あた子の柿畑日記

田舎での日々の生活と趣味のレザークラフトについて

なんだかいいにおい

2014-10-06 23:13:52 | 植物
 道を歩いていると、何かいい匂いが。見ると道にせり出した金木犀の枝につぼみがついているのでした。





 つい2,3日前まではあおいつぶつぶが付いたようなつぼみだったのに、うっすらと黄色くなってほんのりと香っているのでした。へえ~、金木犀って花びらが開かなくても匂うのね。

 さらに2,3日たつと



 盛大に花開きました。もう、かなり離れていても匂ってきます。



 だけど・・・・
 これは9月のことなんですよね。早すぎない?
 このあたりでは、「金木犀が咲くと秋祭りが近い。」というのが常識で、お祭り野郎の血が騒ぐんだとか。それが今年は祭りの2週間以上も前に咲いてしまったのです。
 
 同じ頃、偶然入った喫茶店でこんな花を見つけました。



 キンモクセイにそっくりの葉だけれど白い花。銀木犀かなと思ってお店の人に聞いたらやはりそうでした。
 わたしにとっては珍しい花です。近所にも立派な白い木犀の木があるのですが、それは葉っぱがとげとげの柊木犀です。道後公園にあるのも柊木犀。銀木犀は案外少ないのです。
喫茶店の銀木犀はまだ小さな鉢植えで花も少なく、香りも薄かったです。うっかりすると通り過ぎてしまいそうでしたが、花を近づけると、金木犀よりもさっぱりとした香りがしました。
 
 近所の柊木犀は、もう少し秋が深まってから、という記憶があったのですが、今日、気がつきました。



 散ってる! いつの間に咲いていたのかしら。
 夕べ、台風の影響で大雨が降ったのですが、それで落ちてしまったらしいです。見上げると



 もう数えるほどしか残っていません。匂いも薄く、どこからか匂ってくる田舎の香水に負けちゃっています。
 どれもこれも、木犀の仲間の開花は早いようです。なにかこれからの天候に異変がないといいんだけど。

 ところで、この花ご存じですか?



 花の名は「クサギ」。その名の通り、葉っぱは薬っぽいちょっといやな匂いがします。畑の端っこに勝手に生えていたこの木がやたらと大きくなりまして、この木の下を通らなければ行けなくなりました。
 夏の頃、この下を通るとなんだかいい匂いがするのです。あれ?何の花だろうとっさがしてみても、この花があるばかり。そこで鼻をちかづけてみると、「臭い」とばかり思い込んでいたこの花が、木犀によく似た香りを放っていたのです。意外でした。そして、欠点を強調するような名前をつけられたこの花が気の毒になりました。


 
コメント (2)
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