ディレクターを出し抜くAD

2016年12月16日 10時58分39秒 | 業界のかけら



某番組の総合演出氏の若き日の話だ。

テレビ業界に入って1年目、
もちろんまだADだった彼が付いたディレクターは、

「こいつダメだ」

と思うような人だったという。

いつまでもこんな奴の下にいてはいけない、
と思った彼は、思い切った作戦に出る。

ディレクターにウソのスケジュールを教えて、
ロケに行かせず、
代わりに自分がロケに行ったのだ。

そしてそれを自分で編集し、

「✕✕さんが来なくて大変でしたよ。
 だから代わりに僕がやりました」

とプロデューサーに提出、
それで認められディレクターになったそうだ。

もう20年以上前の話。
当時のテレビ業界には、
こんな無茶苦茶なことが通用する空気があった。

今は・・・無理だろうなあ。