「人魚姫」再読

2008年07月11日 22時45分27秒 | アイデアのかけら
必要があって、「人魚姫」を読み返す。

この童話の優れたアイデアは、
「足を手に入れるために、声を失う」
というところだろう。
つまり、
「Aを得るために、自分が持っているBを失う」
というプロットだ。

だが、失えばなんでもいいというわけではない。
「人魚姫」の場合、失うものが「声」というのが秀逸だ。
「足」が欲しかったのは、王子の近くに行きたかったからであるにもかかわらず、
その代わりに思いを告げるための「声」を失ってしまうのだから。

失ったものが「声」ではなく、「へそ」となると、途端にダメな感じになる。
いや、へそだって大事だが、声と比べたらまったくお話にならない。

読みつがれている物語には、常にアイデアのヒントがある。

地下鉄のリトル・ブリテン

2008年07月11日 00時43分40秒 | コメディのかけら

地下鉄で、ある駅から車椅子の女性が乗ってきた。

それだけならば、別に構わない。
ただし、その女性が自ら車椅子を運んで来たとなると問題だ。
しかも、「ヨイショ」と持ち上げて。

車椅子を自分で抱えて車内の車椅子スペースに置き、
それからそこに座り、居眠りを始めた。

どういうことなのだ?

詳細は不明だが、
どう見てもリアル「リトル・ブリテン」である。