鹿島アントラーズ原理主義

愛する鹿島アントラーズについて、屈折した意見を述べていく場です。

ゼロックス杯試合前コメント

2008年02月29日 | Weblog

【2008ゼロックススーパーカップ】試合前日の鹿島 オズワルド・オリヴェイラ監督、岩政大樹選手コメント [ J's GOAL ]
●オズワルド・オリヴェイラ監督:
Q:この大会に出る意味は?
「天皇杯王者とリーグ王者の対戦ということで非常に意味のある試合だと思う。個人的にも広島との対戦はものすごく楽しみ。いろんなことを工夫してくるチームだから、僕は試合中にそれを読みつつ対策を練らないといけない。この大会に参加し、結果を求めるのは喜ばしいこと。非常に楽しみだ」
Q:キャンプを経てどんなふうにチームが仕上がったか?
「非常に順調だ。素晴らしくできたキャンプだった。ただ1つ残念だったのが代表選手が5人抜けた中での準備になってしまったこと。でも我々には昨年のベースがあるし、そこからのスタートになる。それを積み重ねてやってきたつもりだ。今週月曜日から代表選手も合流し、練習を積み重ねてきた。いい準備ができたと思う。広島は手ごわい相手だし、どういう仕上がりか見るいい機会になる」

●岩政大樹選手:
Q:元日の第87回天皇杯サッカー選手権・決勝と同じ対戦だが?
「広島には(佐藤)寿人をはじめとしていい選手が沢山いる。昨年は5回対戦したが、どの試合も厳しかった。チームとして特に前半戦は苦しい試合を強いられた。明日も間違いなく厳しいだろう。今年は彼らはJ2を戦うが、その実力はJ1と同等かそれ以上だ。明日も厳しい試合になるが、ぜひ勝っていいシーズンスタートを切りたい」
Q:意識する選手はいるか?
「それは(佐藤)寿人と言うしかないですよね(笑)。広島と対戦する時は寿人のところをどう抑えるかを考える。いつもそう。明日も彼のポジションをしっかり監視することが大事だと思う」
Q:今季の目標は?
「昨年はJリーグと天皇杯のタイトルを獲れたが、まだまだチームが成長できる。人生というのは何かを獲った後が最も大事なところ。今年1年かけて僕らの力を改めてチームとして証明したい」
以上

何故、主将でなく岩政大樹なのか疑問である。
それはそれとしてオリヴェイラ監督も岩政も相手に敬意を払い且つ自分たちのモチベーションを表現しており好感が持てる。
ここで挑発をしてしまうようではプロレスとなってしまう。
いらぬ話題を振りまいても、若造が喜ぶだけである。
表現の場はピッチの中にのみあると言えよう。
いよいよ今季初の公式戦。
より良いスタートを切りリーグ戦・ACLへと繋げて欲しいものである。


スカウティング・スタッフ決定

2008年02月29日 | Weblog

鹿島に頭脳、アジア王者へ分析担当を招聘
 鹿島に強力な頭脳が加わった。今季分析担当として小杉光正氏(28)を招へいすることが28日、分かった。ユニバーシアード大会に3大会連続でテクニカルスタッフとして帯同し、うち2度の優勝を裏方として支えた。昨年は熊谷スカウトが分析を担っていたが、ACL出場で激戦が待ち受ける今季は手薄だった部門を「補強」した。

 小杉氏はこの日の練習前のミーティングにも参加。3月1日のゼロックス杯で対戦するJ2広島の宮崎キャンプでの練習試合を解析した映像を提供した。昨年のリーグ優勝でACL出場が決定して以降、分析担当を探していたクラブ幹部は複数の関係者から小杉氏の推薦を受けた。同幹部は「とてもまじめそうで1人目の面接で決めた。見るポイントもいいし、メカ(機械)にも強い。この部門の将来を担ってもらいたい」と長期的な展望を持つ。

 小杉氏は長い間、分析担当を任され、経験を積んできたスペシャリスト。国際試合の分析も数多くこなし、アジア、世界へ打って出る鹿島には頼もしい存在となる。クルンタイ戦でACLが幕を開ける3月12日は、裏カードの北京国安(中国)対ナムディン(ベトナム)戦へ派遣予定。007が今季の戦いを陰から支える。
[2008年2月29日9時27分 紙面から]

