あた子の柿畑日記

田舎での日々の生活と趣味のレザークラフトについて

蜂の巣別れ

2014-06-29 09:05:01 | 日本ミツバチ
 今年も分蜂の季節がやってきました。
 去年から残っていた蜂の群れ、春になってから急激に大きな群れになり窮屈そうなのにいっこうに巣別れしようとしませんでした。が、ついにその日が来ました。

 たまたま外で用事をしていたら、聞き覚えのあるうなりに似た羽音。あ、これは!急いで巣箱の所に行ってみると、今まさに飛び立とうとしているときでした。
 まるで竜巻のように空へ舞い上がるのを見失わないように追いかけました。あわてることはない、蜂はこの近くの大きな木に集まるはず。

 案の定、我が家の畑の端っこにある柿の木に集まりだしました。



 まあ、すごいこと。一番下のハチが押しつぶされないのが不思議です。
 中には花粉を集めてきて、そのままやってきたのもいて



 3匹ほど、黄色い花粉をつけているのがわかりますか。
 
 おいおい、この花粉をどうするつもり? たしか花粉を集めるのは、幼虫のえさにするためのはずですがー  幼虫の世話は放棄ですか・・・ 巣別れした群れには幼虫どころか、巣さえもまだないのに。

 わたしも何度か分蜂を経験して、あまり慌てなくなりました。
 まず、とっておいたタマネギのネットをもちだして、袋の口に、太いアルミの針金を丸くしたものを縛り付けます。これで蜂の群れを一気に袋にすくい取ろうというわけです。

 まさしく、これぞ泥縄。

 いよいよ、ハチを袋に入れるのですが、なんどやっても勇気がいります。何回か迷ったあげく、えいやっと気合いを入れて、ハチの群れに手を突っ込むのです。とたんにうわ~んと飛び立つハチたち。するとわたしは気後れしてしまって、全部のハチが袋に入らないうちに捕獲作業をやめてしまうのです。



 それでも、5分の4くらいのハチが入ったかな? 結構重いんですよ。
 で、これを木陰の枝につるしておいて・・・・

 新しい巣箱を用意しなければ。去年別の群れが使っていて、最後に逃げてしまった巣箱を持ってきて、痛んだところを修理。それから、袋のハチを巣箱に移す道具を借りに、実家に行きました。

 まったく、重ね重ねの泥縄ですねえ。

 巣箱の下にその道具をセットしたのが夕方。やれやれ、半日ハチのためにつぶしてしまったわ。
 あとは袋のハチが巣箱に上がってくるのを待つのですが、完全に巣箱の中に入ってしまうのに朝までかかりました。
 早朝、わたしにしてはずいぶん早起きして、巣箱を木陰の居心地良さそうな場所に設置しました。

日が高くなったころ、巣箱の中にいたハチが出入りをはじめ、2,3日たつと、盛んに活動を始めました。よかった、この巣箱に落ち着いたみたい。

 元の群れはというと、



 少し減ったように見えますが、まだまだたくさんいました。巣がどんどん増えています。

 よしよし、これでハチの群れが二つになった・・・・さらに分蜂するのに備えて新しい巣箱を用意しておかなければ。

 ところが、

 4日目か5日目の朝、あれほど活発に出入りしていたハチが、一匹も見当たりません!みんなで引っ越ししてしまったのです。
 せっかく作りかけたきれいな家を残して。



 何が気に入らなかったのかしら。そういえば、ハチを袋から巣箱に移動させるとき



 いつの間にかムカデが現れて、袋の周りでうろうろしていたハチをむしゃむしゃ食べていたけど、(もちろんムカデは殺しました)ほかにもムカデがいて、それが気に入らないとか?

 その後、また分蜂した群れを捕まえてこの巣箱に移しましたが、これは1日いただけであっさりといなくなりました。

 次の日、また分蜂。 今度こそはと、女王蜂が逃げられないような柵を入り口に取り付けました。狭くなった入り口から働き蜂が苦労して出入りしていましたが、2,3日したらまたまた逃亡。体の大きな女王蜂だけが、出入り口でうろうろしていました。
 女王蜂が残っている限り、働き蜂たちは帰ってくるのだそうです。でも、わたしは女王を解放してやりました。

 もういいから、好きなところにお行き。ハチだって、人間の都合のいいように生きたくはないよね。 

 


 
コメント (6)
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