鹿島・興梠、平山との代表FW争いに意欲
2010.1.22 05:03
鹿島の興梠(左)とG大阪の安田は、笑顔でカップの奪い合い(撮影・北野浩之)
J1鹿島の日本代表FW興梠慎三(23)が21日、南アW杯代表生き残りへの強い意欲を明かした。同世代のFC東京FW平山相太(24)が代表デビュー戦となった今月6日のアジア杯予選・イエメン戦(サヌア)で、いきなりハットトリックの活躍。より激しくなったFWの競争に、持ち前のスピードでアピールする。
強敵のド派手な復活劇に、刺激を受けないはずはなかった。興梠は都内での富士ゼロックス・スーパー杯会見に出席後、イエメン戦の感想を問われると、顔色も変えずその名を口にした。
「平山が3点取ったことしか知らない。スタイルは全然違うけど、同じポジションでまた1人増えてきたので、競争しないといけない」
代表常連組と岡田監督に認められた興梠は、FWでは玉田(名古屋)や岡崎(清水)、佐藤寿(広島)とともにイエメン遠征を免除された。しかし、その試合でA代表デビューした平山が3得点の爆発。同世代の大物が息を吹き返し、南アW杯代表23人入りレースは激しさを増した。
格下相手とはいえ、「先に結果を残された」と興梠。平山への意識を隠さなかった。自身は代表戦で、まだ無得点。「今回は試合数も多いので、チャンスも多いはず」「まだ結果を出してないけど、1点決めたらどんどん取れるような気がする」と、来月のベネズエラ戦と東アジア選手権合わせた4試合での初得点→量産を狙う。
「スタイルが違う」と口にしたように、ライバルが身長1メートル90の高さを誇るなら、自身は相手DFの裏へ抜けるスピードが最大の武器。鹿島の大黒柱、MF小笠原の招集も大きなプラスだ。
25日から鹿児島・指宿で行われる代表合宿に向け自主トレを敢行し、体も出来上がっている。「今の自分の立ち位置は、落ちるか落ちないかの瀬戸際だと思う」と興梠。08年北京五輪代表入りレースでは、平山と“共倒れ”に終わった。しかし今度は、ともに競争の中心となるつもりだ。(須田雅弘)
興梠は小笠原頼み!?「一緒にできるのは、すごいプラス」…鹿島
日本代表FW興梠慎三(23)が21日、鹿島の大先輩のMF小笠原満男(30)との「J最強コンビ」でW杯メンバー入りを狙うことを誓った。この日、東京・文京区本郷のJFAハウスで行われた富士ゼロックススーパー杯・鹿島―G大阪戦(2月27日、東京・国立競技場)の開催発表会見に出席後、「日本代表でも満男さんと一緒にやりたい」と話した。
国際Aマッチ10試合出場で無得点。「代表では結果を残していない。W杯メンバーに入れるか、落ちるか、瀬戸際にいると思う」という興梠が頼りにするのが、06年以来、代表に復帰した小笠原だ。「満男さんと一緒にプレーできるのは、すごいプラス。満男さんがパスを出して、僕がゴールを決めたい」と意欲を見せた。
昨年、鹿島はJ初の3連覇を達成。小笠原―興梠ラインはリーグ最強コンビと言っても過言ではない。「1点決めたらどんどん決められる気がします」。25日の指宿合宿から興梠は小笠原とともに瀬戸際の戦いに挑む。
(2010年1月22日06時02分 スポーツ報知)
昨年末から興梠と満男のコンビネーションは熟成されてきたように思う。
興梠の欲しい場所へ満男のパスがビシビシ通っておる。
見ているこちらも気持ちが良い。
そのスタイルを代表に持ち込めたならば、日本代表にも一筋の光が差し込むのでは無かろうか。
高さやフィジカル勝負に持ち込まれては日本代表に勝機は見えぬ。
日本ならではの戦いをするのだ。
そのキーマンは誰なのかはよく分かっておろう。
我等はこの二人にW杯を託すのである。