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ロビンの観劇日記

芝居やオペラの感想を書いています。シェイクスピアが何より好きです💖

ドイツ旅行・ライプツィヒからアイゼナハへ ②

2025-03-18 21:55:55 | 欧州旅行
前回の続き。2008年秋のドイツ旅行記です。



9月13日(土)。明け方に目が覚めてしまった。路面電車がすぐ近くを通るのでうるさいし、この部屋の壁のすぐ外で
人が話すのが聞こえてきたりして、もう寝付けなかった。
7時5分に食堂へ。ゆで卵を半分に切った上に赤い何かがのっているのを食べたが、その正体が何なのか、海のものとも山のものとも分からなかった。
スイカも食べた。Soyamilch (豆乳)あり。
部屋に戻ってテレビをつけると、土曜の朝なので子供向けの番組が多く、わかりやすくて面白い。

今日は朝から霧もなく、いい天気になりそう。
駅で掲示板にGreis 10とあるので10番線に行き、ホームの掲示板に「一等車は一番後ろの一両」とあるのでそこに行って座る。
折り畳みテーブルが面白い。
ICE (インター・シティ・エクスプレス)に乗るのは初めてだ。
乗り継ぎなどのパンフと食堂車のメニューが座席に置いてあるのでゲット。
広々としたテーブルで日記を書いたり今日の予定を確認したり。
外はいい天気。黒と白の牛の群れが見える。
1時間でワイマール着。
外に出ると風がメチャつめたい。
Stadtschloß (お城)が10時開館なので、それまでに9時開館のシラーハウスなどを先に見ることにする。
国立劇場前でゲーテとシラーの像と建物の写真を撮る(冒頭の写真)。
シラーハウスに入る。



部屋数が多く、部屋と部屋の間の入り口が低い。
昔の人は背が低かったようだ。
母親のベッドの隣にベビーベッドが据え付けられていた。



ベッドのそばには召使いを呼ぶためらしい呼び鈴の紐が天井から伸びている。
隣は子供部屋らしく、小さいベッドとおもちゃ箱。
古い家なので床がミシミシ音を立てる。
別の部屋にはドアが2つあり、うち1つは隠し戸のようになっていて周囲の壁と同じ色に塗られている。

その後、クラーナハハウスとホテル・エレファントを外から眺め、10時過ぎたのでStadtschloß の中のSchloßmuseum (城美術館)に入る。
ここはクラーナハの絵が多い。デューラーもある。
夫が「ここは時間をかけていい?」と言うので別行動をとることにした。
バッグを無料のロッカーに入れないといけなかったので、愛用のメモ帳とペンが使えなくて困った。
あとで辞書で引きたい単語を必死で覚える。
団体客のガイドが何語かわからない言葉で要所要所を威勢よく解説して回っている。

気がついたら昼食の時間になっていた。
Markt に面したレストランで、Hackeklöße (ハンバーグ)とミネラルウォーター。
付け合わせは昨日の昼食と同じ、茹でたお芋とグリンピースと人参。
入り口を入ってすぐの所に「トイレは0、5ユーロだが、unsere Gäste frei (お客様は無料)」という表示。

次にGoethes Wohnhaus (ゲーテハウス)へ。
入って左がMuseum 、右が家。地図(見取り図)をもらい、それを見ながら回る。
大小さまざまな部屋。しかも形がいびつだったりする。
夫「本が売れるたびに継ぎ足していったのかな」
有名なSterbzimmer (ゲーテが亡くなった寝室)も見た。小さかった。
広い庭に出ると小道があり、多くの種類の花が植えてある。
だがsquare で、面白味に欠ける。

そこを出て、リストの家を外から眺めた。
壁にぶどうのつるがびっしり張っていて、しかも実がたわわに実っている。
ゲーテはイチョウの木のことをLeben(生命) の木とか何とか書いたそうで、そのためか、この町にはイチョウの木が多い。
道端でイチョウの苗だけを売る変わった店も多い。
ショップにもイチョウの柄のコースターがあったりする。

絵本の挿し絵のような見慣れない街角の光景に、異国情緒をそそられる。



堂々とした市庁舎。



教会の鐘の音が聞こえてくるので時計を見ると13時半。その後14時半にも聞こえてきた。
カラコロという馬の足音がすると思ったら、馬車が観光客を乗せて通り過ぎた。



広場に行くと、次々に2頭立ての馬車が来て、5台も止まった。白馬もいる。
御者の中には昔の服装の人もいる。
黒い小さな帽子に黒い半ズボンに白靴下。

その後Stadtkirche (市教会)へ。ここは正式にはHerderkirche という。



クラーナハ父子の祭壇画がある。
観光客が大勢いる。
ちょうどソプラノ歌手とオルガンが何かの練習をしていたので、オルガンの音を聴くことができた。

15時発の電車でゴータ に15:43着。
今回訪れる町の中で一番の田舎町のはずだが、駅前は新しくしたらしく、広々としたバスターミナルなどになっている。
広い道に沿って歩き、森の中を通ってお城へ。
車道も歩道も家の周りも、何もかも広々としている。
ゲーテがよく泊まったというFriedenstein 城の中へ。



Zwinger やNymphenburg と同じく、中庭を囲んだロの字型のお城だ。
ゲーテハウスにもあった隠し部屋がここにも。
壁一面が大きな鏡になっていて、その半分が、実はドアなのだった。
しかもその中は、デスク、ソファベッド等々、美しくしつらえてある。

Kunstkammer (宝飾品の部屋)の入り口にスリッパが積んである。
夫が「Muss man (はかないといけませんか)?」と係の女性に聞いて、二人共、大きくて柔らかいスリッパをはいて中へ。

日本人は滅多に来ないらしく、あちこちに立っている係の女性にじろじろ見られた。
一人は親切にもわざわざ近寄って来てパンフを渡してくれた。
ある部屋に入るとスリッパが積んであるので、ここで脱ぐのだとわかった。

17:18発の電車でライプツィヒに帰った。
今日入った建物の中は、9月なのに早くも暖房がついている所が多かった。
18:42ライプツィヒ着。
駅ビル内の文房具屋とスーパーで家族へのお土産ゲット。

夕食はNordsee(北海) という軽食屋で。
「一度くらいあなたがやって」と夫に言われ、仕方なく私が注文した。
Matjes baguette はニシンのマリネをレタスと共にパンにはさんだもののようで、生臭い感じ。
パンは固い。
でも店の若い女性はすごく感じのいい人で、笑顔が素敵。
英語で"Anything else ?" と聞くので、ドイツ語で"Haben Sie Mineralwasser ohne Kohlensäule?"(無炭酸のミネラルウォーターあります?)と尋ねた。
1本買ったが飲み切れず、また持ち帰る羽目になった。部屋に一昨日の瓶も残っている。
瓶を返したらお金が少し返ってくる、と言われたが。

部屋に帰り、念のためにカメラを充電しようとコンセントにアダプターを差し込んでみると、「C」の型がぴったりだった。
コードもつなぎ、・・・そこで気がついた。何と、肝心の充電器がない!
そもそも荷物リストに書いてないし!
ショックでどっと疲れが出て、そのままの格好でベッドで寝てしまった。
その後、もちろんまた起きて洗顔、シャワー、洗濯。
毛布2枚とリュックで足枕を作って寝た。
(私は昔から足がだるくなるので、寝る時には足枕が必要なのです)







コメント
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