これ、ゆずマーマレードですけど、 何か変。 何かまずそう。 いえ、おいしいんですけど見かけが・・・・
柚胡椒を作った後ですから、もうだいぶ前のことになります。
約1キロのゆずの、表皮だけをとった残りの利用です。 汁をしぼりましたが、かぼすみたいに小さなゆずを絞ってもつぶれるだけでうまく絞れませんでした。 やっと、これだけとれました。
そして最後に残ったのは、皮の白いふわふわした部分と、崩れた果肉と、果肉を覆っている袋、柑橘類ならどれでもある、あの房の皮です。 (写真を撮るのをわすれました)
もったいないなあ、というわけでざっときざんで煮てみました。
マーマレードは普通、皮だけを細く刻んで砂糖で煮ますが、これは皮はほとんどなく、果肉も袋もいっしょくたです。 白い部分にはペクチンがあるから大丈夫だとはわかっていましたが、気になるのは袋の部分。硬いのが残るんじゃないかと心配しました。
まず、刻んだゆずを水で晒します。 なめてみたら苦いのとすっぱいのとでかなりまずかったから。
ひたひたに水を入れて火にかけます。 沸騰したら水を換え、沸騰したら水を換えして3回繰り返しました。 苦みが薄れたところでそのまま煮詰めていきます。
なんと! 袋の皮がとろけてジャムのようになってきました。 おおざっぱに切っていたものがトロトロになってりんごジャムのように。 とってもいい感じ。 と、ここでやめておけばよかったのですがー。 写真もここで撮っておくべきでした。 おいしそうだったのに。
もうちょっと硬い方がいいかな? なんてとろ火にかけたまま洗い物などをしておりましたら・・・・
はい、ご想像通りです。 少しこげてしまいました。 少しです。 でも、硬くなってしまいました。 瓶に入れてもとろーりとしません。 かたまりがくずれません。 色もりんごジャム色が飴色に。
パンに乗せると、マーマレード特有の細い皮が全くないのがわかります。 形はジャムです。でもマーマレード。
味はもちろんおいしいです。 ゆずの香りがふわっと広がります。 酸味も適度にあります。 甘さはかなり控えめです。 わたし好みの砂糖の量ですから、わたしにとっておいしいのは当たり前。
ところで昔義母はゆずを煮たものを「ゆねり」と言っておりました。 それをご飯のおかずにするというのです。 マーマレードをご飯のおかずに!? 実際に作ってくれたわけではないので、イマイチ正体が分からない。
気になって調べましたら、「ゆねり」とはゆずを煮て砂糖としょうゆで味付けするらしいです。お茶請けにもご飯のおかずにも合うんですって。
それから、この間テレビ番組の中で、西条市出身のまなべさんが紹介していた「ゆべし」。 これは白あんなどとゆずとを混ぜて蒸したものだとか。 いろいろあるものですねえ。
柚子のマーマレードとはまた
小さな柚子ひとつひとつ手作業で
手間のかかること。
しぼり汁を使うくらいしか知らなかったけど
柚子も使い道が色々あるんですねー。
産直市場で柚子が安価で手に入るからいいですね。
こっちじゃ1個100円はしますよ。お吸い物とかお雑煮とか、頑張って作ったご馳走にしか使いません(笑)
余ったらへぎ柚子にして冷凍にし、大事にちびちび使います^^
この前母が和歌山で金柑のマーマレードを買ってきてくれました。甘さ控え目、ほどよい苦味でおいしいです。
キンカンはあるんですよ~。今たくさん実がなっています。よく丸ごと煮るんですが、マーマレードもよさそうですね。