ロビンの観劇日記

芝居やオペラの感想を書いています。シェイクスピアが何より好きです💖

「ガラスの葉」

2010-10-12 23:45:31 | 芝居
9月27日世田谷パブリックシアターで、フィリップ・リドリー作「ガラスの葉」を見た(演出:白井晃)。

4人の芝居。家族の記憶の物語。

舞台には何やら家具がたくさん置いてある。特にテーブルと椅子がいくつもあるのが不自然な印象。その内、奥の方が回り舞台になっていて少し動いたりするが、その意図がどうもよく分からない。

スティーヴン、彼の妻、母、弟バリー、この4人をめぐって少しずつ露わになる事実。
彼の父は自殺したらしい。運河で溺死。
弟は絵描き。アル中だったがここ4ヶ月は禁酒を続けている。
妻は妊娠が分かるが、スティーヴンとどうもうまくいっていないようだ。
彼は母(銀粉蝶)のお気に入り。弟は亡き父のお気に入りだった。
彼と母の絆は強く、弟の孤独は深まるばかり・・・。

兄弟には小さな秘密があった。父の葬儀に来た或る男に誘われて、その男の家に何度か行ったこと・・、そこで・・しかしこのエピソードは非常に婉曲的に述べられるので、その意味するところが果たしてどれ位観客に伝わっただろうか。
弟にとってそれは忘れることのできない忌まわしい出来事だった。
兄は兄で、ある時車を運転していて男の子を轢きそうになり、それ以来そのことが頭から離れない・・。

結局、作者が何を言いたいのかは最後まで分からないまま。ラストでの母の号泣も分からない。



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