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東電で脆弱なのは原発だけではなかった

東電で巨大災害に弱いのは原子力発電所だけではなかった。想定外の巨大津波の前では、安全神話を誇った原発はなんとも脆弱であった。もう一つ脆弱なものもあった。社長である。
 東電の清水社長が体調を崩して入院した。原発事故の最高責任者たる人物がリタイアしたわけだ。66歳という高齢でありながら、連日の激務をこなしてこたことは理解できる。非常に酷ないい方ではあるが、なんと情けないことか。もっとしっかりできないのか。
 電力会社のごとき、いったんトラブルが発生すれば、非常に多くの人に迷惑をかける企業のトップは、心身とも頑健な人物でなくてはならない。なんでも清水社長は資材部門からのたたき上げで、コストカッターと呼ばれ、発電所の資材調達費を大幅に低減させた手柄で社長になったとか。かような人物を原子力発電所という超危険物を管理運営するトップに据えたのが、そもそもの間違いではないか。今回の原発事故、いよいよ人災の様相が濃くなってきた。
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