鹿島アントラーズ :監督 <試合終了>
昨年のベースをもっとよくしていかないといけないし、今年はチームとしての成熟を求められてくる。選手もお互いを知ることによってもっと確実な成長が見せられるのではないか。確実に成長していくことがチームにとってもいい影響を与えるもの。今年はACLもあり、若手にとっては必要とされる機会も多くなるのでさらなる戦力となることを期待したい。
(Q:今日はダニーロへボールが集まることが多かったが?)
全体的に見ていい意味でダニーロを経由してゲームを組み立てられたことはよかった。昨年後半から日本のサッカーでのリズムやテンポが掴めるようになってきたのは喜ばしいこと。本人もちゃんと意識して取り組んでくれている。今年は国際試合を多く抱えることになるので彼の経験を最大限に発揮できるようにしたい。いい形で彼とチームとともにつながっていければ。
【2008Jリーグプレシーズンマッチ 鹿島 vs 水戸】オズワルド オリヴェイラ監督(鹿島)記者会見コメント [ J's GOAL ]
2月24日(日) 2008Jリーグプレシーズンマッチ
鹿島 3 - 0 水戸 (14:01/カシマ/7,012人)
得点者:16' 中後 雅喜(鹿島)、46' 野沢 拓也(鹿島)、49' 小笠原 満男(鹿島)
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●オズワルド オリヴェイラ監督(鹿島):
Q:2週間後に新シーズンがはじまりますが、昨年とほとんどメンバーが替わらない中で今年はどういった上積みをしたいと思いますか?また、この試合でどのように出ていたか具体的にお伺いできますか?
「スタートは昨年のベースがあって、当然ながらもっと良くしていかないといけないというのが基本的な考えですが、まずベースがあったということでチームとしての成熟が求められているんじゃないかと。連携、連動とを含めて、お互いを知ることによってまた新たな創造性を出し合って、組み立てるところ守備のところでも確実な成長が見られるんじゃないかと。
また、昨年の途中から出ている若手がさらなる成長が求められているものであり、大きく期待もしていますし、昨年の時点でチャンスをそんなにもらえなかったけど、確実に成長してきている選手はいますし、彼らが継続して成長していくということがチームにいい影響を与えると思っています。今季の試合数を考えると彼らが出るチャンスはありますし、必要とされる場面が出てきますから、そこをうまく自分のものにしてさらなる戦力という形につながっていけばと思っています」
Q:特に今日、前半に各選手が昨年まであまり見られないポジションでプレーをして、ダニーロ選手にボールが集まって、攻撃を組み立てることができたと思いますが、新しい攻撃の組み立てに関してどう考えていますか?
「全体的に見て非常にいい意味でダニーロを経由して組み立てできたことはよかった。昨年の夏以来、調子が戻りつつあったことで日本のサッカーのテンポがつかめるようになってきた。かなりの成長が年末にかけて見られた中で、今シーズンこういうスタートを切れたということは喜ばしいことです。ただ、あれだけのレベルの選手ということを考えれば、もっとできるはずで、彼も意識しながら取り組んでいる。そこが結果として表れはじめている。
国際試合を抱える今年は彼の経験を最大に引き出せるような形に持っていければと思っています。そこに関わる選手たちもいい意味で助け、いいパフォーマンスにつながっていっているのではないかと思います。彼が何試合出るか、何試合使うかという考えを私も彼も持っていません。状態のいい時に使いますし、いい形に彼とチームとともにつながっていければと思っています」
以上
【2008Jリーグプレシーズンマッチ 鹿島 vs 水戸】試合終了後の各選手コメント [ J's GOAL ]
●大岩剛選手(鹿島):
「まだ来週も試合があるので、徐々に調子を上げていければいいと思います。チームとしても厳しい練習もできているんで。みんなゲームに対してのアプローチも分かっている。あと、代表組が帰ってきてからしっかり仕上げていければいいと思います」
●本山雅志選手(鹿島):
「少しずつですけど、連携が取れてきましたね。個人的にはミスが多かったので、これから修正していきたい。今が疲れのピーク。でも、今追い込んでいれば、いい形で開幕を迎えられると思います。来週はゼロックス(スーパーカップ)がありますが、タイトルではないけど、シーズンが近い中での戦いだけにいい戦いをして勝ちたい。強い鹿島を印象づけられるようにしたい」
●青木剛選手(鹿島):
「久しぶりのゲームだったので、しっかりやろうと思いました。90分出場すると言われていたので。攻撃参加は行ける時に行こうと思っていました。うまく取れた時には、積極的に行きたいと思っていました。本当は残っているのがいいのかもしれませんが、今日は前に行く気持ちを持ってやりました。先制できて、しっかり追加点も取れたんでまずまずだったと思います」
オリヴェイラ監督もダニーロの経験を今季活かす方向でチーム作りをしている模様。
その成果は試合に良く現れておった。
攻撃がダニーロを経由して連動していく、素晴らしきダニーロ・システム。
登録上はマルキーニョスとダニーロの2TOPであったが、ダニーロは最前線に上がることは少ない1.5列目であったから野沢と組んでクリスマスツリーと言えよう。
国内は昨季をベース(4-4-2)に戦い、アジアは守備に長けるクリスマスツリー(4-3-2-1)で行くと思われる。
もしかして昨季使われた青木がマンマークにつく3バックも併用するやも知れぬ。
時と場合によって使い分ける事が可能となろう。
クリスマスツリーは1TOPということでFWのコマ不足も解消される。
とはいえ、田代が戻れば2TOPを形成可能であるので昨季同様4-4-2で戦いを挑むこととなろう。
ダニーロの前に2枚FWがいた方が好都合であることは今日見て取れた。
また、本日の収穫はチューヤンのCBである。
本人は「不安」と申しておったが中々なんと堂々としたものであった。
最終ラインで身体を張り、カバーし、ロングボールを捌く姿は神々しささえ感じられたものである。
チューヤンをCBとして起用出来るとなると戦術は更に広がる。
夢の膨らむ練習試合であった。