この世の矛盾を精出し味わい学び知り、逆にその矛盾から離れることになるのが～賢い人間です。

人間として生まれたからには～その本能からして～良いと悪いの善悪優劣損得の矛盾で判断し比較競争し差別し合いながら生きていくことになります。
しかも此れではダメだの不満と何とかしなければの欲からして事を成しながらその喜怒哀楽の繰り返しでもって年老い死に至ります。
然るに「不満」と「欲」と「矛盾」とその「差別」とその「偽善」でもって楽あり苦ありの喜怒哀楽の人生になるのが人間だと自覚認識することが重要になります。
ところが殆どの人にその自覚がないばかりか己が正しいとばかりにその偽善でもって世間に目立ちたがっています。
その代表的な輩が古今東西の歴史に名を残した諸々諸氏です。
しかし世間一般的な人達にはそれほどの技術能力や感性がありません。

そこで～逆に小さく生きる自己縮小の実践ならば～東西南北の老若男女の誰もが公平にして実践できます。
そこで欲張ることなく素朴謙虚にして自然界の恵みの衣食住でもって食って寝て糞をしながら生きているだけで満足納得となれば～
此れまでのような諸々の不満と満足の苦と楽の喜怒哀楽を繰り返すことにはなりませんから～
それこそ人間として賢い生き方になるのです。

すなわち不満と欲と矛盾と差別と偽善に満ちた間違い狂った生き様にして自己拡大していくよりも～逆に誰もが公平にして実践できる自己縮小の実践となれば～この世人間界の矛盾から離れた真っ当な生き方にもなるです。
然るに此れまでの喜怒哀楽から離れて上下左右のない普通に生きていることが至福にもなる～生きている価値を味わえる～精神意識体となるのです。