 ◆連覇へ「007」 ○…鹿島が分析担当として小杉光正氏と契約を結んだことが28日、明らかになった。契約期間は3月1日から1年。偵察要員、分析班の登用はクラブ史上初。小杉氏は東学大で「スカウティング映像に関する研究」を学び、卒業後はユニバーシアード日本代表などの分析班として活躍。03年ユニバ中国大会では日本の優勝に貢献。2月から研修期間としてチームに合流。鹿島がプロの「007」の分析を受け、リーグ連覇、ACL制覇を目指す。

2月2日に選考中と報じられたスカウティング・スタッフであるが、小杉光正氏に決定されたとのこと。
これは朗報である。
しかしながら「1人目で決めた」とは如何なる所存か。
それほど志望者がおらなんだということであろうか。
とはいえ、決まった以上、彼には他の人物には出来ないことをしてもらわねばならぬ。
広大なアジアの地を全て網羅しする先遣隊の隊長と心得よ。
制覇への第一歩を先んじて歩むのだ。
岩倉全権大使は不平等条約改正交渉を打ち切った。
全権を委任されながらのこの失態は歴史に残るであろう。
丁髷を切って償うのだ。


サンスポ篤人記事

2008年02月29日 | Weblog

鹿島・内田が“飛躍”の08年フル回転!今季初タイトルへ気合!
 J1鹿島は3月1日、ゼロックス・スーパー杯(国立)で、J2広島と激突する。日本代表DF内田篤人(19)にとって、08年はW杯予選、北京五輪などが控える飛躍の年。最高の1年にするために、意地でも広島戦をモノにする。

 日本代表の右サイドに定着した内田が、鹿島に戻って真剣勝負。広島戦で好スタートを切って、波に乗るつもりだ。「最初の試合。勝たないといけない。守備をしっかりやればリズムがつかめるので、安定した守備を目指したい」。リーグ開幕を1週間後に控えるが、全力で臨むつもりだ。

 内田のゴールから、今年の日本サッカー界は動き出した。元日の天皇杯決勝戦。内田の右足が先制ゴールとなった。その後、A代表に選出。1月26日のチリ戦(国立)でデビューすると、岡田ジャパンの全6試合に先発。「今は一生懸命やっているだけだけど、あのころ一緒にやれてよかったと思う日が来ると思う」と貴重な経験に手応えをつかんでいる。

 今年は、北京五輪という大きな目標もある。さらに、クラブではアジアCLやリーグ連覇など、やるべきことはズラリ。2008年を“内田色”に染めるため、若きサイドバックが一気に駆け抜ける。
(峯岸弘行)

久々にサンスポに記事が載った。
岩政・田代ばかり続いた代表絡みに続く内田篤人の記事である。
特に新しい情報も意見も何もない羅列であるが、話題になることが重要と諦めよう。
サンスポはフリークスのアントラーズ担当記者寄稿-2008年鹿島アントラーズぼ展望に寄稿してくれなかった新聞社である。
何かを期待してはならぬ。
記事が載っただけで喜ぶのだ。
不平等条約改正を前向きに検討して貰えるだけで大隈重信は嬉しいはずである。
洋行は諦めねばなるまい。


千葉県にはフレンドリータウンもある。

2008年02月29日 | Weblog

バス70台!鹿島 国立を赤く染める
 鹿島が3月1日に国立競技場で行われるJ2広島とのゼロックススーパー杯に向け強力な援軍を得た。ホームタウン5市の鹿嶋、神栖、潮来、鉾田、行方をはじめとする茨城県内50カ所から、サポーターがバス70台でチームの応援に駆けつける。その数、約3000人。チームはもともと本拠を構える茨城県以外にも多くのサポーターを抱えており、当日のスタンドはカシマスタジアム並みに真っ赤に染まることは必至となった。

 相手の広島とは昨季、リーグ、天皇杯、ナビスコの国内3大タイトル戦でいずれも対戦。4勝1敗と圧倒した。MF青木も「(昨年度)天皇杯決勝で勝った相手に負けるわけにはいかない」と話しており、熱狂的なサポーターの後押しで99年以来となる通算4度目のタイトルに自信を持って臨むことになる。
[ 2008年02月29日付 紙面記事 ]

