浜岡原発を止めるよう、首相が突如要請したとのニュースがあったりして、ほんの三日間セブに行っていただけなのに、随分とハナシが進みましたな。
突然の発表だったし、いろいろと批判もあるようながら、止めるのは当然、って感じもしますな。てか、なぜ、稼働が許されているのかが不思議なくらいなんで。
ニュース解説 眼 4/26(火) 浜岡原発を止めよ
要するに、世界有数の地震国日本で、最も地震の危険性が高いところに立地している原発ってことですな。
複数のプレートが交差するその交差点上にあって、かなりの確率でもうじき巨大地震がやってくる。巨大地震の震源の真上になっちゃう可能性があるということ。
地震の危険地帯に立地しては行けない構築物を、上から3つ上げよと問われたら、それは、
一に原発、二に原発、三に原発、と答えるしかないでしょう。
耐震設計がどうとかこうとかいうハナシとは別ですな。そもそも、危険なところに置いておくべきではない。巨大地震は想定内、とかいう説明にどんだけ説得力があるか、ということもありますね。
どんなに強固な安全設計があったとしても、そんなところに建てちゃいけない、というのが常識的なトコじゃないですかね。
浜岡の危険性はいろんな人達が随分前から指摘していたようで、それでも止まらなかった。今回福島の事故のおかげで浜岡を停止することができるんだとしたら、福島は結果的に日本を救った、ということになるかも知れませんな。被災者の方達にはなんの慰めにもなりませんが。
浜岡原発の問題点について、かなり詳細に広瀬隆さんが2009年に説明されています。停電で冷却系がとまることが一番怖い、とか、福島の事故について語られているのか、と思うような箇所もあります。二時間と長い動画なんですが、一度ご覧になることをお勧めします。
広瀬隆講演
複数のプレートが交差する地点に立地しているというコトに加えて、
日本は地震の静穏期が終わり、活動期期に入っておりかなりの確率でもうじき巨大地震がやってくる、
静岡地震というはるかに小さな地震が来ただけで、浜岡原発はトラブル続出。耐震設計なんて全く当てにならない。
浜岡は昔、海中だったんで地盤も弱い。
と、かなり詳細に論じておられます。津波の危険についても説明されてますが、それ以前に、地震に耐えられないんじゃないか、という点を強調しておられます。
新聞を読む限りでは、津波対策をする間、数年程度止めるというハナシのようですが、再稼働するべきじゃないんじゃないかと思いますがね。
そもそもこういうところに建てては行けないんで、もし、ここが許されるんなら、じゃあ、どこだったら許されないのよ、どこでも良いのなら、なんのために立地調査してんのよ、ってとこですかね。
わたしゃ、反原発と言えばヒダリ系の、意味不明の、イデオロギー内輪盛り上がりの、事実に基づかない非現実の、と悪いイメージしかなかったんですが、浜岡止めろには賛成です。
それにしても広瀬さんの徹底した説明ぶりには、いつもながらびっくりですね。広瀬さんはヒダリ系の人ではありません。動画の中で、温暖化説は事実に反するので信じていないと否定されてます。右派のグレン・べっクと同意見なんですな。事実や根拠を明示していて公正さを感じるし、偏ったところは感じません。キャラ的には小言ジジイってとこですかね。
書いたものが良ければ本書をどうぞ。講演と内容はほぼ同じです。
これほどの危険が判明し、指摘されておきながら、稼働がつづいていた、と言うコトの方が問題だと思うんですな。
以前の繰り返しになりますが
日本は戦争してはいけない。なぜなら状勢が変わっても戦略の軌道修正がきかないんで、弱い相手にもポロ負けするリスクがあるから。
日本は原発のような危険なものも持っては行けない。なぜなら、危険が判明しても軌道修正がきかないんで、大事故を未然に防ぐことができないから。
ということかもしれませんな。
マッカーサーの言葉を再びひいておきましょう。
日本軍がワンパターンで負け続けるのにあきれて述べた言葉です。
『日本軍の地上部隊はいまなお、おそるべき頑強さで戦っている。日本軍の兵員の素質は依然として最高水準にある。しかし日本軍の将校は上級ほど素質が落ちる。日本の将校団は基本的に階級主義と封建的な制度で成り立っており、厳密な職業的能力によって選ばれていない。ここに日本の弱点がある。日本の息子たちは心身ともにたくましいが、指導者に欠けている』
日本軍の地上部隊を東電の福島第一の原発作業員に読み替えて、日本軍の将校は、を東電や政府の幹部、政治家達と読みかえれば良いですな。グル大前研一氏が『東電腐っている』と指摘した内容にも見事に重なっています。取締役以上に原発を分かる人が居ないだの、封建的でメーカーを出入り業者扱いしている、だの。
『日本の軍人階級は国家をがんじがらめにしばりつけておきながら、いまやその国家の期待を裏切っている。彼らは全面戦争のため日本の資源を組織的に活用するだけの想像力も情勢判断の能力も持っていない。』
マッカーサーに学ぶ マッカーサー大戦回顧録 上
これが、首相の英断だったのであれば素直に支持したいと思います。
根回しや段どり不足をごちゃごちゃ批判する尻馬に乗るべきではないでしょう。なぜなら、そういう批判者の意見に従っていれば、停止要請など何年たってもできっこなかったと思えるから。
いい方向に向かった、と思ったら支持をして、判断をした人を支えねば。
市民に支えられた政治判断によって、世の中が変わってゆくということがフツーに行われるようになるといいですな。
