風に吹かれすぎて

今日はどんな風が吹いているのでしょうか

天国

2010年09月13日 | 雑感
ようやく朝晩は涼しくなってきましたね。
明朝も畑に行くつもりです。
ホームセンターが7時半から開いておりますので、あれこれ種やら苗を買い込んで植えつけてきます。
先日植えつけたハーブ類の状態も気になります。
植え付け予定の植物は、タマネギ、ワケギ、ニンニク、ホウレンソウ、シュンギク、ミツバ、コマツナ、
ブロッコリー、メキャベツ、ハクサイ、ダイコン、カブ、ジャガイモ、ラディッシュ、各種ハーブです。
欲張って多品目を植えようとしているわけではありません。
せっかくの機会ですから、できるだけ経験を積んで、勉強したいという思いからです。
ちゃんと品種ごとに植え方やら育て方をノートに付けています。
本業でこれほど真面目ならどれほど(略)

なんだか酒を飲んでいても、寝床についても、いろいろと夢が広がります。
こんなことは小学生のころ以来かもしれません。
ロケーションのよい田舎の民家を借りて、納屋で味噌作りや漬物作りをする傍ら、本格的な
イタリアン料理の店を土日限定で開こうかとかなんとか、楽しい思いが勝手気ままに頭の中を巡ります。
庭をハーブや花々で埋め、古材でウッドデッキを作り、アンティークの調度品で店内を飾りつけ、
一日中いても飽きないような店を作る。
ワインはなかなか入手できない上質の冷えたドイツワインにし、すぐ近くの海で取れたアサリやワタリガニで美味しい
パスタを作り、自家製のドレッシングであえたたっぷりのサラダを添えてだし、食後にはカモミールティーを出す。

まぁ、妄想にはキリがないわけです。
こういうのを都会でしようと思えば恐ろしくコストがかかり、面倒なわけですが、田舎では手作業で案外としようと思えばできます。
場所の選定やら、ロケーションの波及効果などをきちんと視野に入れることができるかどうかが鍵なんだと思います。
それから、地域住民との円滑なコミュニケーションは田舎で何かしようとする場合は基本でしょう。

今後、この日本経済の閉塞状態を打開する流れは当分生まれてこないと思っていましたので、海外でのビジネス展開というのも
ひとしきり考えていました。
もう少し若ければ迷わず海外に飛び出す選択をしていたと思います。
いまでも十分に海外、特にヨーロッパの市場には未練を持っています。
「日本」というブランドは結構底堅いものがあります。
自動車や家電や寿司だけが日本ではありません。
紹介しようによっては、まだまだ面白いものがたくさんあります。

でも、畑に係わってからというもの、わざわざヨーロッパに出て「お金」を稼ぐというスタイルをとることの意味が急速に色褪せました。
事業を拡大するためのお金など稼がなくても、食べていけるだけの流通があれば幸せだと思えるライフスタイルが可能ならば、
それに越したことはありません。

お金がなくても、食べるものと、美味しい水と、森を渡る風と、青い空があれば、人は十二分以上に幸せだと思います。
それに加えて、人々の喜ぶ顔が加われば、この世は天国です。
どうも本気でこの世の天国を目指したくなってきました。