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読書:『さよならベイビー/里見蘭』

2011年02月18日 03時12分33秒 | エンタメのかけら

表紙といいタイトルといい、
普段ならば手を出すことはない本だ。

それなのに読んだのは、
書評家の目黒孝二さんが激賞していたからである。

確かに心つかむ導入だった。

同時に「これは映画になりそうだ」と思い、
「すでにどこかが映画化権をとっているだろう」と思った。

しかしその考えは大きく間違っていることに、
小説の半ばで気づいた。

これは絶対に映画化できない小説だ。

これ以上書くとネタバレになる。
興味のある方はお読みくださいとしか言いようがない。

そこにあるのは、
小説でしかなしえないおもしろさだ。

小説でしかなしえないエンターティメント。

なんとも貴重な読書だった。