ピアニスラー

ゴールド・フィンガー、ハイパー・ピアニスト矢沢朋子のブログ

オスカルのこと

2015年09月19日 | ペット

チリ大地震の余波で津波警報が夜中3時に発令され、サイレンとメガホンで何言ってるんだか分からない街宣車?が来て一晩眠れなくて徹夜しました。心配で防災課に電話してみれば留守だし。なら発令なんか出すなって。自分でハザードマップ見て標高と逃げ場所を確認。念のためセーフティ・ベストまで自分とノエルの分は持って。猫組はキャリーに詰め込みます!そんなことにならなくて良かったです!!

 

アガタの具合のことを書きつつ、オスカル視線だったこの前の記事。

 

今日はおもにオスカルですがアガタも。記録として書いておきたいんです。

 

ビタミンC入りの皮下点滴をして帰宅したアガタはキッチンに直行して:「お腹へったー!」と言うので、急いで帰りに買い込んで来たブロッコリーやかぼちゃ、冬瓜とササミを茹でてフードプロセッサーにかけて流動食を作って、ココナッツオイルを混ぜて、アガリクスとサメ軟骨をトッピングして、ホメオパシーの抗炎症のレメディを飲ませてから食べさせました。

 

「ボクもー!!」と騒ぐパリスにもあげて、「ん?オスカルは??」と探してみれば、部屋の隅で壁に向かってぐったりと伸びていたのでした。

 

オスカルはどうも「処分機」を併設した犬猫ブリーダーで誕生した猫らしく、犬にも猫にも慣れているんですが、深い人間不信がありました。

こういうガス殺処分機を設置して、その横で強引に繁殖させるブリーダーがいます。保健所がブリーダーからの犬猫を引き取らない制度にしたら、自分のとこで殺人マシーンを設置して、病気になったり産めなくなったりした犬猫を「在庫処分」しつつ、子犬や子猫をペットショップ用に「生産」するわけです。

 

稼働

YouTubeに稼働中の映像も沢山あります。考えないといけない。税金で行われていることだから。

殺処分機を壊すイタリアの動物保護活動家。やれー!

 

オスカルとアガタも無理な繁殖の結果、病気がちだとは思うんです。そして捨てられるというサイクル。

 

ペットショップに並ぶ以前に子犬、子猫が何匹も死んでいます。「パピーミル(子犬工場)」で検索してみて下さい。どんなに酷いか分かります。純血種の場合は、「愛犬の友」とか専門雑誌に出ているブリーダーを訪ねて環境を確認しないと。ちゃんとしたブリーダーは飼い主の面接をして飼育環境を確認しないと譲ってくれないですよ。

バニラの時は「庭がない家庭にはウエスティは行かせられません」とショードッグを輩出しているブリーダーには言われました。良心的なブリーダーは有機(自然)栽培農家同様・儲からないですからね!

私の好きな「白い動物」というのは、ブリーディングが難しいんです。

 

看病しても私はオスカルとアガタが好きなので幸せだけど、こういうことはペットショップで購入した純血種では覚悟したほうがいいと思う。

 

オスカルがウチに来て半年ほどで尿路結石になって入院した時、「じゃ、明日来るからね」と言って帰って行く私に:「ここでオレは殺されるのか」と、憎悪に満ちた目を向けました。

確かに処分機に似た「病室」

(東京だったからけっこーな値段の入院費。もっと快適な病室にしてあげて欲しい。こんなケージに入院させること事態、獣医学部の延長の感覚で商売以前)

 

 

暗い過去があるんだなー。明日はノエルと一緒に来よう。と思って、次の日ノエルと一緒に行くと、ノエルを見た途端:「オレは捨てられたんじゃなかったんだ」と泣きそうな顔をして、ケージ越しにノエルの顔を舐めました。

 

 

 

 初めてオスカルに会った時もノエルと一緒でした

 

オスカル

 

保護されていた家に行くと、棚の上にいて、私と同じ高さの目線で:「ふーん。アンタがオレを飼いたいってヒト?」という態度だったんですが、足下のノエルを見ると、驚いて棚から飛び降りて来て、「あんた犬飼ってるのか?」と私の顔を見てからノエルに猫キスをしたのでした。

 

他にオスカルの里親希望者は私を含めて3人いたんですが、このノエルへの態度で、ウチへのトライアルと譲渡が決まりました。私の方は:「ノエルと仲良く留守番できる猫」を探していたので奇跡的な出会いだったわけです。

 

ウチに来てからも、猫なので眠くなるとその場で寝てしまうんですが、目が覚めて誰も視界にいないと、「アウッ アウッ」と泣きながら、本当に泣き顔で私とノエルを探すのでした。2年は続きました。河川敷に捨てられていたアガタも病気になる前まで泣いていました。今は泣く体力もなくて。。

 

それとケージ。ステンレス製と、箱形のキャリーにオスカルは恐怖を感じるらしく、それに割と早い時点で気づいた私は:「オスカルは殺処分機で殺される直前だったか、仲間が殺されるのを見たな」と直感しました。オスカルのキャリーはバスケット型(重くてすぐに崩壊:笑)と今はスポーツバッグ型を使ってます。これだと安心するから。

 

沖縄に来るとき、初めて飛行機に乗るオスカルとアガタ、ノエルは受付で「貨物」として預けられて、ハードタイプのキャリーに逃走防止のネットをかけるんですが、アガタとオスカルは一緒のキャリーに入れたら:「やっぱりこいつ(ヤザワ)もオレたちを殺すんだ!やっぱり人間なんか信じるんじゃなかった!これで終わりだ!!アガタ、大丈夫だ、オレが付いてるよ。怖がるな」と、私を憎悪の目で見た後、ワケの分かってないニャーニャー言ってるアガタの頭を盛んに舐めるのでした。ノエルもバクバクしてるのが分かります。ヨダレだらだらなんだもん。。

