横山城跡を見てきました
=北国脇往還をにらむ重要な位置づけの城=
(掲載期間:9月2日ー9月9日)
横山城主郭部分跡(滋賀県長浜市)
近江(滋賀県)には1300以上の城(跡)が!
滋賀県には古代から近世の城跡が1300以上もあるのやそうです。日本
では4番目に多く、近江は城の国と称され、特に甲賀市(忍者屋敷で有名)
だけで200箇所以上も。古代以来、「瀬田橋を制する者は天下を制す」と言
われ、また琵琶湖を抱く近江は歴史の変遷に関わる多くの決戦が繰り広げ
られこのことが城の多さの背景にあるようです。
横山城のある石田町 「三杯の茶」の水を汲んだ井戸
(三成が寺の童子時秀吉に出したお茶の話)
今回、横山城跡を選んだのは:
八田正文先生(私達悠人会の写真の先生)のアドバイスです。滋賀県は
お城(跡)の数が多いので系統立てて見るのがより興味深いものになる(とは
直接には仰いませんが)、先に東海道をにらむ日向山(にっこうやま)の
多喜山城跡を教えてくださいまして、その時に今度は北国脇往還をにらむ
横山城に行ってみてはどうかと言っていただきこの城を知りました。
横山城跡の様子
横山城:
現地の案内板によれば京極氏の支城として築かれ、その後六角氏と浅井氏
の対立激化に伴いそれぞれの前進基地として争奪戦が行われ浅井氏の勢力
が拡大したことにより浅井氏の南進基地としての役割を果たしたとのことです。
関ヶ原から木の本に通じる北国脇往還を眼下に見る長浜市内から東の方向
に位置し同、浅井氏の小谷城も数km先です。まさに北国脇往還をにらむお城
そのもです。
登山口の石段(なんか不気味) 山道に山頂付近まで多くのお地蔵さんが、なぜ?
城山山頂を目指します:
観音寺から南尾根を登るコース(3コースあります)を選びました。石段を登るこ
とから始まりますが、道中はよく整備されています。山頂までは30分ほどです。
その道中に多くのお地蔵さんが続きます。結構細かい細工が施されたお地蔵
で比較的新しいことから近年に祀られたものか?
城跡の定番:
山頂付近に近づくと、「おおー、これは土塁?、これは虎口?、曲輪?」 そし
たらこのお城にはしっかりとした説明版がありました。 正解!!、にKenny
は今日も城跡歩きに来たことに喜びを感じます(実に単純です、ハイ)
土塁 現地山頂の金属製の案内板
虎口の説明版と虎口
虎口、城郭に何箇所かある出入り口で、とは言っても敵が簡単には進めない
ように枡型や馬出型などに造られています(と習いました)。でも現地を見ても
枡型などには地面を見ただけではわかりません。
ご参考:安土城の虎口
安土城跡にある復元虎口(枡形)です。枡形、つまりL字状の鍵の手に(と理解し
ております)くねって入城する入り口です
竪堀、堀切りです。
写真のとおり土で埋まり、今は深さがありませんが敵が簡単に進めないよう
城にはこのように山の斜面に幾く筋もの堀を必ず切ります。
曲 輪
建物や施設などを築くために造成した平らな部分で、どの城でも敷地に
幾つもの曲輪が設けられています。
山頂からの展望
北国脇往還が下界にあり、北の方向には小谷山(小谷城跡)が見えます。また
同じく眼下に姉川が望め合戦を彷彿とさせます。琵琶湖は西の方向に光って
います。
余談に代えて:
城跡(址)を歩きだしたのは:
こんな見出しを付けたKenny、さては歴史に造詣が深い? 決してそんなことはございません。もしそう
ならここに記憶のための日記は書かへんのです。退職して、山、スキー(体育会系)だけでなく写真の
他郷土史(文系)もちょっとかじりたいとお犬様よろしく、ぶらついておりましたら安土城に行き当たり
まして、それがご縁で城を歩いたり安土にある県の博物館内で城郭セミナーに参加したりと。知らなかった
事を知る喜びを覚えてこんな事になりました。 でも記録を取っておかないとと思い、このブログを活用し
ました。
本当に恐縮に存知ますが、一緒に見ていただければ幸いです。
蚊に悩まされました!!
多分、この情報は今日の日記の中で一番重要な情報だと思います。登山口からそこに戻るまで、蚊の群れ
にまとわり付かれました。お出かけの節には、是非長ズボン、長袖は勿論、携帯蚊とり線香、スプレーなど
をご持参ください。 流石はお城の蚊達、大群で、また攻めも半端ではありませんでした。
私は孫に感謝しております:
一度孫と行ったのですが、孫が登山口の不気味さに拒絶反応で中止に。せっかくそこまで行っのにと思い
ましたが、その時「蚊が群がっていましたので」念のため、写真の通りの装備を持参しました。
まあなんとかなりましたが、落ち着いて写真どころではありませんでしたし、敷地も1/3しか歩いており
ません。 お出かけの時はどうかお気をつけ下さい。
アクセス:
長浜市内の国道8号線上にあるスーパー平和堂を右(米原方向から)に折れ、東へ約20分のところです
今日もご覧くださいましてありがとうございました