本題の前に、中村梅之助さんに菊。
「気前が良くて二枚目でチョイとやくざな遠山桜」「灯りまたたく黒門町の伝七親分」
テレビ時代劇で大きな成功を遂げた名優だった。
真田丸放映の年に「真田太平記」の家康公が逝くのも奇縁か。秀忠公の梅雀さんは梅之助を襲名するのかな
さて、最近の世の中は芸能ニュース花盛り。特に「ジャニーズ」の枕詞が付く話題は
すぐにネットニュースに上がり、無視を決め込んでも、いやでも目に入ってくる。
その中でも、ワタシが引っかかったのは以下の話題。
「島田荘司氏、堂本光一の映画降板の裏事情を暴露ツイート」
そうか・・・「星籠の海」にはカズミちゃんは一切出ないのか・・・
この配役にはもともと首を傾げていたので、これを機に一新を望む一方で、
たぶん映画はコケると心配している。島荘ファンに占めるカズミストの多さは侮れない。
石岡君がいない御手洗譚など「皮がないあんまん」のようなモノである。凶暴なまでにアンコむき出し
ところで、島荘作品の実写化と言えば、思い出すTVドラマがひとつある。
89年に日テレ「火サス」で放映された「火刑都市」である。
事件を追う中村吉造刑事を故・植木等さんが演じていた
原作は86年に講談社から出版。今年で刊行30周年の節目になる。
明治初めの「水の都」だった「トウケイ」(注)がコンクリートに固められて
失われてゆくことに警鐘を鳴らす「東京論」を下敷きにした異色作だった。
しかし一方、30年が過ぎて、作品の舞台になった「外堀川」のさらに東側、
いわゆる「墨東」に住む我が家は「水彩都市・江東」の暮らしをおう歌している。
自宅から歩いて行ける「川の駅」 スカイダックが年中ザブンザブンしている地から、
4号は「旧中川→北十間川→横十間川→小名木川」というルートで、
しばしばカヌーを遠乗りしている。川面から眺めるスカイツリーはさぞ趣きがあるだろう
昨年は万世橋⇔羽田空港の「船便」実験運行というニュースもあった。
そこで、当ブログは今年、「火刑都市30年」を軸に、
東京の水路の歴史と現在の再評価を、来月から10回程度紹介する予定だ。
注)「東亰」と記す。「火刑都市」よりも小野不由美さんの「東亰異聞」で有名になった感がある