僕一人の力じゃなくて、これはみんなで守ってきたからできた」。32歳11日、デビューから324試合目での達成は、405試合を要したGK楢崎(名古屋)を大幅に更新する大記録。
守護神は「昔は味方が点を取れないとき、イライラすることもあった。でも、自分で心をコントロールするようになった。この年になっても今でも試行錯誤ですよ」と笑った。
(2011年8月14日06時01分 スポーツ報知)
完封に貢献の岩政か1TOPが板についた大迫か100完封を記録した曽ケ端か、評価が分かれた試合と言えよう。
曽ケ端の100完封は偉業であり、素晴らしい記録である。
安定したプレイを続けなければ成し得ない、歴史に名を残すGKである。
そして、攻撃の核としてチームを牽引した大迫はこれから歴史を作っていく若者。
日増しに成長する姿を共有できる我等は幸せである。
そして、岩政は反省しつつも守備の要として相手の前に立ちはだかった。
日本を代表するCBとして、今後も活躍して欲しい。
楽しみにしておる。