バス70台3000人!鹿島サポーター大集結…3・1スーパー杯
 鹿島の今季初公式戦となるゼロックススーパー杯・広島戦(3月1日・国立)に、サポーターが大集結することが28日、分かった。バス応援ツアーを企画したところ、計3000人の参加が確定。茨城県内約50か所からバス70台に分乗、国立へ駆けつける。関係者は「シーズン前に聞いたことがない人数です。異例中の異例でビックリ」と明かした。

 昨季リーグ、天皇杯の2冠を獲得した効果が如実に表れた格好。MF小笠原主将も「1つのタイトル。開幕前、相手がJ2とかはかまわず、どんどん勝っていく。一からスタートするつもりで絶対勝ちます」と白星スタートを約束した。

確かに昨季だけに限ればサンフレッチェ広島は4勝1敗と良い結果を残しておる。
しかしながら、2006年・2005年共に1勝1敗という結果であり、相性が良いとは言えなかった。
更に両年共に聖地で厭な負け方をしており、記憶に残る相手であった。
とはいえ、ジャッジがまとも満男にモチベーションがあるのであれば問題のない相手なのである。
今季最初の公式戦で新たなる”挑戦”が始まる。


J's悦っちゃんレポート

2008年02月29日 | Weblog

【ゼロックススーパーカップ直前練習レポート:2/27鹿島編】左足首負傷の岩政も27日に復帰。ゼロックス杯もベストメンバーで勝ちに行く鹿島。 [ J's GOAL ]
3月1日(土)ゼロックススーパーカップ 鹿島 vs 広島(13:35KICK OFF/国立)
 昨季のJ1・天皇杯王者、鹿島アントラーズの2008年シーズンは1月末に始まった。2月4~15日には宮崎キャンプで徹底的に走りこみを行い、その後も地元・鹿嶋でじっくりと調整を続けてきた。オズワルドオリヴェイラ監督は「この時期は実戦をこなすよりも基礎体力作りが大事」と考えている様子。練習試合も宮崎合宿最終日のホンダロック戦(8-1で勝利)と24日の水戸ホーリーホック戦(3-0で勝利)の2試合しか組まなかった。これは他チームより圧倒的に少ないが、「鹿島のオフシーズンは毎年同じ。これからまたサッカーが始まるんだなという感じ」とベテラン・小笠原満男が話すなど、選手たちに違和感は全くないようだ。あくまで「鹿島流」で、彼らは新シーズンを迎えつつある。

 宮崎キャンプ中には、日本代表の東アジア選手権に参戦していた内田篤人、田代有三、岩政大樹の3人と、U-23日本代表アメリカ遠征に帯同していた伊野波雅彦と石神直哉の計5人がチームを離れていた。今週26日からやっとフルメンバーが揃ったところだ。このうち岩政は、左ひ骨筋健炎のため代表を途中離脱しリハビリを行っていたが、27日は全体練習に合流。45分間の紅白戦も消化した。「左足に不安はない」と本人も力強くコメントしており、3日後のくゼロックススーパーカップ・広島戦(3月1日、東京・国立)にも問題なく出場できそうだ。これは指揮官にとっても心強い要素といえるだろう。

 紅白戦は寒風吹きつける中で行われた。主力組のメンバーは曽ヶ端準、内田、岩政、大岩剛、新井場徹、小笠原、青木剛、野沢拓也、本山雅志、マルキーニョス、田代。つまり元旦の天皇杯決勝と全く同じ顔ぶれである。水戸戦で好調ぶりをアピールしたダニーロはサブ組だったが、「もしかして自分が控えに回されるんじゃないかと思っていた」田代も戦々恐々としていた。今季の鹿島は開幕前からチーム内にいい緊張感が漂っている。

 試合結果は新井場の1点を守った主力組が1-0で勝利。「昨年から積み上げてきたものがあるから連携面は問題ない」と決勝点を挙げた左サイドバックはこう強調していた。しかしながら、攻撃が噛み合わなかったり、簡単なところでボールを失ってサブ組の鋭いカウンターを食らうなど危ない場面も少なからずあった。オズワルドオリヴェイラ監督も内容に不満を抱いたようで、試合時間を当初予定していた35分から45分に延ばした。「みんなかなり体が重かった」本山も疲れを感じている様子。あと2日で疲れを取って試合にのぞむことが肝要だ。

