小銭があると重いので、毎朝、財布から出す。
それが一年分貯まり、かなりの量になったので、
僕の口座のある近所の信用金庫に持っていった。
フロアの案内係に、
「この小銭を入金したいんですが」
と告げると、
「いくらあるか数えてきて下さい」
と言われた。
数えてこい?
この量を?
本気で言っているのか?
一年前に同じことをお願いしたら、
快く引き受けてくれたと言うと、
なんとか小銭を数えてくれることになった。
小銭は1円と5円と10円で、1万円弱あった。
するとカウンターの女性が言った。
「今度いらっしゃる時は金額を数えてきてください」
え?
再び「以前はやってくれたのですが」と言うと、
奥から上の者がやってきた。
「確かに以前はそういうこともやっていましたが、
最近はどこもやらない傾向にあるんです」
傾向?
傾向ってなんだよ。
納得いかないので再度尋ねると、
「金融庁からもそう言われておりまして」
銀行がお金を数えるのは、
あくまで客が申告した金額を確認するためなのだそうだ。
客が申告した金額と、
銀行が数えた金額が食い違った場合はどうするんだろ?
などいろいろ疑問が湧くが1つだけ聞いてみた。
「他の方はどうしてるんですかね」
「と言いますと?」
「小銭が大量に溜まってしまった場合」
「最近は皆さん、そんなに溜めませんね」
そうかなあ。
その後、別件でゆうちょ銀行に行った。
そこでも「大量の小銭があるのだが、こちらで数えてもらって入金することはできるか」
と尋ねてみた。
普通に「もちろん、できますよ」と言われた。
どういうことだ?
金融庁の話はどうなった?
ゆうちょ銀行が特例なのか?
城南信用金庫が金融庁からのお達しに素早く応えているのか?
それとも・・・。
この件、今なおもやもやが残っているので、
僕の口座のある他の銀行にも問い合わせてみる予定。