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12月3日(水) 神戸駅前の蒸気機関車


 JR神戸駅の南東に蒸気機関車が保存してある。ところが、あまり気を止めている人は少ない。ほとんど忘れられた存在と化している。
 雨ざらしで、あちこち傷んでいる。修理されている様子もない。この機関車を見るたびに、なんだか気の毒になる。
 銘板に設置当時の神戸市長宮崎辰雄氏の筆で「地域の象徴としていつまでも神戸市民に称賛され親しまれ続けることだろう」と、あるが、なんだかむなしい。それならば、もっと気をとめ、きれいにしてあげられないだろうか。




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祝 クッキングパパ100巻

 
 うえやまとちの「クッキングパパ」が100巻になった。まずは作者のうえやま氏と週間モーニング編集部に、おめでとうをいわせていただく。
 小生は、1巻目から欠かさず買って、全巻そろえている。23年のつきあいとなった。思えば長いつきあいだ。
 祝福の言葉の次に、別れの言葉をいわねばならない。実は、小生、切りのいいところで、「クッキングパパ」は、これで買うのを止める。
「美味しんぼ」は80巻ぐらいまで全巻そろえていたが、買うのを止め、所有している分も、初期の10巻を残して全巻手放した。原作者の雁屋哲のいうことが気にくわなくなり、設定の疑問点が目立ち、人物の描き方が非常にいびつに描かれていて、読む気も保管しておく気もしなくなったから。
「クッキングパパ」は、おおむね気にいっている。紹介されている料理は小生でもできるものが多く、参考になるし、うえやま氏は人物を描くのが上手く、お話も自然で好感が持てるエピソードも多い。だから、「クッキングパパ」100巻は、これからもずっと手元に置き、愛読していくつもり。
 では、なぜ買うのを止めるのか。別段理由はない。紹介される料理は、ほぼ出尽くした感じだし、23年もの荒岩一味とその家族仲間たちと、つきあったのだから、もういいかなと思ったしだい。
「ざざえさん」「ゴルゴ13」「こち亀」などの長寿漫画の登場人物は、いつまで経っても歳を取らない。「さざえさん」のカツオくんは永遠の小学生だし、ゴルゴは70を過ぎているはずだが現役の狙撃手。こち亀の両さんはあいかわらずのバカ警官。ところが「クッキングパパ」では時間が流れている。1巻目で小学3年生だったまことは大学生、主任だった荒岩は課長になっている。
 この登場人物の成長を見守るのも「クッキングパパ」の大きな楽しみだが、彼らも充分成長したし、読者として彼らの成長を見届けたという思いがある。もう、目を離してもいいや、というわけだ。
 この漫画、人物の造形は上手く、料理の紹介のコンセプトも好感が持てるが、会社の描き方に不満がある。金丸産業のみなさん、とても会社思いで、社員どおし仲が良い。あんな高校のクラブ活動のような会社はない。うえやま氏はサラリーマンの経験がないのではないか。
 ともあれ、小生は「クッキングパパ」とはお別れするが、嫌いになって読むのを止めたわけではない。この漫画の愛読者がますます増えることを願っている。うえやまさん、23年間、面白い漫画をありがとう。ますますのご健筆を祈ります。  
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12月2日(火) フェアレディZがモデルチェンジ!?

 日産のフェアレディZが6年ぶりにモデルチェンジした。CO2規制の問題、ガソリン価格の不安定さ、加えて消費低迷による自動車販売台数の低迷など、決して良い状況とはいえないながらも、このようなスポーツカーを開発、発売する自動車メーカーとしての日産の心意気は、クルマ好きとして称賛に値する。
 とはいいつつも、なんだこのデザインは、まるでチョロQポルシェのできそこないではないか。なんともぶさいくなフェアレディが出来たもんだ。この車の歴史を見ると、だんだん肥え太りぶさいくになってきたのがわかる。
 この初代フェアレディZのかっこ良さを見よ。実にシャープでスマート。確かに性能が良くなり、車として進化したのはわかるが、こんなぶさいくなスポーツカー、売れると思っているのだろうか。ゴーンさん。
 初代フェアレディZは小生の憧れの車だった。高校時代、憧れの美少女だった同じクラスのあのコ。お近づきになりたいと想いつつも、声さえかけられなかった。遠くから眺めているだけだった。なん十年ぶりかのクラス会に出席したら、あのコはぶくぶくと肥満した、ぶさいくなおばはんになっていた。
 次のフェアレディZ(ガソリンを燃やして走るスポーツカーになっているのか判らないが)は、ぜひともダイエットが必要ですぞゴーンさん。コストと人員をダイエットする前に車のダイエットをすべし。
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モリー先生との火曜日


監督 ミック・ジャクソン
出演 ジャック・レモン、ハンク・アザリア、ウェンディ・モニツ

 3年前の12月。小生は持病の胃潰瘍が悪化、胃から出血して神戸市立中央市民病院に入院していた。この入院中に二つの感動的なテレビ番組を観た。
 1本は本田美奈子.さんの追悼番組「天使になった歌姫・本田美奈子.」この番組で本田さんがナースステーションにてアカペラでアメージング・グレイスを歌うシーンには非常に感動させられた。もちろん本田さんのCDを買った。
 もう1本がこの映画。病院から電話してDVDに録画しておいてもらった。昨日もう一度観た。何度観ても良い映画だ。
 スポーツライターのミッチは仕事に追われて恋人ジャニーとのデートもままならない。そんなミッチがテレビのニュースで大学時代の恩師モリー教授が難病で余命いくばくもないことを知る。
 ミッチは卒業後も、先生には連絡するとの約束も忘れて不義理をしていた。ジャニーの勧めもあり、彼は時間を作ってモリー先生に会いに行く。病に侵されたモリー先生だが、ミッチを優しく迎えて、お話をしてくれる。仕事に忙殺されジャニーとも不仲となったミッチは、久しぶりに接する恩師の言葉は心にしみとおり、癒される思いであった。
 ミッチは仕事をセーブして、毎週火曜日モリー先生宅を訪問するようになった。それはモリー教授の最後の講義である。テーマは「人生の意味について」
「死」とは、「生」とは、「愛」とは、先生の言葉は、判りやすく、そして素直に受け入れられる言葉であった。
「勉強なんかやめちまえ。失うものは成績だけだ」
「肩に小鳥を飼いたまえ。その小鳥に毎日聞くのだ。今日がその日か。なりたい自分になっているか」
「いかに死ぬかが判れば、いかに生きるかが判る」
「波が砕けても悲しむな、波は海の一部だ」
「自分を許せ人を許せ」
 この映画、名優ジャック・レモンの遺作である。目前に迫った死を恐れつつ、受け入れ、そしてミッチをはじめ周囲の人たちを優しく包みこむ、モリー先生を感動的に演じていた。
 この映画、いわば「お説教映画」である。ところが押し付けがましい所は微塵もない。どんなひねくれ者でも素直にモリー先生のお話を聞くことができる。ヘソ曲がりでは人後に落ちないつもりの小生が観ても感動したのだから、たいていの人は感動するに違いない。お勧め。 
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