しょう爺あーっと宮古

宮古島ではじめたサードライフ。気が向くまま不定期に面白いことあったら伝えます。

またまたお墓のはなす

2012-01-06 18:14:58 | 宮古史

今日も20℃そこそこの雨天というらしくない天気でございます。

土日もグズグズと雨模様。こういうときはお墓に限る。

平良港を望む小高い丘に、珍しい作りのお墓がございます。

お墓に門があるのも珍しいのですが、その門は通常、石を積み上げた石垣の上に平たい石を載せてつくられます。

なんとこのお墓は、このあたり一帯の石灰岩の層をそのまま掘り下げて造られたのです。

        

ですから岩盤にあけられたトンネルの様を呈しているのです。

たくさんの人夫がつぎ込まれ、掘りだした石の1升分に粟1升が労賃だったという事から「ツガ墓(升墓)」といわれるようになったという説がありますがどーだか。

墓全体が四角く掘られ、マスのような形をしているからというのが本当のようです。

        

このお墓は、1685年に砂川というところの頭であった昌信という人をはじめとする益茂(マスモウジ)氏一門の墓で、その後も6人の頭を輩出した有力な系統だったわけです。

島には今でも有力者の立派な墓が残されています。

そこで爺は、治水の必要なし、雨水をためることもままならない、小さい島の交通は踏みわけ道があればよし、という、島の主要産業は有力者の墓づくりであったのではと推測するわけです。宮古役人の俸給は粟だったことから、労賃はほとんどが粟だったようですが。

はなすはコロッと変わって

昨日は、島の成人式でした。知人の長女が20歳を迎えるという事でお祝いに駆けつけましたが、やはりオトーリでお祝い。本人は参加することなく勝手に盛り上がる、いつもどおりの大宴会があちこちで開かれておりました。

この後も旧正月だ、十六日祭だとあって、春には合格祝い。お身体に気をつけて。