顔を出したばかりのふきのとう。 まだ中の花は見えません。
小さな小さな葉っぱつき。
こんなに小さなふきのとうを見たのは、初めてかもしれません。
子どもの頃、食べられる野草のあれこれを教えてくれたのは母ですが、ふきのとうが食べられることだけは教えてもらいませんでした。 大人になってこれが食べられることを知って、それもみそ汁に入れたり佃煮にしたりするとめちゃめちゃおいしいんだというのを読んだり聞いたりすると、食べたくてたまらなくなりました。 それで、もう白い花が咲きかけたふきのとうを刻んで佃煮にしてみたのですが・・・・・・
その佃煮の苦かったこと!
人が言うほどおいしいものではないと、思ったものでした。
それ以来、積極的に探してまで食べようという気にもならず、はっと気づいたときにはたいてい開ききって花が咲いているものばかりで、土の中からやっと出てきたふきのとうを見たことがなかったのです。
しかし、年をとってから、ふきのとうの天ぷらはわたしの好物になりました。 野草はあくの強いものでも油で揚げると苦みがやわらいで、食べやすくなりますね。
今では年に1回は必ず食べています。それもパック入りのを
探してみると、いっぱいありました。
さっそく、二つ割りにしててんぷらにしました。
天然物の若いふきのとうの味は・・・・・・
ほどよい苦さで、口の中で春の香りがほわっと広がりました。 今までで食べたふきのとうの中で一番おいしかったです