 ゼロックススーパーカップは彼らにとって今季最初の重要なタイトルマッチ。「今回は一発勝負。目の前にあるタイトルは全力で獲りに行くのが鹿島の伝統。相手のことは関係なく、自分たちのサッカーをして勝ちたい」小笠原もキッパリ言い切った。開幕5試合未勝利という昨季のような最悪のスタートを繰り返さないためにも、まずは目先のタイトルをしっかりと獲ることに徹したい。
以上

【開幕直前!33クラブ別戦力分析レポート:鹿島】大型補強はなかったものの、けが人も少なく充実の陣容。12冠目、さらなるタイトルを目指して、今季はACLにも挑戦! [ J's GOAL ]
【今季のみどころ】
昨季はJ1と天皇杯優勝という素晴らしい結果を残した鹿島アントラーズ。だが、今季のオズワルド・オリヴェイラ監督はそれを上回る成績を狙っている。リーグ・天皇杯連覇はもちろんのこと、Jリーグヤマザキナビスコカップ、アジアチャンピオンズリーグ(ACL)の制覇にも挑む。「目の前にある試合は全部勝つのが鹿島の伝統」小笠原満男も話した通り、選手たちは全タイトルを総なめにすべく、闘争心を燃やしている。

まさに壮大なテーマを掲げる鹿島だが、今季はそれほど大掛かりな補強をしなかった。クラブの11冠全てを知る男・柳沢敦(京都)と長期リハビリ中だったファボン(サントス)がチームを去ったにも関わらずだ。新戦力ですぐ使えそうなのは伊野波雅彦と笠井健太くらい。ボランチが本職の中後雅喜をセンターバックでテストしたり、ダニーロをFW起用するなど、指揮官は現有戦力を最大限活用することで、JリーグとACLの過密日程を乗り切ろうとしているのだ。
それだけに、まずは中心選手たちの状態が気になるところ。昨季は開幕直前に野沢拓也が負傷。田代有三や柳沢などキーマンたちが次々と離脱し、最悪の序盤戦を強いられた。が、今季は主力どころの負傷者はなし。現時点で別メニューなのは右足関節ネンザの興梠慎三と右太もも肉離れの金古聖司だけだ。日本代表・中国遠征中に左ひ骨筋健炎に見舞われた岩政大樹も2月末には復帰している。1年前とは比べ物にならないほど充実した陣容で新シーズンを迎えられそうだ。

今季の大きな注目点として挙げられるのは「オズの魔法使い」といわれる指揮官が、若手をどれだけ育てられるかという点。特にFW陣は柳沢の穴を埋める存在が求められている。
興梠と佐々木の2人が独り立ちしなければ全タイトル制覇などありえない。彼らには奮起を期待したい。昨季まで試合に出たり出なかったりだった増田誓志、中後、石神直哉らもそろそろブレイクしていい頃。熾烈な競争が繰り広げられて初めて、鹿島は「真の常勝軍団」になれるのだ。

【注目の新戦力】
●DF  19 伊野波 雅彦
数少ない新戦力の中で、最も期待が大きいのがU-23日本代表の最終ラインを担う伊野波。センターバック、サイドバック、ボランチを器用にこなすユーティリティー性とフィジカルコンタクトの強さは過密日程のチームを大いに救うだろう。2月の宮崎キャンプの間に反町ジャパンのアメリカ遠征があり、完全にチームに溶け込めたとは言えないが、徐々に本来の実力を発揮するはずだ。
●DF  27 笠井 健太
自らブラジルに渡り、2005年にパウリスタとのプロ契約にこぎつけた右サイドバック・笠井も面白い存在だ。昨季までの鹿島は内田篤人が離脱した際、左の新井場徹を右に回すか、中後を使うことで穴を埋めてきた。が、そのやり方ではしばしば綻びが生じた。今季は内田が代表の活動で抜ける回数が増えると見られるだけに、どうしても本職の右サイドが必要だった。笠井は底抜けに明るい性格で周囲を盛り上げてくれる。そんな面もチームにはプラスになるだろう。