突然の発表だったし、いろいろと批判もあるようながら、止めるのは当然、って感じもしますな。てか、なぜ、稼働が許されているのかが不思議なくらいなんで。
ニュース解説 眼 4/26(火) 浜岡原発を止めよ
要するに、世界有数の地震国日本で、最も地震の危険性が高いところに立地している原発ってことですな。
複数のプレートが交差するその交差点上にあって、かなりの確率でもうじき巨大地震がやってくる。巨大地震の震源の真上になっちゃう可能性があるということ。
地震の危険地帯に立地しては行けない構築物を、上から3つ上げよと問われたら、それは、
一に原発、二に原発、三に原発、と答えるしかないでしょう。
耐震設計がどうとかこうとかいうハナシとは別ですな。そもそも、危険なところに置いておくべきではない。巨大地震は想定内、とかいう説明にどんだけ説得力があるか、ということもありますね。
どんなに強固な安全設計があったとしても、そんなところに建てちゃいけない、というのが常識的なトコじゃないですかね。
浜岡の危険性はいろんな人達が随分前から指摘していたようで、それでも止まらなかった。今回福島の事故のおかげで浜岡を停止することができるんだとしたら、福島は結果的に日本を救った、ということになるかも知れませんな。被災者の方達にはなんの慰めにもなりませんが。
浜岡原発の問題点について、かなり詳細に広瀬隆さんが2009年に説明されています。停電で冷却系がとまることが一番怖い、とか、福島の事故について語られているのか、と思うような箇所もあります。二時間と長い動画なんですが、一度ご覧になることをお勧めします。
広瀬隆講演
複数のプレートが交差する地点に立地しているというコトに加えて、
日本は地震の静穏期が終わり、活動期期に入っておりかなりの確率でもうじき巨大地震がやってくる、
静岡地震というはるかに小さな地震が来ただけで、浜岡原発はトラブル続出。耐震設計なんて全く当てにならない。
浜岡は昔、海中だったんで地盤も弱い。
と、かなり詳細に論じておられます。津波の危険についても説明されてますが、それ以前に、地震に耐えられないんじゃないか、という点を強調しておられます。
新聞を読む限りでは、津波対策をする間、数年程度止めるというハナシのようですが、再稼働するべきじゃないんじゃないかと思いますがね。
そもそもこういうところに建てては行けないんで、もし、ここが許されるんなら、じゃあ、どこだったら許されないのよ、どこでも良いのなら、なんのために立地調査してんのよ、ってとこですかね。
わたしゃ、反原発と言えばヒダリ系の、意味不明の、イデオロギー内輪盛り上がりの、事実に基づかない非現実の、と悪いイメージしかなかったんですが、浜岡止めろには賛成です。
それにしても広瀬さんの徹底した説明ぶりには、いつもながらびっくりですね。広瀬さんはヒダリ系の人ではありません。動画の中で、温暖化説は事実に反するので信じていないと否定されてます。右派のグレン・べっクと同意見なんですな。事実や根拠を明示していて公正さを感じるし、偏ったところは感じません。キャラ的には小言ジジイってとこですかね。
書いたものが良ければ本書をどうぞ。講演と内容はほぼ同じです。
原子炉時限爆弾 | |
クリエーター情報なし | |
ダイヤモンド社 |
これほどの危険が判明し、指摘されておきながら、稼働がつづいていた、と言うコトの方が問題だと思うんですな。
以前の繰り返しになりますが
日本は戦争してはいけない。なぜなら状勢が変わっても戦略の軌道修正がきかないんで、弱い相手にもポロ負けするリスクがあるから。
日本は原発のような危険なものも持っては行けない。なぜなら、危険が判明しても軌道修正がきかないんで、大事故を未然に防ぐことができないから。
ということかもしれませんな。
マッカーサーの言葉を再びひいておきましょう。
日本軍がワンパターンで負け続けるのにあきれて述べた言葉です。
『日本軍の地上部隊はいまなお、おそるべき頑強さで戦っている。日本軍の兵員の素質は依然として最高水準にある。しかし日本軍の将校は上級ほど素質が落ちる。日本の将校団は基本的に階級主義と封建的な制度で成り立っており、厳密な職業的能力によって選ばれていない。ここに日本の弱点がある。日本の息子たちは心身ともにたくましいが、指導者に欠けている』
日本軍の地上部隊を東電の福島第一の原発作業員に読み替えて、日本軍の将校は、を東電や政府の幹部、政治家達と読みかえれば良いですな。グル大前研一氏が『東電腐っている』と指摘した内容にも見事に重なっています。取締役以上に原発を分かる人が居ないだの、封建的でメーカーを出入り業者扱いしている、だの。
『日本の軍人階級は国家をがんじがらめにしばりつけておきながら、いまやその国家の期待を裏切っている。彼らは全面戦争のため日本の資源を組織的に活用するだけの想像力も情勢判断の能力も持っていない。』
マッカーサーに学ぶ マッカーサー大戦回顧録 上
これが、首相の英断だったのであれば素直に支持したいと思います。
根回しや段どり不足をごちゃごちゃ批判する尻馬に乗るべきではないでしょう。なぜなら、そういう批判者の意見に従っていれば、停止要請など何年たってもできっこなかったと思えるから。
いい方向に向かった、と思ったら支持をして、判断をした人を支えねば。
市民に支えられた政治判断によって、世の中が変わってゆくということがフツーに行われるようになるといいですな。