鳥キチ日記

北海道・十勝で海鳥・海獣を中心に野生生物の調査や執筆、撮影、ガイド等を行っています。

150928 十勝川下流域

2015-12-11 16:44:26 | 鳥・秋

Photo by Chishima, J.
カンムリカイツブリの幼鳥 2015年9月 北海道十勝川下流域)


 海上調査の日は疲れて河口のカモメ類だけ見て帰ったので、久しぶりにじっくり、このエリアを回りました。

 最初に訪れた沼ではカイツブリ、オオバンに加えて最近記録の増えているカンムリカイツブリの姿も。カンムリは今年生まれの幼鳥でしたが、なぜかカイツブリを追い回し、最終的にカイツブリは飛び立ち同様の助走で必死に逃げていました。

 高台に上るとハイタカ属やノスリだけでなく、小鳥類が次々と渡ります。特にカワラヒワは数~数十羽の群れがいくつも通過していったほか、オオジュリン、タヒバリなどが小群で渡っているのも海岸らしい光景。シマエナガやカラ類も群れがひっきりなく行き過ぎます。こうした何気ない海岸でも多くの鳥が渡っているのですから、風力発電の影響評価はしっかり行わないといけませんね。

 河口でカモメ類と戯れ、午後になると天候が急変。暗雲が広がり、雷を伴う驟雨に襲われましたが、そんな中、タシギやムナグロは晴れている時より熱心に採餌していました。なぜ…。

 雨上がりの眩しい日差しが差し込む牧草地には200羽を超えるシジュウカラガンが群れ、観察に夢中になっていると、いつの間にかすっかり短くなった秋の陽は沈み、帰宅する頃にはねぐらへ急ぐカラスが上空を舞っていました。野帳に記されたのは70種以上。改めてこのエリアのポテンシャルを感じました。

確認種:ヒシクイ マガン シジュウカラガン オシドリ ヨシガモ ヒドリガモ マガモ カルガモ オナガガモ コガモ ホシハジロ キンクロハジロ スズガモ クロガモ カワアイサ カイツブリ アカエリカイツブリ カンムリカイツブリ ハジロカイツブリ ドバト キジバト アオバト カワウ ウミウ アオサギ ダイサギ タンチョウ オオバン ハリオアマツバメ ムナグロ ダイゼン タシギ ツルシギ アオアシシギ キアシシギ ウズラシギ ユリカモメ ウミネコ セグロカモメ オオセグロカモメ 「タイミレンシス(heugliniかもしれない1羽含む)」 トビ オジロワシ チュウヒ ツミ ハイタカ オオタカ ノスリ アカゲラ モズ ハシボソガラス ハシブトガラス ハシブトガラ ヒガラ シジュウカラ ヒバリ ヒヨドリ エナガ メジロ コヨシキリ ムクドリ ノビタキ スズメ キセキレイ ハクセキレイ セグロセキレイ タヒバリ カワラヒワ ベニマシコ ホオジロ アオジ オオジュリン


(2015年9月28日   千嶋 淳)

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