【開幕時の予想布陣】

2007年の2冠達成をリードした最強イレブンに対するオズワルド・オリヴェイラ監督の信頼は絶大だ。彼ら11人が今年もスタメンを飾ると見られる。昨季終盤、Jリーグ9連勝を達成した攻守両面のバランスは文句のつけようがなかった。今季は2月の宮崎キャンプ時に岩政、内田、田代が日本代表への招集で離脱したこともあって、その時ほどの安定感は見られないが、試合を重ねるにつれて感覚を取り戻していくはずだ。
チーム最大の自慢は中盤。昨夏にイタリア・メッシーナから復帰した小笠原が軸となり、野沢、本山が流動的にポジションを交換して攻撃をお膳立てする。彼らの連動性はJ1屈指のレベルだ。3人をサポートする守備的MF青木の状態も非常にいい。このブロックを崩すのは容易ではないだろう。田代とマルキーニョスのコンビも成熟しつつある。FW陣には2007年シーズン以上のゴール数が期待できそうだ。

2008.2.28 Reported by 元川悦子

【ゼロックススーパーカップ 鹿島 vs 広島】鹿島プレビュー:天皇杯決勝と全く同じイレブンで2008年初タイトルを獲りに行く鹿島。新シーズンのスタートを白星で飾れるか? [ J's GOAL ]
 2008年元日の天皇杯決勝。鹿島アントラーズは東京・国立競技場でサンフレッチェ広島に2-0で完勝し、新たな年の幕開けを飾っている。そして明日3月1日、彼らは同じ国立競技場で、同じ広島と新シーズン最初のタイトル「ゼロックススーパーカップ」を戦う。

 オズワルドオリヴェイラ監督が送り出すスタメンも2ヶ月前と全く同じ。GK曽ヶ端準、DF内田篤人、岩政大樹、大岩剛、新井場徹、MF小笠原満男、青木剛、野沢拓也、本山雅志、FWマルキーニョス、田代有三という昨季終盤で公式戦12連勝(天皇杯決勝を含む)を達成した面々だ。

 この2ヶ月の間に内田と田代は日本代表デビューを飾り、精神的にも大きく成長した。小笠原、本山らベテランもギリギリまで自分自身を追い込み、1年間走れる体を作ってきた。気がかりなのは、2月の日本代表中国遠征中に左ひ骨筋健炎に見舞われた岩政の状態だけ。だが、昨季、あれだけの闘志あふれるパフォーマンスを見せた男が多少のケガや試合勘の欠如でへこたれるわけがない。明日の一戦では元日の再現を期待していいだろう。

 2007年は2冠を獲った鹿島だが、2008年シーズンはさらなる飛躍を期している。J1・天皇杯連覇はもちろん、Jリーグヤマザキナビスコカップにアジアチャンピオンズリーグ(ACL)と次なるタイトル獲得を目論んでいるのだ。今回のゼロックススーパーカップはその登竜門。ここでいい内容の勝利を挙げ、3月から始まるJリーグとACLの連戦に勢いをつけたいところだ。

 就任2年目となるオズワルドオリヴェイラ監督は1月末から新シーズンに向けたチーム作りをスタートさせたが、宮崎キャンプでもその後の鹿嶋でのトレーニングでもやっていたのはフィジカル強化。「ホントに走りばっかりでした」小笠原も苦笑したほどだ。テストマッチも2月15日の宮崎キャンプ最終日のホンダロック戦(8-1で勝利)と24日の水戸ホーリーホック戦(3-0で勝利)の2試合だけ。それだけ負担の大きなトレーニングを消化したのに、現在の離脱者は右足関節捻挫の興梠慎三と右太もも肉離れの金古聖司の2人だけ。開幕前から選手が揃わなかった昨季のことを考えれば、今年はかなり順調な仕上がりだといえる。

 とはいえ、選手たちの疲労は今、ピークに達している。27日の紅白戦を見ても全体に体が重かった。主力組の連携も今ひとつで、マルキーニョスと田代のFW陣にはゴールがなかった。「今日は横パスが多かったかな。代表組が戻ってきて間もなくて、前と後ろの連携も少なかった。ロングボールで田代に合わせる形も増やしていかないといけない」本山も攻撃のバリエーション不足を感じたようだ。それでも彼らには昨季を戦った確固たるベースがある。わずか2ヶ月でその基盤が揺らぐことはないはずだ。ゼロックススーパーカップという実戦を通して、鹿島らしい多彩な攻撃パターンを取り戻したい。

