雫石鉄也の
とつぜんブログ
また「深夜食堂」を観た
「深夜食堂」18、19、20話を観る。これでテレビ放映されたモノは全部観た。原作は未読だが、拙作「海神」と似たコンセプトで参考になった。
まず、18話。食べ物は冷やし中華。「寒がりな女はかわいい」寒がりなひとみはペットショップで知り合った中年男と「めしや」にやってくる。真冬の話である。男は冷やし中華を注文する。
真冬に冷やし中華というと、1970年代「全日本冷やし中華愛好会」なんてのがあったなと思ってみていると、劇中できっちりそのことに触れていた。この回の作者も知ってたんだな「全冷中」
「全日本冷やし中華愛好会」真冬になんで冷やし中華が食えないんだと憤慨した人たちが起こした活動。山下洋輔、筒井康隆、赤塚不二夫、赤瀬川源平、タモリ、堀晃といったなんとも濃いおじさんたちが起こした一大文化ムーブメント。
寒がりひとみの彼氏はワケありで、冷やし中華好きなため、そのワケがあきらかになる。
19話。食べ物は肉じゃが。配達先を間違ってバースデーケーキをめしやに持って来た女の子。それが縁でめしやにちょくちょく来る。なんでも姉を探しているとか。めしやの客で肉じゃがしか作れない女とワリない中になったが、その女に金を取られて逃げられた男がいる。
別の客が婚約したという女と来店。肉じゃがを注文。そこにケーキ屋のアルバイトの娘。娘、いきなり女の顔にケーキをぶつける。
大昔、アメリカの喜劇でよくやっていたパイ投げギャグが日本のテレビドラマで観られた。確かにあのギャグは雰囲気をブチ壊す破壊力がある。ケーキをぶつけられた女とケーキ屋の娘は姉妹。ただし、普通の姉妹ではない。チョイワルオヤジなんてのがいるが、チョイワル女はなんでかわいいんだろう。姉妹がかわいい。
この姉妹に限らず、この「深夜食堂」に出てくる女性キャラはみんな非常に魅力的だ。なぜだろう。
20話。食べ物は餃子。深夜食堂のマスターは餃子は調理しない。客が注文すれば近くの餃子屋から出前してもらう。その店は夫婦二人でやっている。今回はその餃子屋の女房と、めしやの謎の客カタギリの話。カタギリはいつも和服で、めしやのカウンターの隅に座ってゆで卵を食べてる。このカタギリと餃子屋の女房は昔、ワリない中だった。それから8年。思わぬ再会。どうなる。どうする。
第4部の放送を希望する。
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