風に吹かれすぎて

今日はどんな風が吹いているのでしょうか

雨の高千穂

2007年07月09日 | 旅行
雨が降り続いています。
梅雨というよりも「雨期」って感じですね。

そんな中、週末はネネさんのグループと高千穂に行ってきました。
雨雲は終始低く垂れ込めていましたが、神社参拝の段になると降り止み、傘もいらずに参拝が出来ました。
初日は高千穂神社に行って、恒例のネネさんの舞(「君が代})の奉納です。
君が代を全員で合唱しましたが、なぜか涙が出ます。
今の世が荒れ放題だから、なおさら尊く思えたのかもしれません。
後藤宮司さんのお話も相変わらず淡々としながら情熱的でした。

その後は荒立神社です。
宮司さんは席を外していましたが、ちょうど茅の輪が正面に飾られていたので、皆でわいわいいいながら潜り抜けました。
茅の輪をくぐって心身の穢れを祓い清めるのです。
神社の裏手の山を見ましたが、霧雨にけぶってしんとしており、いつもの凄い神気が感じられませんでした。
木漏れ日や、木々が風に揺れる様から、神気というのは感じやすいようですが、霧雨にぐっしょり森全体が濡れていますと、
なかなか感じるのは難しいのかもしれません。

その後は宿へ。
国民宿舎ですが、広大な敷地の上にキャンプ場やらテニスコートやらプールやらなんやらが贅沢に散在しています。
晴れていれば、目の前に阿蘇の山並みが見えるはずです。
夕食後、宿舎から徒歩で数分のところにある体育館で、アイカさんのコンサートです。
前半はギターとドラムのセッションです。
ギターの音というのは生で聴くのが一番ですね。
ところで、滅多に使用していないからだと思うのですが、演奏中何度もマイクの音が途切れ、
ついには、ステージ全体の電源もヒューズが切れたとかで落ちました。
誰も怒る人もなく、電源が復旧する間人々は野外に儲けられた振舞い酒や地元の人々の手作りの料理で楽しみます。
振舞い酒はカッポ酒です。
カッポ酒というのは、竹にお酒を入れて直に火であぶり、竹の香りとエキスの染み込んだお酒を竹の割ったコップで飲みます。
ぼくは調子に乗って5~6パイ飲みました。

そして、電源も復旧し、アイカさんのコンサートです。
以前よりも、声に豊かさと深みと力が加わったように思います。
いつものことですが、みなシーンとして聴き惚れていました。

帰り道は、竹をスパリと斜めに切った中にロウソクの炎が入れられた灯りが、宿舎まで延々と続いていました。
その幻想的な美しさもさることながら、その作業と手間を考えると、頭が下がります。
実は、ステージの装飾も竹を使ったライティングで飾ったのも、カッポ酒の竹を用意してくれたのも、
竹の照明器具を作っている作家の七谷さんでした。
ネネさんとアイカさんたちの思いつきのような話を、町全体を巻き込み、ここまでハートフルなイベントに仕上げたのは、
七谷さんでした。
実行力のある人というのは、物事を成し遂げるものですね。

その後、例によってグダグダ飲んでいたら、ステージを終えて帰ってきたアイカさんも合流し、その代は更けました。

次の日は幣立神社に行きます。
境内で気功をし、正式参拝をし、竜神様を拝み、森の気を一杯吸い込みました。
春木宮司さんのお話は、マスコミを鵜呑みにするな、でした。
常々ぼくも思っていたことなので、頷きながら聞きました。

最後に、ついでかどうかは知りませんが、サントリー熊本工場に行って、ビールの試飲です。
サントリーは金持ちです。
おいしい生ビールを若くてきれいな女性のお給仕つき、おつまみつきで3-4杯飲ませてくれました。

途中、がけが崩れて道路の半分を覆っているようなところもありましたが、全員無事に戻りました。
酒も飲まずに夜中の2時まで道路上情報を調べ、何から何まで手配してくれたN夫妻、ありがとうでした。
幣立神社では「素足の参殿禁ず」と書いてあり、素足のぼくは参殿を諦めていたところ、
バックから予備の靴下を取り出して、貸してくれたのには驚きました。
靴下(男物)の予備をバックに入れている女性を見たのは、生まれて初めてです。