某番組の総合演出氏の若き日の話だ。
テレビ業界に入って1年目、
もちろんまだADだった彼が付いたディレクターは、
「こいつダメだ」
と思うような人だったという。
いつまでもこんな奴の下にいてはいけない、
と思った彼は、思い切った作戦に出る。
ディレクターにウソのスケジュールを教えて、
ロケに行かせず、
代わりに自分がロケに行ったのだ。
そしてそれを自分で編集し、
「✕✕さんが来なくて大変でしたよ。
だから代わりに僕がやりました」
とプロデューサーに提出、
それで認められディレクターになったそうだ。
もう20年以上前の話。
当時のテレビ業界には、
こんな無茶苦茶なことが通用する空気があった。
今は・・・無理だろうなあ。