朝生で、放射線の脅威が誇張され過ぎている、だの、
チェルノブイリで、死者が50人しか居なかった、だの
ギョッとするような発言がなされていて、その場の誰も否定していないのは、もう、メタメタって感じですな。
50人しか死んでいないというのは、チェルノブイリ原発の処理にあたった作業員さんたちのうち、『ただちに』死んでしまった人達のことを指しているんじゃないでしょうか。
枝野官房長官が、記者会見で、『ただちに』問題のあるレベルではありません、と何度も説明されてましたが、実はこの『ただちに』が問題なんであって、
何十年も先のことは知りませんよ、ということを含意しているんですな。
前回、チェルノブイリに起因する乳がんが、日本でも増えた、とどっかで読んだと書きましたが、元ネタは本書のようです。
私は直接本書を読んでいません。
要約が、ここに出ているのでご紹介。
低線量内部被曝について 議論が盛り上がっています
4)秋田観測所でセシウム137の降下量が著明に増加しているのは1986年だけである。原子力発電所運転管理年報によれば、この年には国内の原発にはどこも大きな事故の報告はなく、県別乳癌死者数分布図(図9、略)から推定して、1986年のチェルノブイリ原発事故から放出された放射性物質が死の灰の雲となって日本の東北部に濃厚に降下したものと考えられる。
5)2の東北四県と茨城、新潟両県の乳癌死亡の異様な増加は3-cの1986年、秋田観測所が観測したセシウム137の異常増加のちょうど10~12年後に起こっている。これは1996年~1998年にセシウム137をふくむ空気、飲料水を摂取した上記六県の女性が、乳癌を発病して死亡するまでの平均時間に一致している。当該県民の医療知識水準と医療機関の状況からみて、乳癌死亡の高騰とセシウム137の大量降下の間にきわめて高い相関があるものと推定される。
6)もちろん、これだけのデータだけで上記六県の乳癌死亡増加の原因がチェルノブイリ原発からの放射線であると断定することはできないが、しかし、かなり広範な地域に大量の死者を出す原因は、地理的な関係から大気汚染以外に考えられず、欧州各国の大量の乳児に甲状腺癌を発生させたチェルノブイリの死の灰の存在を有力な犯人と推定せざるを得ない。
もっと詳しくは、こちらのサイトがいいですな。
(1.3) チェルノブイリ事故の影響
ここで指摘されているポイントとしては、
日本の女性の乳がん死亡者数が米国に比較しても異様に高いことは、日本の狭い国土に原発が密集していることと関係があるかもしれないこと。チェルノブイリのような大きな事故が発生していなくても、微量の放射線による影響が疑われていること。
チェルノブイリ事故の影響が疑われるのは、
チェルノブイリ事故による放射性物質がより多く降下したと思われる東北地域で、
数年間という特定の期間に、大幅に乳がん死亡率が上昇、
その後低下したという事実による。
あたりでしょうかね。
チェルノブイリからはるかかなた日本でもこれだけの影響が表れている可能性があるのに、お近くの住民ならば、はるかに大きな被害が生じていると考えるべきでしょうな。
Wikiに健康被害についてまとめた項目があるんですが、
Assessing the disaster's effects on human health
かなりの幅ばありますほ。ほとんど無いとするものから100万人近くとするものまで。
田原さんが50人しか死んでいないと発言していることや、勝間さんが、チェルノブイリ事故での被害はイロイロ調べても『クリアに見えて来ない』、などと言ってますが、
もっもと保守的、というか、もっもと小さく見積もった被害に基づいた発言です。
証明は難しいが、あったかも知れない、常識的にはあったとみなしておかねばならないような被害については無視ないし知らない。
交通事故だって毎年何千人も亡くなるし、自殺で3万人も死んでるんだから、乳がんで死ぬ女性が何千人か増えたって、子供が甲状せんがんで死んだって、死産がどんだけ増えたって関係ない、という議論も当然あるでしょうな。
そういう議論をそのまま展開するのであれば、是非はともかく議論としてはありえますが、あたかも放射線の危険が大したことがないかのような、数々の指摘されている危険性を全く無視した議論というのは、ありえない感じです。
青木さんに、『確たる信念も知識も持たず、電力会社からお金をもらって』魂を売った文化人と指摘されて当然ですね。
まあ、トンデモ系文化人ってとこですな。青木さんのように、『たたきつぶせ』とまでは思いませんが、信用してはいけないし、ご意見を拝聴するにせよ『詐欺師の話術』を観賞する的に味わう程度にしておくべきなんでしょう。
朝生 原発 勝間和代氏発言他ハイライト #asamadetv