 中でも注目は、東アジア選手権3試合にフル出場した田代「代表に残りたいという気持ちが前にも増して強くなった。そのためにも鹿島でしっかりやることが大事。韓国戦では何もできなかった。クサビに入れても前を向けない。韓国の選手は体の使い方がうまかった。この経験を生かさないと意味がない」と新たな闘志が沸いてきたようだ。クラブ11冠を全て知る柳沢敦がチームを離れた今、彼はFWの大黒柱としての重責を担わなければならない。その第一歩を踏み出す得点を広島から奪いたいものだ。

 内田も攻撃の起点として大きな期待がかかる。思い起こせば、元日の広島戦で先制点を挙げたのは彼だった。あのゴールが岡田武史監督にインパクトを与え、日本代表レギュラー定着のきっかけになったといえる。まだ19歳だが、今までのように「単なる若手」とは周囲も見てくれない。日本を背負って立つ選手としてチームをリードするようなパフォーマンスを見せてほしい。

 彼らフレッシュな人材たちが活躍すれば、小笠原や本山、新井場、マルキーニョスらベテランも刺激を受けないはずがない。「目の前にある試合は全て勝つ。それは当たり前のこと。この試合でチームの和を高めていければいい」新井場も強調していた。選手個々のコンディションにばらつきがある中でも内容ある勝利にこだわる…。それこそが常勝軍団のあるべき姿だ。今回もまた彼らは意地とプライドを示してくれるだろう。

 燃えているのは主力選手だけではない。水戸戦で1.5列目に入り大ブレイクしたダニーロ、人生初のセンターバックに入った中後雅喜、新戦力の伊野波雅彦、笠井健太らも虎視眈々とチャンスをうかがっている。「今はダニーロが絶好調だから自分もいつどうなるか分からない」田代は危機感いっぱいだ。本山「(誓志)増田もゲームをコントロールできるようになってきたし、フナ(船山祐二)も練習から気合が入っている。ポジション争いは厳しい。自分は今年で 11年目だけどアドバンテージはないし、1年1年が勝負。しっかりやらないといけない」と本山も初心に帰っていた。その競争の厳しさを糧にできれば、自ずから広島戦勝利は見えてくるだろう。

「オズの魔法使い」の異名を取る オズワルドオリヴェイラ監督が昨季2冠を獲ったチームをどう進化させられるのか。指揮官の手腕も興味深い。ゼロックススーパーカップは今季の鹿島を左右する一戦になるだけに、より多くの人々に国立競技場へ足を運んでもらいたいものだ。
以上
2008.02.29 Reported by 元川悦子

今季も悦っちゃんのレポートで幕開けを感じる。
開幕前にゼロックス杯があるので少々早く感じるが、そうであってこそ常勝軍団である。
とはいえ、今季の我等は話題性に乏しいと言えよう。
開幕時のスタメンは昨季と変わらないと予想できる。
新戦力紹介が伊野波と健太であり、二人ともベンチ入りすら微妙な選手である。
伊野波は金古と健太は石神との戦いに勝利して初めてベンチに入れるであろう。
小澤、伊野波(金古)、健太(石神)、チューヤン(船山)、誓志(ヤス)、ダニーロ、よよ(興梠)
といった感じか。
だが、開幕のメンバーと最終節のメンバーが同じである可能性は低い。
何人かはスタメンに昇格するであろうし、何人かは弁違いへと追いやられるであろう。
昨季の例に取ると。
開幕のメンバーは以下の通り。
曽ケ端、篤人、岩政、ファボン、新井場、青木、チューヤン、本山、ダニーロ、敦、マルキーニョス
小澤、大岩、石神、誓志、吉澤、田代、興梠
そして最終節は、
曽ケ端、篤人、岩政、大岩、石神、青木、満男、本山、野沢、田代、マルキーニョス
小澤、大道、チューヤン、誓志、ヤス、敦、興梠
となり、出場停止の新井場・船山を考慮してもかなり変化していると言えよう。
今季はアジアの戦いもあり試合数が増える。
従って、ある程度のローテーションでサブ組にも出場機会が与えられると予想される。
また、北京五輪中も中断せずにリーグ戦が開催される為、篤人や伊野波はポジションを奪われる可能性を秘めておるのである。
先のことばかり考えても鬼が笑うだけであるので、当面のゼロックス杯と開幕戦に照準を合わせて戦いを挑みたい。
岩倉具視全権大使が洋行に出た。
留守を守るのは西郷隆盛その人である。