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テレビは果たしてこの巨大災害の全体像を伝えたか

 少々風邪ぎみであったから、外出は土曜日の午前中出勤、日曜の買い物だけ。ずっと家でテレビを観ていた。東日本大震災関連のニュースを観ていた。
 何度も繰り返される津波の映像。凄まじい水の破壊力に言葉も出ない。 大地震の直後に発生した大津波によって、激甚な被害が出た。テレビも津波の映像と識者の解説に多くの時間を割いていた。この大震災の被害の多くは津波によるものであることは理解できる。しかし、津波を差し引いて、地震単体で見ても、大地震であることは間違いない。震度7を記録した所もある。津波が来なかった所でも死者が出ている。ところがテレビは、津波被害にあった沿岸部中心の放送だった。宮城県、福島県、岩手県の内陸部の地震の被害はどうだったのか、報道がない。
 阪神大震災の報道もそうだった。大火災が発生した長田区の報道が多い。ところが神戸市内では、火災のあった長田区よりも、火災が比較的少なかった東灘区の方が死者は多い。
 大津波に大火災。観ていて確かにインパクトがある。一目瞭然、地震が引き起こした脅威が良く理解できる。映像を提供するテレビとしては、確かに視聴者の目を引く映像中心に番組を編成したいだろう。しかし、それだけでは、この巨大な大災害の真実と全体像を伝えるには不充分だろう。
 
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