チェルノブイリで、死者が50人しか居なかった、だの
ギョッとするような発言がなされていて、その場の誰も否定していないのは、もう、メタメタって感じですな。
50人しか死んでいないというのは、チェルノブイリ原発の処理にあたった作業員さんたちのうち、『ただちに』死んでしまった人達のことを指しているんじゃないでしょうか。
枝野官房長官が、記者会見で、『ただちに』問題のあるレベルではありません、と何度も説明されてましたが、実はこの『ただちに』が問題なんであって、
何十年も先のことは知りませんよ、ということを含意しているんですな。
前回、チェルノブイリに起因する乳がんが、日本でも増えた、とどっかで読んだと書きましたが、元ネタは本書のようです。
内部被曝の脅威 ちくま新書(541) | |
クリエーター情報なし | |
筑摩書房 |
私は直接本書を読んでいません。
要約が、ここに出ているのでご紹介。
低線量内部被曝について 議論が盛り上がっています
4)秋田観測所でセシウム137の降下量が著明に増加しているのは1986年だけである。原子力発電所運転管理年報によれば、この年には国内の原発にはどこも大きな事故の報告はなく、県別乳癌死者数分布図(図9、略)から推定して、1986年のチェルノブイリ原発事故から放出された放射性物質が死の灰の雲となって日本の東北部に濃厚に降下したものと考えられる。
5)2の東北四県と茨城、新潟両県の乳癌死亡の異様な増加は3-cの1986年、秋田観測所が観測したセシウム137の異常増加のちょうど10~12年後に起こっている。これは1996年~1998年にセシウム137をふくむ空気、飲料水を摂取した上記六県の女性が、乳癌を発病して死亡するまでの平均時間に一致している。当該県民の医療知識水準と医療機関の状況からみて、乳癌死亡の高騰とセシウム137の大量降下の間にきわめて高い相関があるものと推定される。
6)もちろん、これだけのデータだけで上記六県の乳癌死亡増加の原因がチェルノブイリ原発からの放射線であると断定することはできないが、しかし、かなり広範な地域に大量の死者を出す原因は、地理的な関係から大気汚染以外に考えられず、欧州各国の大量の乳児に甲状腺癌を発生させたチェルノブイリの死の灰の存在を有力な犯人と推定せざるを得ない。
もっと詳しくは、こちらのサイトがいいですな。
(1.3) チェルノブイリ事故の影響
ここで指摘されているポイントとしては、
日本の女性の乳がん死亡者数が米国に比較しても異様に高いことは、日本の狭い国土に原発が密集していることと関係があるかもしれないこと。チェルノブイリのような大きな事故が発生していなくても、微量の放射線による影響が疑われていること。
チェルノブイリ事故の影響が疑われるのは、
チェルノブイリ事故による放射性物質がより多く降下したと思われる東北地域で、
数年間という特定の期間に、大幅に乳がん死亡率が上昇、
その後低下したという事実による。
あたりでしょうかね。
チェルノブイリからはるかかなた日本でもこれだけの影響が表れている可能性があるのに、お近くの住民ならば、はるかに大きな被害が生じていると考えるべきでしょうな。
Wikiに健康被害についてまとめた項目があるんですが、
Assessing the disaster's effects on human health
かなりの幅ばありますほ。ほとんど無いとするものから100万人近くとするものまで。
田原さんが50人しか死んでいないと発言していることや、勝間さんが、チェルノブイリ事故での被害はイロイロ調べても『クリアに見えて来ない』、などと言ってますが、
もっもと保守的、というか、もっもと小さく見積もった被害に基づいた発言です。
証明は難しいが、あったかも知れない、常識的にはあったとみなしておかねばならないような被害については無視ないし知らない。
交通事故だって毎年何千人も亡くなるし、自殺で3万人も死んでるんだから、乳がんで死ぬ女性が何千人か増えたって、子供が甲状せんがんで死んだって、死産がどんだけ増えたって関係ない、という議論も当然あるでしょうな。
そういう議論をそのまま展開するのであれば、是非はともかく議論としてはありえますが、あたかも放射線の危険が大したことがないかのような、数々の指摘されている危険性を全く無視した議論というのは、ありえない感じです。
青木さんに、『確たる信念も知識も持たず、電力会社からお金をもらって』魂を売った文化人と指摘されて当然ですね。
まあ、トンデモ系文化人ってとこですな。青木さんのように、『たたきつぶせ』とまでは思いませんが、信用してはいけないし、ご意見を拝聴するにせよ『詐欺師の話術』を観賞する的に味わう程度にしておくべきなんでしょう。
朝生 原発 勝間和代氏発言他ハイライト #asamadetv