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トッポパパの日本気まぐれ紹介、 その127 『日光』 その3

2012年12月19日 | トッポパパのディスカバー・ジャパン
日光東照宮の表門をくぐって左手にある三猿で有名な神厩舎です。
トッポパパも詳しくは知りませんので、ネット上の説明を抜粋してまとめてみました。

神厩舎は、ご神馬をつなぐ厩(うまや)ですが、昔から猿が馬を守るとされているところから、長押上には猿の彫刻が8面あり、人間の一生が風刺されています。
中でも「見ざる・言わざる・聞かざる」の三猿の彫刻が有名です。

三猿とは、3匹の猿が両手でそれぞれ目、耳、口を隠している像です。
世界的にも、"Three wise monkeys"として知られ、『見ざる、聞かざる、言わざる』という叡智の3つの秘密を示しているとされています。
日本では、ここ日光東照宮の三猿が有名です。
  
現在でも神馬(雄の白馬に限られる)が午前10時から午後2時までを勤務時間としてつながれています。なお、初代の神馬は、徳川家康が関ヶ原の戦いで乗った白馬だったそうです。

  


(1)赤ん坊時代
子猿を引き寄せた母猿が手をかざして遠く(実り多い子供の将来)を優しい眼差しで見つめています。
子猿は信頼しきった表情で母猿の顔をのぞき込んでいます。



(2)幼年期
両手でそれぞれ耳、口、目を押さえた三匹の猿。いわゆる、『見ざる、言わざる、聞かざる』の三猿の教え。
物心のつく幼少期には、悪いことを見たり、言ったり、聞いたりしないで、良いものだけを受け入れ、素直な心のまま成長せよという教えが暗示されています。



(3)独り立ち直前
赤ん坊時代や幼年期と異なって、彫られているのは一匹の猿です。
孤独感の漂う、いくらか苦渋の表情をした一匹の猿が座ったまま将来を見つめています。
自力で『独り立ち』しようとする姿が暗示されています。



(4)青年期
口をきっとへの字に曲げ、天を仰ぎ見る二匹の猿。
右側には青い雲がたなびいています。
『青雲の志』を抱く青年期が暗示されています。



(5)挫折と慰め
崖下を覗き込む猿とその猿を慰める猿、崖っぷちを飛び越えようとする猿。
まっすぐ人生に立ち向かおうとするなかで立たされる崖っぷち。
慰め慰められることを体験しながら、挫折を乗り越えて行こうとする姿が暗示されています。



(6)恋に悩む
あぐらをかいて思い悩む猿とその横で木の枝にぶらさがっている(去っていこうとしている?)猿。
伴侶を得るための恋愛中の悩ましさが暗示されています。



(7)夫婦で乗り越える荒波
結婚して仲むつまじい2匹の猿ですが、2人の前には『人生の荒波』を暗示する波が横たわっています。



(8)お腹の大きい猿
妊娠してお腹が大きくなった一匹の猿が彫られています。
子猿もやがて母猿になります。
親になって知る苦労や喜び。
子供が生まれると、物語は(1)の赤ん坊時代に戻ります。




『三猿の起源』について(以下、ウィキペディアより転載)
3匹の猿というモチーフ自体は、古代エジプトにも見られるもので、シルクロードを経由して中国から伝わったものだという見解がある。また『論語』の一節に「非礼勿視、非礼勿聴、非礼勿言、非礼勿動」(礼にあらざれば視るなかれ、礼にあらざれば聴くなかれ、礼にあらざれば言うなかれ、礼にあらざればおこなうなかれ)があり、中国では今日でも妊娠中の女性は胎教の観点から「目は悪色を視ず、耳は淫声を聴かず、口は敖言を出さず」という戒めを受ける。
  
朝鮮半島においても、結婚前の女性は「見ても見ぬふり、聞いても聞こえないふりをして、言いたくても言うな」と教育される。インドのマハトマ・ガンディーは常に、3匹の猿の像を身につけ「悪を見るな、悪を聞くな、悪を言うな」と教えたとされており、教科書などに「ガンディーの3猿」が掲載されている。
  
また、アメリカ合衆国では教会の日曜学校などで三猿を用い猥褻なものを見たり、性的な噂を聴いたり、嘘や卑猥なことを言わないよう諭すことがある。「見ざる、聞かざる、言わざる」は日本には8世紀ごろ、漢語の「不見、不聞、不言」を訳した天台宗の教えとして伝わったものだという説がある。
  
日本語の語呂合わせから日本が三猿発祥の地と思い込む人は多いが、実は「見ざる、聞かざる、言わざる」によく似た表現は古来世界各地にあり、同様の像も古くから存在する。そしてまた、それぞれの文化によって意味するところは微妙に異なる。三猿の起源は未だ十分に解明されておらず、今後の研究と調査に委ねるところが大きい。

いろいろ勉強になりました。

続く.................................................。