

老人「そうですなぁ~

飽きてきましたし


透明「あなたの目的は、揚羽ですね

揚羽「

老人「ほう


透明「六羽は、あなたでは操れないでしょ

揚羽「

透明「六羽は事象から生まれた精霊のような存在

鬼である貴方では扱えない

老人「・・・・・。」
揚羽「えっ




さっき、さらわれたのって

透明「あれは、六羽を引き離したかったんだよ

鬼は精霊に弱いからね

揚羽「あっ


老人「くくくっ

しかし、もう遅いですよ

透明「

老人「時は満ちました

この館の気質・・・いえ、私の気質を十分に
吸い込んだ式神は浸食されていますからね

透明「し、しまった

老人「黒揚羽

揚羽「

黒揚羽が一瞬固まるような素振りをみせ、
フラフラと式神執事の方へと歩いて行く・・・。
老人「くくくっ

この館は私の気質で包まれている

式神がこれを取り込んでしまえば、名で縛り
式神を掌握することなど造作も無い

透明「なるほど、揚羽の調子が異常に良かったのは
この気質のせいか・・・。
しかし何故、揚羽の本当の名を

老人「おやおや、覚えていませんか

貴方がラジコン鬼から逃げる際に一度だけ
名をこぼしてしまったことを

透明「

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
揚羽「駄目です


ここは一回引きましょう

今、倒す必要はありません

透明「


でかした


ズッバン



~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
透明「あの時か


老人「残念でしたねぇ~

貴方ほどの術者なら、自分の名も式神の名も
隠しているとは思っていましたが、
不用意でしたね


もう黒揚羽の制御は私に委託されました

諦めて、契約の解除をオススメしますよ

でなければ、貴方の大切な黒揚羽に
貴方を始末させなければなりませんから

透明「くっ

黒揚羽は虚ろな目でこちらを見ている・・・。
続く・・・。







https://guardian-jewelry.com/
ポチしてくれると励みになります

応援よろしくお願いします

↓ ↓