雫石鉄也の
とつぜんブログ
スウィングガールズ
監督 矢口史靖
出演 上野樹里 貫地谷しほり 本仮屋ユイカ 平岡祐太 竹中直人
大変におもしろく元気な映画。ストーリーはこの手の映画の定番。夏休みに補習を受けている、落ちこぼれ女子高生が、ひょんなことジャズバンドを結成。さまざまな障害を乗り越えて、なんとか人に聞いてもらえる演奏ができるようになる。ラストは音楽祭に出場。場内総立ちの大受けのカタルシス。
これが昭和時代なら「根性」というコンセプトでくくられるが、いまどき、そんな映画はお笑いにしかならない。この映画のスウィングガールズの面々を動かしているのは「好き」というコンセプト。彼女たちは好きでジャズを演奏しているわけ。だれに強制されたわけではない。だから彼女たちは、自由でのびのびしていて輝いている。「好きこそ物の上手なれ」というが、ジャズの演奏技術はものすごく上手、というわけではないが、ジャズを楽しむのが上手だ。
元気の出る映画。上野、貫地谷たちが演ずる女子高生たちが、いきいきとしていて、活発で魅力的。舞台が山形だから、セリフは山形弁。彼女(彼も一人いる)たちのおしゃべりも、面白く親近感を持たせてくれる。
軽快なテンポでお話は進み、随所に入れられたギャグ、くすぐりも効いており、笑わせられる。
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