ふくろたか

札幌と福岡に思いを馳せるジム一家の東京暮らし

今年の連載企画

2016年01月21日 | 火刑都市30年

本題の前に、中村梅之助さんに菊。

「気前が良くて二枚目でチョイとやくざな遠山桜」「灯りまたたく黒門町の伝七親分」

テレビ時代劇で大きな成功を遂げた名優だった。

真田丸放映の年に「真田太平記」の家康公が逝くのも奇縁か。秀忠公の梅雀さんは梅之助を襲名するのかな

さて、最近の世の中は芸能ニュース花盛り。特に「ジャニーズ」の枕詞が付く話題は

すぐにネットニュースに上がり、無視を決め込んでも、いやでも目に入ってくる。

その中でも、ワタシが引っかかったのは以下の話題。

「島田荘司氏、堂本光一の映画降板の裏事情を暴露ツイート」

そうか・・・「星籠の海」にはカズミちゃんは一切出ないのか・・・

この配役にはもともと首を傾げていたので、これを機に一新を望む一方で、

たぶん映画はコケると心配している。島荘ファンに占めるカズミストの多さは侮れない。

石岡君がいない御手洗譚など「皮がないあんまん」のようなモノである。凶暴なまでにアンコむき出し

ところで、島荘作品の実写化と言えば、思い出すTVドラマがひとつある。

89年に日テレ「火サス」で放映された「火刑都市」である。

事件を追う中村吉造刑事を故・植木等さんが演じていた

原作は86年に講談社から出版。今年で刊行30周年の節目になる。

明治初めの「水の都」だった「トウケイ」(注)がコンクリートに固められて

失われてゆくことに警鐘を鳴らす「東京論」を下敷きにした異色作だった。

しかし一方、30年が過ぎて、作品の舞台になった「外堀川」のさらに東側、

いわゆる「墨東」に住む我が家は「水彩都市・江東」の暮らしをおう歌している。

自宅から歩いて行ける「川の駅」 スカイダックが年中ザブンザブンしている地から、

4号は「旧中川→北十間川→横十間川→小名木川」というルートで、

しばしばカヌーを遠乗りしている。川面から眺めるスカイツリーはさぞ趣きがあるだろう

昨年は万世橋⇔羽田空港の「船便」実験運行というニュースもあった。

そこで、当ブログは今年、「火刑都市30年」を軸に、

東京の水路の歴史と現在の再評価を、来月から10回程度紹介する予定だ。

注)「東亰」と記す。「火刑都市」よりも小野不由美さんの「東亰異聞」で有名になった感がある