 

すげー盛り上がってんなー・・ ま、那覇でね

 

と、どうせ言っても無駄だとは思いつつ、「じゃ、後でね!」と言って、「みんな(恐怖で)ンコとションまみれだったらヤだなー 」と思いつつ、3時間半のフライト後にチェックインから4時間以上経って、引き取りに行ってみれば:

 

「これは何ですか?」という憮然とした顔のオスカルがケージ越しに私を見ているのでした。

 

それからタクシーにみんなを積んで!(貨物ですから)ホテルに着いて、おそるおそるケージから出してみれば、ノエルだけが自分のンコを踏んでいたのでシャワーに直行!でしたが、オスカルとアガタは終止「どういうこと??」「なんで家じゃないの」と不思議がってましたが、そこは猫。バスルームに設置したトイレにもすぐ馴染み、アガタは狭い部屋で暮らしていたのか、特に不満もないようでした。独り暮らしのワンルームで飼われて捨てられたんですね。ノエルは散歩が出来れば文句ないしね。

 

ちなみにノエルもペットショップからのレスキュー犬でした。半年間売れなくて(ホワイトシュナは珍しいので高額)、ケージから一歩も出れなかったので、生後半年で処分(値崩れを嫌ったんでしょうか。飼い続けると経費もかかるし)直前にケージから出た時には足の筋肉がなく、爪もカタツムリのように伸びていて歩けなくてリハビリから始めたそうです。大変な幼少時代。

 

話は戻って:

沖縄から一時、東京に帰る時の飛行機では特に問題もなく、ただ、家に着いたオスカルは:「オレはもうここに居る。どこにも行かないよ」という顔で私を見るのでした。

引っ越し準備で荷物がどんどんなくなっていくのを泣き顔で見ながら、自分のキャットタワーにしがみついて、

「コレはオレのだから!」 

とかゆってるわけです。観葉植物やら雑貨を引き取りに来た友人のひざに乗ってスリスリして:「アンタ、ここでオレ飼ってください。オレ、ここから出て行きたくないの」と猛烈なアプローチするし。

 

ほ~  人間不信だから飼い主は誰でもいいワケか。そ~か

 

と呆れたんですが、「まー猫は家に付く。というからしょうがない」と思っていたら、アガタは自分からキャリーに入ったんですよ

「アタシはママ(ヤザワ)について行くわ」とオスカルと決別する様子で、私を見て目を細めたんです

 

「じゃあな」とオスカルもアガタと決別する決心をした様子でしたが、もちろんヤザワにキャリーにぶち込まれて「ヤだ!ヤだ!」と珍しく文句を言いながら、また飛行機に乗せられて沖縄に来たのでした。

 

契約の日の前日は以前と同じホテルに泊まったんですが、「ほらここだ だからヤなんだよ」とオスカルが泣いてるのに対して、アガタは「別にここで何がヤなの?」という感じ。

 

次の日の引っ越しの日は大雨で、みんなずぶ濡れになって家に到着し、まず3匹をお風呂場にトイレと共に閉じ込めて、1時間後くらいに引っ越し業者が来て、引っ越しが始まったのでした。荷物を運び終わって3匹がおそるおそる出て来て、2猫が家中の探検を始め、「ん。悪くないな」とオスカルが私の顔を見ました

 

そういうこともあって、アガタは私にとって特別な猫なんです。

 

家じゃなくてヤザワを選んだ猫だからね!

 

ノエルが1人で留守番出来ない犬なので仲間を見つける→オスカルが来る→オスカルのためにアガタが来る→オスカルの遊び友達にパリスが来る

と・ほぼオスカルのために善かれと思ったことはしてきたアンドレなアタシなんですけどね!

 

「アガち~ん」とベタベタにアガタを可愛がっても、唯一のメスなので誰も文句言わないんです。これがオスカルだとノエルが割り込んでくるんですけどネ(笑)

 

アタシとアガタでオスカルを看取ろうネ。アガタにはパリスもいるから淋しくないよ?と思ってたんです。オスカルも当然・そのつもりだったのが・・・

 

アガタがオレより先に逝くかもしれないということがあるのか

という可能性もあるかもしれないと思って、あまりの衝撃に生きる気力を失ってしまったのでした。

そんな事態になるくらいなら、もうオレは今死ぬ。と思い詰めたようです。

アガタが少しづつではあるけれどゴハンを食べだしたのをオスカルは横になったまま眺めて満足そうに目を細めて尻尾を振ったのでした。そして自分はウツのままという。具合も本当に悪そう

 

アガタに次いでオスカルも病院へ

エコー検査

ぐったり

 

「いいコね~ 」と褒められましたが、気力も体力もないだけ。

さまざまな検査の結果:すい炎であることが判明

オシャレなので毛繕いをしすぎて毛玉をよく吐くんだと思ってましたが、長いこと慢性のすい炎だったんですね。結石やら色々あって気がつかなかった。

それなら精神的なショックさえなければこのままなんとなーく天寿を全うするでしょう。

アガタにかかってます

 

こうして一緒に暮らしてると、超能力のようなテレパシー会話を動物とするようになります。

当然、人間の本質にも敏感になるし、色々見えてくるし。

動物は口が利けないのではなく、人間にテレパシーがないだけ。

 

色々手はかかりますが、特殊能力は身に付くし、猫のおかげでゴキブリもネズミも出ないし、ノエルのおかげでSECOMは要らないし、犬の常在菌には乳酸菌があるので、飼ってると健康に良いしで持ちつ持たれつ

 

 

 ではまた   

 

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