ピントのズレた叱責

2016年09月24日 11時05分39秒 | コメディのかけら

赤坂駅の階段。

小さな男の子が傘を振り回していた。

傍に母親がいて小声で注意していたが、
さほど本気な感じではなく、
だから男の子も傘を振り回すのをやめない。

危ないなあと思っていたら、
案の定、次の瞬間、傘は男の子の手を離れ宙を飛んだ。
階段を勢いよく滑り降りていった。

下に人がいなくてよかった。

ようやく母親が怒鳴った。

「ダメでしょ!買ったばかりなんだから」

六本木一丁目の呪詛

2016年09月24日 00時37分24秒 | コメディのかけら

溜池山王から南北線に乗ると、
どこからか女性の声が聞こえてきた。



「ご覧、六本木一丁目でみんなぞ~ろぞろ降りるから」


なんだなんだ?

次の駅は六本木一丁目、
確かに大勢降りるだろう。

だが、なぜそれを告げる必要がある。

電車がホームに滑り込む。

再び声がする。

「ほぅら、みんな六本木一丁目で降りるから。
 降りる前にみんな✕✕(聞き取り不能)するんだよ。
 あさましい!!!」

なぜ彼女は、六本木一丁目で降りる乗客を呪詛するのか。