四月の写真記録2です。 前回のツツジはオンツツジですが、今度はミツバツツジのトンネル。
桜が終わった頃の永納山
ミツバツツジがきれいだというので行ってみました。
盛りをほんの少し過ぎた感じではありましたが、きれいでした。
正月に登って以来3ヶ月ぶりの永納山。季節が違うせいでもありますが、ずいぶん様相が変わっていました。どんどん木が切られ、工事中だったところに見晴台が完成し、多分今度は近くに駐車場ができるのではないかと思える場所が広がっていました。
今後、史跡として整備され、老若男女誰でもがハイキングを楽しめる場所として整備しているのだろうと思いますが・・・ 今でもさほど苦労をせずに登ってこられる山(丘)が、これ以上人の手が加わるのは、元気に歩けるものとしては複雑な気持ちです。
ツツジのトンネルだけは多分残してくれるのでしょうが。いや、そのまわりの植物も含めて絶対残して欲しいです。こんな蝶に出会えるのも、まだまだ自然が残っているからこそ、なのですから。
最初に見たのはひらひらと飛んでいるとき。黒っぽい羽根に青く輝く一筋のライン。 アオスジアゲハのような、でももう少し小さくて、羽根の輪郭がごつごつしている・・・・なんてきれいな蝶なんだろう、と、写真を撮るのも忘れて見ていました。わりと長い間わたしたちのまわりを飛んでいましたので、やっと写真を撮ることを思い出しました。そうなると、なかなかじっとしてくれないんですね。とまると枯れた下草に紛れるようなじみな蝶。何の蝶だろう、ルリシジミ? いやそんなに小さくはないし、イチモンジチョウのようなラインが気になる・・・そのとき不意にルリタテハという名前が浮かびました。本物は見たことないけど、名前だけはおぼえています。
娘がすぐに検索して、「ルリタテハ、まちがいない。」と言いました。
ああ、本物はこんなにきれいだったのねえ。
山で見た蝶の関連でもう一つ。これも青い蝶です。
春の県展に出品した革ろうけつ染めの作品です。
「山を越えてーアサギマダラの旅
これ、鏡なのです。写真を撮ろうとするとどうしても自分が写ってしまうので、カレンダーの女性に入ってもらいました。(小磯良平 「西洋婦人B」大型のカレンダーはバッグの型紙を作るとき便利なので古いカレンダーも残しています。)
一昨年、石鎚登山の時ヒヨドリバナに群れていたアサギマダラ。これも名前だけ知っていて実物を見たことがなかったので感動しました。しばらくは登山よりも蝶を追っかけていたのです。小さな体で山を越え、海を渡って旅をする蝶に、今の困難を乗り越えなければならない人々の姿を重ねました。
実際にはこんなにたくさんのヒヨドリバナは咲いておらず、(まるでフジバカマの花畑みたい)と一人自分につっこんでいましたが。
この作品に取りかかりだして間もなく、白猪の滝行きでいろいろ教えてもらったKちゃんに会ったので聞いてみたら・・・・
なんと!
花ではなかった!
クロヅルという植物の実なんですって。
単に全体の色合いのバランスからデザインに採用した植物なので、大慌てで形や色を修正して、なんとかそれらしくなりました。この色のグラデーショすてきでしょう? 色だけはかなりうまく再現できたと、自画自賛。
ただ、この鏡の作成にあたっては、ちょっとした実験的な試みをしてみたのですが、それは失敗。本当は革の裏にも違う絵を描いて、山道の奥行きを出したかったんですけど。それに山も、鏡をのぞいたときにだけ見えるようにしたかったけど、鏡部分を切りすぎて、山がなくなってしまいました。仕方なく外側に山をかきましたが・・・・
山が大きすぎた。 空へ向かって飛んで行く蝶の躍動感が好きだったのですが、山をかくと蝶の勢いが消えてしまいました。 う~~ん、むずかしいねえ。