yaaさんの宮都研究

考古学を歪曲する戦前回帰の教育思想を拒否し、日本・東アジアの最新の考古学情報・研究・遺跡を紹介。考古学の魅力を伝える。

《準日記版-12》 関西同窓会の宴

2005-08-29 00:12:59 | 歴史・考古情報《日本》-1 宮都

 昨夜は山田博士張りのイタリア料理フルコース?であった。関西に住む大学の同級生夫妻が4組揃っての会食であった。共にヒロシマの地で過ごしたのはもう37年も前のことになる。出会ってからの方が長くなってしまった。学生時代から夫婦共に知っている者や関西に移り住んで結婚してから知り合った者などいろいろだが、それももう30年近くになるので、夫婦共に親友ということになろうか。我が嫁の快気内祝いを兼ねた宴会であった。イタリア料理屋のことをイタメシやというなんて知ってました??私はそれはてっきり「めしや」のことだと思っていたのです。行ってびっくり見てびっくり、中之島公会堂と川を挟んで直ぐ向、川面を眺めながらのイタリア料理はなかなかのもので、ワインを4本も開けてしまった。

 若かったあの頃とはすっかり変わってしまって、最近は会えば病気の話ばかりである。昨日の会食でも結局はどんな死に方がいいのかが話題になった。
 私は以前から癌派であるが、事故派、老衰派等、結構様々な意見であった。
私がなぜ癌派かといえば、まだ何となく人生に未練があるからだろうと思う。もうやり残したことはないとなれば、自殺でも事故死でも何でもいいのだろうが、できるかどうか全くわからないのに、あれもこれも・・・、とまだ未練たらしく思っている。 そうなるとせめて数ヶ月のゆとりをもらえれば、本の1冊くらいできるかも知れないからである。

最近は癌治療も進み、余り痛くないらしい。必ず肺ガンにしてやるというのならたばこでも吸おうかしらとまで思う。いずれにしろ、死は間近に迫りつつある。どんなに長生きしてもきちんとした意識で行動できるのは後20年もないだろう。大学を辞める時は本をどうするのか、残された学生のケアーは、その後の人生設計は等々考えているところである。唯一決まっていることは、いつまでもいろんな委員会に首をつっこんで、「委員長」などとして偉そうな態度だけは取らないでおこうということだ。そうした意味で僕は田中琢さんの生き様は素晴らしいと思っている(もちろん私は田中さんほどの大物ではないから、そんなに大きな変化はないのだが・・・)。

 さて今日は昼から卒業生二人が我が家に来てくれた。一人は一緒に中国でも発掘調査し、一年間中国語の勉強をし、中国で働いていたSさん、もう一人は現在京都大学大学院に所属するAさんである。二人の希望で、ナナナント一銭焼きと焼きうどんという何とも粗末な昼飯で歓待??した。これからの中国語関係での就職のこと、大学院卒業後の進路のこと、今の学生生活のこと等々とりとめもない話をする内に夕方になり、何と山田博士説の桓武天皇陵を見学に行き、結局粗末な夕食も一緒にして夜8時に別れた。わが子も参加して語る彼らの将来は本当に困難きわまりない世界である。

 無責任に改革、改革、郵政、郵政と連呼する政治家、日本の借金は1000兆円だという。一体誰がこの借金を返すというのだろうか。人から集めた金だから実に身勝手に使っている。いらない道路しかり、どんな文化的な刺激になるのかさっぱり理解できない万博しかり、公務員削減といい、己以外の公務員は平気で非公務員にし、給料を下げて、大いばりしながら、己の道だけはしっかりと確保するキャリア達、まるで俳優気取りでテレビに出ることが当選の条件であるかのごとき錯覚に陥っている人々。最近はほとんど話題にならないが、数百億円をかけて何の役にも立たない自衛隊を派遣し続ける国家。そんな国家を憂う数少ない学生と話すとほんの少しだけ勇気がわいてくる。もっと真剣に今の政治を考えてみたいものだ。

ランキング登録もよろしく