宇ち中
宇ち多゛中毒のページ




2007/01/27
実はこの日の前日、宇ち入り後に二軒目にと21:20頃に酒の高橋に向かうも営業していなくて、早くに閉めてしまったのかなと思い諦めて帰宅。翌土曜日、そのリベンジとばかりに高橋の17時口開けを目指します。ちょっと開店時刻を過ぎての到着でしたが、シャッターが降りたまま。もしやママさんの体調が悪いのかと心配になります。

そして三軒茶屋まで移動して目指したのは久しぶりの「久仁」。17:20過ぎの店内は超大入り満員、全てのテーブルが埋まり、カウンターもぎっしり一杯です。これはダメですねととぼとぼと茶沢通りを引き返しますが、このときふと、だいてんさんが日記に書かれていた中目黒の「源」を思い出し、行ってみることにしました。中目黒駅から明治通りを南下、駒沢通りの坂を上がってしばらく行った交差点の右側に、渋いネオン看板を発見します。



お店の入り口はどこかなと探すと、左側に赤い提灯が。マンションの二階部分がお店のようです。



裏口のような入り口には「もつ焼き」と紺地に白抜き文字で暖簾が掛けられてますが、その奥の扉はちょっとしたバーにありそうな重厚なドア。それをあけて中にはいると、明るい照明で清潔なカウンター。左側には小上がりの座敷がテーブル4つ分ほどです。焼き方をされている店主と店員さんお二人に迎えられ、空いていたカウンターの右端席に着席します。そしてまずはビール(大、550円)を注文。



サッポロラガーですね。お通しはらっきょう。いい感じです。そしてこのお店が気になっていた最大のポイント、今は祐天寺に移転してしまってメニューからなくなってしまった中目黒「ばん」の名物メニューであるレバカツがいただけるということで、是非食べてみたいと思っていたのでした。早速レバカツ(160円)と豚尾(200円)を注文してみます。店員さんが「豚尾は豆腐を入れますか?」とのこと。とうふ入りでお願いしました。



まずやってきたレバカツ。「ソースはつけてあります、辛子はこれを使ってください。」と丁寧に店員さんがレクチャーしてくれます。早速揚げたてを一口ぱくり。薄くのばされたレバがカリッとした衣と相まって、美味しいです。いやはや、もう食べられないと思っていた「ばん」のレバカツ。本物とは少しは違うのでしょうけど、結構感激です。そして豚尾もやってきました。



メニュー上の豚尾は200円とありますが、おそらく豆腐を入れることで割り増しになっているはず。メニューからはそのお値段は分からないのですが、煮込みのお値段が400円なので、おそらくとうふ入りにすると400円ではないかと思われます。そして、スプーンがついてくるということはスープに自信があるのだなと推察。一口すすると、これがまたピリ辛でいい感じのスープ。絶品です。肝心の豚尾は、たっぷりとうふで隠れてますがすくい出すとこんな感じ。



ほんととろっとろ。コラーゲンたっぷりといった感じ。久仁の豚尾は角煮風に煮込まれているのでもう少ししっかりしてますが、こちらのは今にでも崩壊しそうなほどしっかり軟らかく煮込まれてます。そしてピリ辛の味付けが、食べるほどに汗がにじんでくるような気持ちよい辛さ。体の中から温まってきます。気持ちも落ち着いてきて、店主に焼き物をつくねとカシラを塩でお願いしました。つくねには生ピーマンをつけますか?と聞かれてそちらも一緒にお願いしました。



まずはカシラから焼けてきました。店主が「串から外してこれに入れてばーっとかき混ぜると美味しいですよ」と教えてくださいます。いわれる通り、カシラを串から外しそれを辛子酢醤油と思われるおさらに移動させます。



なるほど。焼き物は宇ち多゛のものに比べてかなり小ぶりで上品なもの。それでもしっかりとカシラのぎゅっとした食感があり、なかなか美味しいですね。ちなみに焼き物のお値段は書かれてませんが、最後のお会計からおそらく1本120円ではなかろうかと推察します。ビールを飲みきり、ホッピー(390円)を注文しました。店員のお兄さんが「氷は入れますか?」と聞いてくれます。当然、氷なしでお願いしました。



キンキンジョッキに、焼酎は恐らく冷やされてないと思われますが、ホッピーが十分冷えていてなかなかに美味しいホッピーができあがります。そしてつくねも焼けてきました。



忠弥でいただいたつくねに比べると、きめの細かい挽肉が使われている感じ。つくねを串から外して、二つのつくねをピーマンの半分にのせていただきます。



ピーマンには、忠弥と同じように細かい塩(もしかしたら味の素?)がかけられていて、まさに忠弥な感じ。ピーマンにのせたままがぶりとかじりつくと、軟らかいつくねとぱりぱりのピーマンの食感がたまらない感じで絶品です。なんだか、中目黒のばんと祐天寺の忠弥を同時に楽しんでいるような、そんな感じでした。45分ほどの滞在でお会計は1,940円。ビール一本とホッピー一杯で、いい感じでいい気持ちでごちそうさまです。



恐らく店主は、中目黒のばんも祐天寺の忠弥も、どちらも大好きな方だったのでしょう。それにしても目立たない場所にあって知らない人は入れないだろうこのお店。教えていただいただいてんさんに感謝しつつ、家路についたのでした。

コメント ( 8 ) | Trackback ( )