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トッポパパの日本気まぐれ紹介、 その127 『日光』 その5

2012年12月29日 | トッポパパのディスカバー・ジャパン
陽明門をくぐると正面に国宝の唐門があります。
奥が拝殿と本殿ですが、写真撮影は不可なため唐門だけ紹介いたします。
全体に白い胡粉が塗られ細かい彫刻がほどこされています。
間口3m、奥行き2mの小さな門ですが、東照宮で最も重要な本社の正門です。
江戸時代には「御目見得-おめみえ-」(将軍に拝謁-はいえつ-できる身分)以上の幕臣や大名だけが使えたそうで、今でも唐門は、正月や大祭などの祭典のときと、国賓に相当する参拝者だけしか使えないそうです。



門柱に紫檀、黒檀の寄せ木細工された昇竜、降竜が観えます。
人物の彫刻は、竹林の七賢人、正面は『舜帝朝見の儀』の彫刻で、1本のケヤキに4列27人の人物が彫られています。



唐門から左右に透塀があり、本殿、石の間、拝殿を囲み、全長は160mになります。
文字通り塀の中が透かして見えるのでそのように呼ばれています。



塀全体がカラフルで唐獅子や龍、麒麟のような想像上の動物や、菊、牡丹などの花、孔子や孟子などの人物の彫刻などが施されています。



陽明門をくぐり右側の景観です。
こちらの奥が坂下門になります。



坂下門へと続く回廊の長押の牡丹の花の下に、左甚五郎(ひだりじんごろう)の作と言われる『眠り猫』の小さな彫り物があります。
またその裏側はスズメの彫刻になっていました。



左甚五郎が実在したかどうかの根拠はなく、さらには他に作品も無いことから実際は誰の作かわからないようですね。
眠り猫の真裏に雀-すずめ-の彫刻があるので、猫が起きていれば雀は食われてしまうが、東照宮では猫も居眠りして雀と共存共栄していて、戦乱が治まり、平和な時代がやってきたことを表しているという解釈もあるそうです。



こちらは坂下門側から観た鐘楼です。



では坂下門をくぐって上に登ります。



続く..............................................................。