TOPPO WORLD

TOPPO(ダックスフンド)から見た周りの出来事いろいろ。

トッポの重病顛末記 『大丈夫だよな? トッポ!』

2011年04月20日 | トッポの世界
増上寺へ花見へ出かけた後、ちょっとしたトッポの病気騒動でトッポ家は大騒ぎでした。

先々週に、いつもは快便快食のトッポが、トイレットシートの上で震えながらうずくまり動かなくなってしまいました。
これはおかしい!、”今度は背中のヘルニア”かと、いやな予感がした。

ママが、そのいえばここ数日、トッポはおとなしく寝てばかりいて、時々震えていたようだと話してくれた。
すぐに、いつも診てもらっている近所の動物病院へ直行しました。

院長先生がお休みの日だったので、助手の先生にヘルニアの検査、血液検査などをお願いして半日入院となりました。

夕方、検査結果を聞きに再度病院へ行きました。
助手の先生の話では、レントゲン写真を見ると、確かに背中の脊椎の間隔が狭くなっているので、もしかするとヘルニアからの痛みかもしれません。 
でも、MRIを撮ってみなければ、詳しくは分からないのですがとの話でした。

トッポパパも瞬間、以前頸椎のヘルニアの手術をしてもらったブラックジャック先生の話を思い出し、レントゲン写真では判定できないはずだと思いながらも、ちょっと不安を感じました。
でも、頸椎ヘルニア闘病記にも詳しく書きましたが、ヘルニアの進行と痛みに対するトッポの挙動と今回はちょっと違うのではと、少し感じていました。
それに、血液検査では、特に異常はないようでした。


すると、腸のレントゲン写真も見せられ、大腸が全体的に膨らんでいて便が詰まっているようだとの話もありました。
また、痛みが他の原因ならすい臓の病気も疑わなければいけませんと驚かされてしまいました。
とりあえず、浣腸をしてもらい、お腹の圧迫を取ってもらい整腸剤をもらって、トッポはいったん自宅へ引き取りました。
高齢になると腹筋も弱くなるので、便秘になる場合もあるとのことで、整腸剤を数日分もらい様子を見ることにしました。

浣腸をしてもらったせいで、トッポはお腹がすっきりしたのか少し元気を取り戻してきました。
数日、注意深くトッポの様子を観ていました。

3-4日後、いつものようにトッポの顎の下を撫でているとき、『あれぇ! トッポのリンパ節、こんなに腫れていたっけ? それに左右の大きさが大分違うけど!』と、またまた嫌な予感がした。

ママに、整腸剤もなくなったので、院長先生にリンパ腺の腫れを聞いてくるように頼みました。
院長先生の話では、確かにリンパ腺が腫れているので、原因を調べるため注射器で細胞診をすることになり、またまた入院騒ぎになりました。

夕方、その結果を聞きに病院へ出かけました。
院長先生の話では、『細胞診の結果が思わしくなく、リンパ腫(悪性リンパ肉腫)の疑いがあるので、別の場所のリンパ節の細胞診もさせて欲しい』と言われ、こりゃぁ大変だと覚悟しました。
そのまま入院になり、トッポを残して帰宅しました。

リンパ腫=悪性の癌である (いわゆる血液癌で多中心型リンパ腫が多い)。
リンパ腫になるとどうなるのか? 

帰宅して、以前と同じようにネット情報などで調べるだけ調べても結果は最悪でした。
リンパ腫に罹れば、すぐに抗がん剤の投与を開始しなければ数週間の命とのこと、また高額の抗がん剤治療を続けても一時的には軽快になるが完治は難しく、癌が対抗性が強くなるので半年から1年の命のようです。
トッポは現在、13歳と6ヶ月なので抗がん剤治療に耐える体力はないだろうし、これは覚悟を決めなければいけないと思いました。

そう思いながら、トッポを注意深く観察していましたが、リンパ腫になると急激に体中のリンパ節が腫れてきたり、衰弱、食欲がなくなる、吐くようになる、咳をするなどの症状が出るというけれど、鼻が詰まってグスングスンすることはあるけれど、他には特に変わった症状は感じられなかった。
体中触っても、他にリンパ節の腫れも感じられない。
トッポの体調は、俺の方がよく分かると思いながらも、翌日から海外出張なので、困ったものだと思っていました。

大事な出張なので、突然の変更はできず、翌日不安を抱えながら海外へ出かけました。
現地に到着してすぐ、早朝病院へ出かけたママに電話して検査の結果を確認する。

『3ヶ所の細胞診では、リンパ腫の兆候はないようです』と院長先生に言われたとのことでした。
大型犬に多い病気で、ダックスがかかる確率は低いと統計では出ていましたので、トッポがリンパ腫になんかなるか! と思っていましたが、やっと安心しました。

帰国後、すぐに病院へ行き、リンパ節が腫れた原因はと聞くと、『100%リンパ腫でないということは言えませんが、大丈夫だと思います。 たぶん、反応性過形成でしょう』との説明でした。
分かったようで、分からない説明でしたが、きっと院長先生自身が一回目の細胞診でリンパ腫の疑いが濃いといってしまったので、こういう説明になっているのでしょう。

反応性過形成とは、何かの細菌でリンパが反応して腫れることを言うようです。
確かに少し元気がなかったので、ちょっとした細菌で身体が弱っていたのかもしれません。
抗生物質をもらい、リンパ節の腫れがひくか経過観察をすることになりました。

数日後、トッポパパが触診?すると、リンパ節の腫れはだいぶ小さくなってきたようでした。
後日、病院へ行くと院長先生からリンパ腫の話はなくなり、ヘルニアの治療にレーザーをしましょうということになり一件落着のようです。

ヘルニアに罹った犬の動きはよく分かっているし、人間だって歳をとれば頸椎の間隔は狭くなり腰痛に悩ませられるけど、トッポのヘルニアはそれほど深刻なものではないと確信しています。
まぁ、今回トッポも入院騒ぎで神経使ったようなのと、レーザー治療は気持ちいいので、少しご褒美でさせてあげることにしました。

結局、やぶ医者め!(冗談ですけど)、リンパ節が腫れているのを見つけたのも俺じゃないか! 大騒ぎさせられて、高額の治療費とられて、まったく最悪の2週間でした。

トッポ、『もう、大丈夫だからね!』



今回だけは、今年でトッポともお別れか?とも思った、我が家の大騒動顛末記です。
だいぶ元気になりましたので、まだしばらくはトッポも大丈夫でしょう。



まったく、トッポとトッポパパは同じような病気や経過をたどっているようです。
トッポの頚椎ヘルニア手術、トッポパパのOPLL(頚椎)手術、トッポパパの耳下腺腫瘍摘出、トッポのリンパ腫騒動と、病気まで飼い主に似るのでしょうかね。